2023年02月03日公開
釣りフェス2023ではお披露目されることのなかったリューギの新商品が『インセットキーパー』だ。考案者はオリキンの愛称で親しまれる折金一樹さん。ホッチキスの針よりも小さい、一見するとリールの部品のようなこのアイデア商品は、オリキンの実体験から生まれた。(執筆:大場未知)
【ありそうでなかったトレーラー固定パーツ】
物価高騰が著しい昨今、ワームの価格も1本150円が当たり前になりつつある。釣りの最中はそんなことを考える余裕はないが、500mlペットボトルドリンク1本と同等となると決して安くはない。回転寿司店によっては色皿の価格だ。1尾のバスを釣るのが難しくなってきたこの時代、150円のワームでバスが1本でも釣れたら費用対効果としては悪くないだろう。だが、現実はバスに噛まれること無く結末を迎えるワームのほうが多いのではないだろうか。そんな無駄をなくしてくれるのが、トレーラーワームをワンタッチで固定できるインセットキーパーだ。ジグやスピナーベイトにセットしたワームは、キャストを繰り返す、あるいは根掛かりを回収していくたびにワームの頭部分が裂けて、フックからズレてしまう。そうなると、ワームを180度反転させるか頭をちょん切るか交換するしかない。インセットキーパーを使えば、そんなわずらわしさともオサラバなのである。
インセットキーパーのメリット
・着脱がワンタッチでお手軽
・ワームもインセットキーパーも再利用可能
・自重が軽いからルアーの動きを妨げない
・非完全固定でフッキング率もいい
・あらゆるルアーに対応する
【セットは超簡単!】
いつものようにトレーラーワームをフックにセットして、ワームの下からインセットキーパーを押し込むだけ。後方には頑固なまでにズレにくい一方で、フックの軸に対してはワームが回転方向に動く。
「ワームのシェイプにもよりますが、ワームがズレることでアワセた際にフックポイントが上を向くのでフッキング率もよくなります。例えば『ギル系ワーム』と呼ばれる扁平ボディのワームをジグに完全に固定してしまうと、フッキングした際にワームが内側に折れ曲がってしまうこともありますからね」
と折金さんは語った。
【ワームキーパーに挟み込む】
トレーラーワームなしでインセットキーパーをセットした状態。ご覧のようにワームキーパーをインセットキーパーの真ん中で挟み込むだけ。サイズはSとMがあり、フルサイズジグ、スピナーベイトなど太めのフック、もしくはワームキーパーが太めのルアーにはMサイズ、ジグヘッドやスモラバにはSサイズが選択の目安。今春発売予定で入り本数と価格は2月上旬現在未定。発売元=リューギ
【高比重トレーラーワームにはマスト!】
インセットキーパーと好相性のルアーは写真のとおり。塩の含有率が高い高比重ワームは粘性が弱いためフックからズレやすい。またスキッピングを多用するようなジグ、あるいはソルトウォーターで遠投するルアーとも相性がよく、あらゆる場面で重宝すること間違いなしだ!
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この記事を書いたライター
現在は、千葉県君津市在住のフィッシングライター&エディター。