2025年03月12日公開

気温17度!桜満開!絶好の解禁日和を迎えた伊豆河津川。こんな素晴らしい条件の解禁日は過去イチかも知れない。思い返せば毎年、震える寒さ、震える釣果だった解禁日。これまで何度ボウズを喰らったことか・・・。まだまだ朝の気温は低く、水温も低い河津ではあるが、何だか今年はいける気がする~(笑。春の暖かい陽差し、そして満開の桜たちがそう思わせてくれる。さあさあ!私に春は来るのだろうか?!
多くの小虫飛び交う早朝、ライズは見られたが・・・
毎年のことながら解禁の地をどこにするか?迷いどころである。今年もいくつか候補地を考えていたが、この高気温の恩恵を一番受けるであろう伊豆河津川へ向かうことにした。
友人と相方と3人での釣行。河津に向かう天城峠は多くの車が走っていた。それには理由がある。早咲で知られる「河津桜」が見頃を迎え、河津川沿いで「桜祭り」が開催されていたからだ。6時前の到着にも関わらず満車の駐車場があるほどだったが、何とか駐車場所を確保することができ一安心。今回は渋滞を考慮し、最下流から釣り始め上流へとポイント移動していく作戦だ。好条件とはいえ、まあそんなに甘くはないだろう・・・。まずは3人ポイントを分れて偵察していく。友人は支流佐ケ野川、私と相方は駐車場所から上流下流へと分れ遡行。久しぶりの川釣り、山々の隙間から差し込む朝日を浴びながら川に立つというのはやっぱり気持ちが良いものだ!
まずは鉄板〝Dコン〟赤キンミノーで開始。渇水期であるこの時期はどのポイントも水が少なく、魚の警戒心が強くなっているので足音に注意しながら遡行する。浅めで流れが多く、魚の隠れる場所も多い良いポイントが続いていた。しかし、ミノーを通すも反応がないままどんどん上流へ。ところどころ河川工事のため重機の入った跡が見られ、以前とは渓相が変わっている場所もあった。8時を過ぎた頃、川に多くの小虫が飛び交う中、今日初の渓魚を発見!堰堤落ち込みでライズを目にすることができた。やはり、目で確認できると釣れていなくても希望が持てる。ライズが見られた堰堤下をスプーンやスピナーで丁寧に攻めてみる。が、ここでもルアーに反応してくれない。更に上流へと歩を進めるが、遂に遡行不可となる大きな淵までやって来てしまった。ポイントを変えるか、この淵を巻き上流に見える橋まで進むか迷いどころであった。
渓魚の気配を感じろ!陽当たりの良い浅場に勝機あり!
まだ時間が早いこともあり、一度車道に上がり淵を巻いて上流の橋へと再入渓することにした。 川に降り立つと目の前には浅い瀬。一歩足を進めた瞬間、ヘチの浅場からシュン!と大きな魚体が流れの中に消えていった。いる!いるぞ!寝不足で眠かった目が一気に覚めた!チェイスはないものの、ところどころでシュン!シュン!と気配ムンムンだ!どうやら陽当たりの良い浅場で休んで居るようだ。いつもなら攻めるべき場所に立ち、浅場を狙ってみると遂に初のチェイス!奥からしつこく足元まで追ってきた!これは逃してなるものか!即座に再びキャスト!トゥイッチを大きく入れアピールすると水がなくなるまであと数センチというところで待望のHIT!キターーー!良型アマゴ!数年ぶりの一番乗りで春を手にすることができた!
魚はいる!けどチェイスがない!けど魚はいる!
しかしその後は、気配はあるものの中々チェイスしてくることはなく、この場所を離れるか迷いどころ。仲間はというと、支流でチェイスが1度あっただけ、下流もかなり厳しいとのこと。となると、このポイントはかなり良いのかも知れない!離れ難くなってしまった。だいぶ気温が上がり、上着を着ていると暑いぐらい。川面には陽が差しキラキラと眩しい。橋上下を行ったり来たりキャストを続けていると下流から痺れを切らした相方登場(笑。「魚はいるけどチェイスがない」と伝えると、もう少し上流を目指そうとなり再び車道へ向かった。橋を渡っている時何気なく川を覗き込むと・・・おやおや!めっちゃ居るではないか!橋直下左岸のヘチにかなりの良型渓魚の姿。これを見た相方は即座にUターン(笑。果たして目にした渓魚は釣れる魚なのだろうか?!
怒涛のチェイス!グリーンカラーのミノー、早巻き、大きなアクションが肝!
Uターンした私は、RYUKIグリーンカラーのミノーに変え気分も一新、釣り開始!すると、今までが嘘のように3匹の魚が強烈なチェイス合戦!何だこりゃ~!再びキャストすると、またしても複数の追尾が!しかも良型ばかり!突然の活性の高さに驚くばかり!あのまま場所移動をしていたら、この「時合い」を完全に逃すところであったと恐怖に震えた(笑。
この「時合い」は皆で楽しみたい!ということで友人も召集~!腕の良い友人は、到着数分で複雑な流れを攻め良型アマゴをGET!立て続けに2匹目も!さすがだ!この頃あちらこちらでチェイス爆発!こんなにどこにいたの??バレも多発するがこりゃ~楽しい!しかし、スプーンを使っていた相方は反応が薄い、顔が暗い・・・(笑。どうやらミノーに反応が良いようだ!しかもグリーン系のミノーに抜群の反応を見せていた。春一番乗りの私はここぞとばかりに「グリーンのミノーが良いよ!」とアドバイスしてみた!フフフ・・・。こうなったら全員グリーンカラーのミノーである(笑。
浅場が多く、根掛かりも多いので、この日はシンキングでもゆっくり沈むタイプでアクションを大きくし、できるだけ早いアクションをさせると効果的だった。ミノーを通していない場所を攻めれば一発!もの凄い勢いでかっ飛んでくる。バラしても少しポイントを休ませれば再びチェイスが始まった。川は貸切、誰かがアマゴを手にするたび歓喜の声が飛び交った。しかし山の陽暮れは早く、14時30分を過ぎると、川には冷たい風が吹き始め、山陰になる場所では陽が当たらなくなってきた。呼応するように魚の活性も静まり返っていく。しかし、それまで実に4時間に渡り、たっぷりと楽しむことができた!
春本番の暖かさとなった2025年の解禁日!見上げれば抜けるような青空、河岸には鮮やかなピンク色に染まった満開の河津桜、そして川には朱点が美しい女王アマゴ。もちろん全員安打!みな美しい春を手にすることができ、体いっぱいに春を感じる素晴らしい解禁日となった。いよいよ始まった渓流シーズン、春めく河津川はあなたに素敵な春時間をもたらしてくれることだろう。
施設等情報
施設等関連情報
釣りチケ利用可(印刷不要・携帯をお持ち下さい)https://www.tsuritickets.com/org/148af45de562461098ad17b8d72cf457/detail
アクセス:沼津インターより伊豆縦貫道経由でおよそ1時間30分
この記事を書いたライター
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