2014.7.15号
早川丸・千葉県洲崎栄ノ浦港
狙いは束(100杯)!千葉県・南房沖の“夏スルメ”
梅雨も終盤になり暑さも厳しくなって来たが、千葉県・南房総沖のスルメイカ釣りも熱くなって来た。“船上干し”の大漁旗を掲げて帰港する船を見ると、すぐにでも釣りに行きたくなる。「イサキも良いけどスルメもね」とばかりに7月6日、洲崎栄ノ浦港『早川丸』に出掛けた。
受け付け後、港へ向かう
『早川丸』のある洲崎栄ノ浦港は洲崎灯台の西側下にある。館山自動車道・富浦ICから15km、約20分である。まずは灯台の先にある待合所で受け付けをして、備え付けの地図を見て館山方向に少し戻り午前4時30分に港に着いた。当日はスルメイカとイサキ2隻の出船で港は賑わっていた。イカ船は13人が乗って5時に港を離れた。
ナギだが雲行きが心配
航程40分程で白浜沖に到着、5時40分にスタートした。指示ダナは80~120m。ミヨシ(船首)側からボツボツ釣れ始めた。仕掛けは18cmの直結が有利なようで、ブランコ仕掛けはアタリを取るのが難しい。群れの移動が早いようでひと流し1投が続くが、6時過ぎにはほぼ全員“型を見る”ことが出来た。すぐに“船上干し”が始まった。移動中の作業は大変だ。ここで常連に話を聞きに行くと、「“夏スルメ”は始まったばかり、8月が本番だよ」。「アタリ・サワリは沢山あるけど上手く掛からない」。「巻き上げ途中でバレますね」等々。“これから”に期待が膨らんだ。
多点掛けが始まった。
8時頃から水深がやや深いポイントで多点掛けが出始めた。船上も活気が出てきた。相変わらずのひと流し1投だが、3点掛け、4点掛け、5点掛けと数釣りが出来るようになり、“船上干し”の数も増えていった。しかし、遠くに雨雲が見え始め、雨が心配になってきた。“干しイカ”を沢山出している常連さんは心配顔だ。
終わってみれば束釣り(100杯以上)まで僅か!
9時頃になると、心配していた雨雲も去って蒸し暑くなって来た。暑さで疲労が増し集中力が落ちて、小さなサワリを見逃すと、数釣りは難しくなるようで釣果に差が出始めた。根気強く集中して釣り続けることが何より大事で、多点掛けした時の手返しの正確さ、早さも重要に見えた。
結局、多点掛けを重ねた菅野裕晃さん(調布市)が、あと8杯で束釣りの92杯で竿頭だった。
“本番”はこれからだ!
早川勝巳船長は、「今日は1投流しがほとんどだったね。ひと流し2投、3投出来れば1束(100杯)は上る。これから8月が本番です」と期待十分に話してくれた。暑さ対策に十分注意して、“船上干し”の幟を上げに出掛けてはいかがだろう。
(釣りビジョン APC野口壮一)
今回利用した釣り船 |
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千葉県洲崎栄ノ浦港『早川丸』 〒299-2117 千葉県館山市洲崎732-7 TEL:0470-29-1095 詳細情報(釣りビジョン) 早川丸ホームページ |
出船データ |
スルメイカ船=9,500円(氷付) 集合4:30、出船5:00 |