渚丸・神奈川県片瀬江ノ島港
湘南で話題騒然!?ウルトラ五目釣りに初挑戦!
当日は絶好の釣り日和
5月22日、当日は願ってもない好天に恵まれた。江ノ島へ続く海岸線には、多くのサーファーが波を待っていた。沖釣りもサーフィンと同じく海洋レジャーのひとつだが、サーフィンはとても華やかでお洒落で若い人が多い…気がする。「いいなー、たまにはそっちの世界にも行ってみたい」と朝一から挫けそうになったが、無事『渚丸』が停泊している片瀬江ノ島港の遊漁船専用の駐車場に到着(午前6時)、早速『渚丸』の雨宮正典船長にご挨拶。
船体にオレンジ色の釣りビジョンロゴマーク
“第七渚丸”の船体には、非常に目立つオレンジ色の「釣りビジョンロゴマーク」が貼ってある。実はこれ雨宮船長が自作してくれたもの。私事で恐縮だが、このロゴマークのおかげで社内での自分の評価が少し上がったような気がする!?
対象魚はアジ中心も多彩!
さて、「ウルトラ五目」の正体だが、実はアジ道具を使った五目釣りだった。付け餌にサバの切り身やイソメ、ワームなどを付け、漁礁や根回りを専門に狙うので、メインはアジだが、その他にもクロムツ、カサゴ、オニカサゴ、メバル、サバ、アカイサキ、ヒラメ等々本当に何が釣れるのかお楽しみ!?的な釣りである。このターゲットの多彩さが“ウルトラ五目釣り”というわけだ!
基本はアジ釣りと同じ
「要は普通のアジ釣りと全く同じだからさ」という船長の言葉を聞きながら、定刻通り7時に出船。今回も全て貸し道具を利用した。『渚丸』では竿・電動リール・ロッドキーパー・ビシ一式を2000円で貸してくれる。そして乗船料金には付け餌のサバの切り身がついている。また、希望者には今注目の生分解性のワーム素材を使った“新感覚の餌”が保存容器とセットで1パック500円で追加できる。イソメ類のニョロニョロとした虫餌が苦手な女性でもこれなら安心。
航程50分程で江ノ島東沖に到着。ここには各所に漁礁が点在しており、そこを数箇所ランガンするプランとのこと。水深はどこも100m前後。船長は、魚群探知機に映る漁礁を確認しながら船を流し始めた。 「はい、はじめて下さいね!」。この日の乗船者は総勢13人。間もなく、トゴットメバルが釣れ、根魚類がポツポツと釣り上げられた。上々の出だしだ。
根魚を狙うなら根掛かりを恐れずに!
ここで船長からレクチャーを受けた釣り方の説明を。通常のアジ釣り同様、一旦ビシを底まで落として1m位巻く。そこで竿をシャクリ、コマセを撒きながら船長の指示ダナまで上げてきて魚からの反応を待つ、これだけだ。 そしてここからが“ウルトラなキモ”なのだが、敢えて根魚を狙いたい場合は、底スレスレか根掛かりを恐れずにビシで底をトントンする。このタナの調整でアジ・サバか根魚類を自分で狙って釣り分けて行くのも面白い。また、ハリスの長さ2mにも当然理由がある。漁礁や根周りを狙うので長ハリスだと根掛かりが多発してしまう。そして掛けた魚が根や漁礁に潜り込むのを防ぐためにもこの長さがベストなのだろう。
超音波で魚が逃げた!?
しばらく経って、何個目かの漁礁周りを流していた船長が、不思議そうに首を捻りながら「反応はあるのにビシを落とすと魚が逃げてしまう…」と呟いた。 “第七渚丸”は、魚群探知機は勿論、ソナーやその他の電子機器をフル装備した超ハイテク船。その電子機器を全て使いこなし魚の状態を高精度に分析しながらポイントにあてて行く船長なのだが、ソナーを見ると魚が逃げるように出て行ってしまうのがディスプレイから見えてしまった。「う~ん、どうしたもんかね?これは!?」しばらく考え込んだ船長は、自慢のソナーと魚群探知機の電源を落としてしまった。
「定かではないけどさ、魚群探知機やソナーが発する超音波を魚が嫌がることがあるらしいんだ。まあ、ホントは分からないけどね!」と船長。するとどうだろう、次の流しから本当にポツポツと釣れ始めたのだ。その後も同じ作戦で漁礁周りをアプローチして行き、ナイスサイズのアジにサバ、そして根魚とポツリポツリと釣れ続いた。ハイテク装備だけに頼らず、釣らせるためならあらゆるオプションを選択し行動する-船長がやけに格好良く見えたのである。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県 片瀬江ノ島港『渚丸』 〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-20-25 TEL:0466-33-1091(定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 渚丸ホームページ |
出船データ |
乗船料金:9,500円(氷、餌付き) レンタルタックル一式2,000円 (竿、電動リール、ロッドキーパー、ビシ) 出船7時/沖上がり14時 |