2022年12月21日公開
冬の釣りの代表格といえばワカサギ釣りだ。釣って楽しく、食べておいしいので、その人気は衰えを知らない。ただ、ワカサギ釣りとひと口に言っても、その釣りのスタイルは大別して4つある。ドーム船での釣り、レンタルボートでの釣り、岸釣り、氷上の穴釣りの4つだ。この4つのスタイルの特徴と楽しみ方を紹介!(執筆:横沢鉄平)
最も人気の高い『ドーム船』スタイル
真冬にぬくぬくと暖かい場所で釣りをしたいなら、ドーム船でのワカサギ釣りがオススメだ。多くの場合、ドーム船は有望なポイントに係留してあり、そこまでは渡し船で移動。そのビニールハウスのような室内は非常に暖かく、ストーブが焚かれていることまである。そして、室内にある穴から仕掛けを垂らして釣るだけなのだ。トイレも併設されているのが一般的だし、お弁当を頼めるドーム船まである。群れが回ってこないと苦戦することもあるが、寒がりの人や、仲間とワイワイ釣りをしたい人には最適だ。桟橋をドーム船化したタイプもある。
●ドーム船で楽しめる代表的な湖
山梨県・山中湖
長野県・野尻湖
千葉県・高滝湖
機動力でワカサギを探せる『レンタルボート』スタイル
レンタルボートでワカサギを狙う人も多い。ワカサギ釣りは基本的に群れが来るのを待つ側面が大きいけれど、レンタルボートは魚影の濃い場所を探して移動できる部分が強みだ。特に小刻みに動けるエレクトリックモーターと、群れを発見できる高性能魚探を装着したら、他のスタイルを凌駕する釣果が期待できる。ただ、雨が降ったり、強風が吹くと釣りがつらくなるというリスクもある。バスやヘラブナをレンタルボートで釣っている方なら、このスタイルが最も親しみやすいかもしれない。
●レンタルボートで楽しめる代表的な湖
愛知県・入鹿池
神奈川県・相模湖
奈良県・津風呂湖
最も手軽な『岸釣り』スタイル
ワカサギは岸から釣ることもできる。多くの場合は、岸からでもある程度の深さが狙えるような「垂直護岸」の場所がポイントとなっている。ただ、岸釣りの場合は、特にその湖のルールを事前に把握することが大事だ。入漁料、釣り禁止場所や、禁漁期間、使ってはいけない釣り具など、湖によってさまざまなルールがある。他のスタイルならボート屋さんが教えてくれたりするが、岸釣りはそうもいかないので、自分で調べておこう。入漁料以外のお金はかからないし、装備も最小限で済むので、非常に手軽に楽しめる。
●岸釣りが楽しめる代表的な湖
茨城県・霞ヶ浦
長野県・諏訪湖
千葉県・高滝湖
究極のワカサギ釣りそれが『氷上穴釣り』スタイルだ。
ワカサギと聞くと、一般的には凍った湖に穴をあけて釣りをするイメージがある。厚い氷に穴を開けて、仕掛けを垂らし、釣れたワカサギを氷上に置くと、そのまま冷凍に…。この特殊性の体験は、ある意味ワカサギ釣りの真骨頂といえる。あてずっぽうに穴を開ける人もいれば、湖底の地形を熟知した上で、最もワカサギが釣れそうな場所に絞り込んで穴を開ける人もいる。その穴の上にテントを張り、ドーム船的な環境にして釣るスタイルも珍しくない。一度は体験したい究極のワカサギ釣りだ。
●氷上穴釣りが楽しめる代表的な湖
福島県・檜原湖
群馬県・赤城大沼
長野県・松原湖
この記事を書いたライター
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