利八丸・千葉県勝山港
待ちに待った千葉県・南房総のヤリイカシーズン到来!
明けましておめでとうございます。今年一年の皆さまの安全と“御多釣”を心よりお祈り申し上げます。さて、新年最初にお届けするのは千葉県・南房総のヤリイカ釣り。千葉県・勝山港『利八丸』の船長から「このところスルメイカからヤリイカへ比率が移って来た」との情報。今シーズンの釣況や如何にと 12月22日(日)に出掛けた。
横浜からアクアラインを利用すれば僅か1時間15分!
横浜から内房・勝山港までは、アクアラインを利用すれば僅か1時間15分。午前4時に横浜の自宅を出て5時15分には到着した。船は港の南側にある『勝山漁協・活魚センター』の真ん前から出る。船着場にライトに照らされた船宿の看板が見えてくる。右側(海側)には座席の予約札の掛かった船形がある。私は空いていた右舷ミヨシ(船首)を確保した。暫くして「第一利八丸」が岸壁に横付けされると、予約札をもった釣り人が集まって来た。船は定刻の6時、11人の釣り人を乗せて出港した。
約40分で最初のポイント・洲ノ崎沖に到着
舟宝(ふなとみ)康弘船長の操船する「第一利八丸」は、左手に房総の山々をシルエットに見て南下した。途中、幻想的な朝焼けに出合う。反対側は上半分だけ染まった“冠雪の赤富士”が見える。釣り人ならではの至福の時だ。約40分で最初のポイント・洲ノ崎沖に到着した。早速投入合図が出た。水深は180m、タナは海底から30m程上まで。
洲ノ崎沖はスルメイカ中心、1時間程で2桁達成!
イカが姿を見せたのは2投目から。右舷側で3人が同時に巻き上げ始めた。上がって来たのは全てスルメイカ。他の“ブランコ仕掛け”の人はサバの猛攻に苦戦している様子。暫くすると、そのサバも姿を消した。こうなると全体にスルメイカが行き渡る。旋回する度にイカが顔を見せ、1時間程で“ツ抜け(2桁釣果)”を達成する人も出始めた。ここで船長は、大移動を告げた。
移動先の白浜沖でヤリイカ“入れノリ”
船は40分程で房総半島最南端の白浜沖に到着。船長は慎重に旋回して投入合図を出した。こちらも水深は180m。「アタリはコツッといった感じで小さいから注意して!」と船長からアナウンスが流れる。直ぐにあちこちで電動リールが唸り出した。イカ釣り3回目という窪田孝雄さん(江戸川区)がいきなりのトリプル掛け、2杯だけ持ってもらい写真に収めた。左舷の風間雄二さん(市川市)も「釣りたかったのはヤリイカ!」と笑みがこぼれた(巻頭写真)。竿頭になったのはK・Uさん(四街道市)。無理にお願いして、一旦クーラーボックスに納めたヤリイカをツノにブラ下げて撮らせてもらった(申し訳ない)。
「筋がいい」のか「教え方が上手」なのか
左舷胴の間(中央)の木村銀次さん(川口市)は、イカ釣り初挑戦。この日は上乗りを務めた渡辺大輔船長から手ほどきを受け、目標の2桁釣果を達成した(ヤリイカ8・スルメイカ2)。渡辺船長が木村さんを「筋がいい」と褒めれば、木村さんは「教え方が上手だから」と応じた。教科書に載せたいような話だ。
今シーズンの白浜沖は群れが濃そう!!
最終釣果は10~40杯(ヤリイカ7割程度)。最後の2時間だけ竿を出した私は12杯全てがヤリイカだった。私の感想では、白浜沖のヤリイカは相当群れが濃そうだ。今回は小型が中心だったが、まだシーズンは始まったばかり。ひと潮で3cmは成長すると言われるヤリイカ。年を越せればより強い引きが楽しめるに違いない。
“朗報”アクアラインの割引制度が4月以降も延長
釣行前日(21日)、マスコミを通じて嬉しい情報が流れた。2014年3月までとなっていたアクアラインの「社会実験」(普通車片道3,000円→800円=ETC利用)が、4月以降も延長となることが正式に決まったとのこと。これで春以降も外房、南房、内房の釣りが楽しめそうだ。
(釣りビジョンAPC・谷口晴治)
今回利用した釣り船 |
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千葉県勝山港『利八丸』 〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山471-7 TEL:0470-55-3837 詳細情報(釣りビジョン) 利八丸ホームページ |
出船データ |
料金:ヤリイカ乗合船 8,500円(氷付) 交通:館山自動車道・鋸南富山IC出てすぐの信号右折、勝山小学校、鋸南町役場前を通過、踏み切りを渡って信号を直進して勝山商店街を抜けて左折し港の奥へ。 |