2023年05月03日公開
エリア(管理釣り場)のターゲットと言えばニジマスを筆頭とした各種のトラウト。最近では養殖技術の向上によって、特性がより濃く現れる品種や掛け合わせによる『ブランド鱒』と呼ばれる品種が生産され、各地のエリアで人気となっている。【ブランド鱒倶楽部】は、様々なブランド鱒の特徴と魅力を探りたいシリーズ。今回は山梨県養殖漁業協同組合が生み出したニジマスに焦点を当てる!
ぶどう果皮を含んだ餌で育った1kg以上の赤身のニジマス
管理釣り場やマス釣り場も多く存在する山梨県。良質な水が豊富な山梨県では、ニジマスを筆頭としたトラウトの養殖も盛んだ。そこで今回、取り上げたいブランド鱒が甲斐サーモンレッド。この魚は山梨県養殖漁業協同組合が生産したニジマスで、山梨県北都留郡小菅村にある『小菅トラウトガーデン』などの釣り場で人気を博す。
そんな甲斐サーモンレッドだが、そもそもは甲斐サーモンとして、名づけられたブランド鱒だった。それが、山梨県ならではのブランド鱒として、さらなる存在価値を高めるべく平成28年3月より甲斐サーモンレッドとしての出荷を開始。甲斐サーモンレッドの基準は「山梨県の清澄な水で飼育されてる」「ぶどう果皮粉末を餌重量の1%添加した餌を2カ月以上与えている」「1kg以上の赤身である」など。登録養魚場から生産・出荷され、上記の基準を満たしたニジマスだけが、甲斐サーモンレッドを名乗ることができるのだ。
ちなみに、餌に添加されるぶどう果皮粉末は県内のワイン製造工場から発生したぶどうの搾りかすを使用しているので、SDGsにも取り組んでいるという。ワインを名産品とする山梨県ならではの取り組みだ。また、この独自の餌によって「旨味」と「コク」も増しているという。その結果として、他のブランド鱒に勝るとも劣らない食味も堪能できるはずだ。
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特になし
この記事を書いたライター
宮崎 紀幸
東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!