2023年10月20日公開
オカッパリの釣りをしていると、フローティングベストを着てかっこよくキャストしている釣り人を見かける。自分には経験的にもコスト的にもまだ早いと、船釣り用の腰巻きタイプのライフジャケットを流用している。新たに購入してまでという気持ちと、あったら便利なのかなぁという思いと、ちょっとした憧れが入り混じっているのが正直なところだ。そこで今回は、そんな気持ちに終止符を打つべく、フローティングベスト愛用者、そしてメーカーへの取材をこころみた。「実際どうなの、フローティングベストって」!?
釣りビジョンにもフローティングベストがあった件
実は、釣りビジョンでもPazdesign(パズデザイン)とコラボしたフローティングベストを扱っている。Pazdesignといえば、定番からハイエンドまでいくつものフローティングベストを世に送り出している、業界有数のブランドだ。使い勝手の良いオシャレなウエアや小物も出しており、ファンも多い。
自社にそんなフローティングベストがあるにも関わらず、それでも二の足を踏んでいる理由。それが、現状そこまで困っていないという点だ。ウエストタイプのライジャケを付け、バッカンと小さなクーラーボックスとロッドを持って堤防へGO。何か問題でも!?
同僚が自社のフローティングベストを買っていた件
私が迷い悩んでいることなど露知らず、釣り歴10年、フローティングベスト歴4年の同僚が、いつの間にかわが社のフローティングベストを買っていた。しかも、もう何度も釣りに行っているという。なんて奴だ。
同僚「(フローティングベストがなくても)問題はないけど大変じゃないですか。自分は釣りしながらガンガン移動するタイプなので、フローティングベストはめちゃめちゃ重宝してますよ」
要は小物の収納にとにかく便利なんだと。以下、普段同僚がどれだけ収納しているのかリストにしてみた。
➀前側の右ポケット:エギケースを1つ(スタンダードなVS3010ケース)
➁前面の左ポケット:ジグケースを1つ(スタンダードなVS3010ケース)
➂前面左のファスナーポケット:スナップ、リーダー
➃前面の胸ポケット:夜用ライト
➄前面のプライヤーホルダー:プライヤー
➅背面の下ポケット:ペットボトル
➆背面の大ポケット:アオリイカ
待て待て待て。いろいろ入るのはわかったが、最後の➆は何なんだ!?
同僚「釣ったアオリイカをジップロックに入れて、(ポケットに)収納したんです(笑)」
嘘でしょ!?そんな使い方あるのか!?
同僚「ゆくゆくは折り畳み式のクーラー入れようと思ってます。とりあえず、ロッド以外は持っていたくないんですよ」
小物の収納力はある程度、想定内だったが、イカの収納は想定外も想定外。思わずなるほど、と唸ってしまった。釣行する中で生まれた超実践的な使い方というところか(笑)。
同僚の熱い思いが溢れ出た件
新しいフローティングベストがそんなに嬉しいのか、イカが釣れて嬉しいのか、フローティングベストの話がとまらない同僚。
同僚「今までのベストだと2時間くらいで肩が疲れてきたんですけど、このフローティングベストは腰ベルトがホントに”絶妙”なんですよ。肩と腰に重さが分散されて1日着てても疲れないです、僕は一生モノとして使いますよ」
どうやら腰ベルトがないのは言語道断、あってもコルセットのようなごつすぎるものは動きにくくNG。タウンユースの肩掛けくらいの太さが”絶妙”ということらしい。いくら何でも一生モノは大げさだろうが、ベストの良さを伝えたいという熱い気持ちはわかった。なぜなら同僚はベストの担当でも何でもないからだ(笑。端的にまとめると実際の使い勝手は以下の通り。
《実際の釣行での使い勝手》
・前面がビーズフロート浮力体で柔らかく、ポケットが腕に当たらずキャストがしやすい
・背面ポケットのファスナーが下側に付いているので、開け閉めがしやすい
・プライヤーホルダーが左右どちらのポケットにも装着できるのがよい(同僚は右利きなので左に装着)
思い切ってPazdesignに聞いてみた
収納力、釣りのしやすさ、着心地など、わが社のフローティングベストがわりとハイパフォーマンスなことはわかった。でも、もしかしたら同僚も目からウロコのさらなる使い勝手があるかもしれない。そこで思い切って、同僚の話をPazdesignのベスト担当の方にぶつけてみた。
担当「ありがとうございます、そんなにご愛用いただいて嬉しいです。フローティングベストだと、エギングメインでもジグやプラグも持っていけるので、急な青物の回遊や、ボウズ逃れのロックフィッシュ狙いもできていいですよね!でも、背面ポケットにイカを入れるのはかなりレアケースかと(笑)。ただ…まだまだ甘いですね(ニヤッ)」
うんうん、やっぱりイカは超実践的なレアケース。そしてまだまだ甘いと!ならば、是非オススメな使い方を教えてくれ~!
担当「例えば、背面の大型Dカン。ランディングネットや、エギングならギャフを取り付けることができます。個人的に、バッグスタイルで一番邪魔になるのがランディングツール。バッグに取り付けると重いし、手持ちだとランガンの邪魔になるし…。離れたとこに置いておくと、そんな時に限ってヒットするし、何なら置き忘れたこともあります(笑)」
確かに。同僚はランディングツールはどうしているんだろう、次会った時に教えてあげよう。担当者曰く、サポートレールが付いているので、肩からサポートレールを辿ればDカンに手が届き、厚着する冬場でも非常に便利なんだとか。ウェーディングなら、ライト(標識灯)を取り付けることもできるので、安全面でも活躍しそうだ。
さらに、釣り人目線の便利な使い方も教えていただいた。それが、ポーチや各種ホルダー類を取り付けることができるサイドベルト。
担当「ポケットに入りきらないロングミノーや大型ルアー、予備の飲み物やフックリリーサーなどを機能的な位置に配置できます。特に、手すりや磯場などに当たるので”前面にあると邪魔だな…”という方は、使い勝手がよくなると思います」
釣行に合わせて、使いやすいよう”自分仕様”にカスタムできる、これは釣り人心をくすぐる使い方だ。聞きながら感心してしまった。釣行に際する細かなところまで手が届く、業界大手のブランドを担うとはこういうことか。同僚、そして担当とも個人的に信頼のおける人物である。よし、心は決まった。次回のオカッパリが楽しみだ。
『釣りビジョン公式オンラインショップ』がオープン!
イベントなどでお客様と会話していると、「釣りビジョンのグッズってどこで買えるんですか?」と聞かれることがある。「釣具店で購入できますよ」と答えるものの、お取扱いのない釣具店も多いわけで、、、遅ればせながら公式オンラインショップが開設された。上記のフローティングベスト他、ウォッシュドキャップやカッティングシート、また公式サイトでしか購入できない、番組限定のオリジナルグッズも扱っているので、ぜひ一度覗いてみてほしい。
※オープン記念の特別価格(30%OFF)は2023年12月10日(日)迄