2025年03月19日公開

例年、3月1日はルアー・フライ限定の特別解禁日だったが、2025年は新たに餌釣りも解禁に。さらに、漁協主催の「特別解禁釣大会」は見送られたものの、貸しボート利用者を対象に大物を釣り上げたアングラーを表彰する「解禁日大物賞」が開催された。好天に恵まれ多くの釣り人が集まり、芦ノ湖の解禁日を大いに盛り上げた。
6時30分、「解禁日大物賞」大会スタート!
今年の芦ノ湖は、例年と異なり3月1日に解禁。陸っぱりからの釣りは貸しボートの出船時間(6時30分)を待たず、日の出1時間前の5時13分から遊漁が可能となった。冷え込みの厳しい朝、霜の降りた桟橋ではアングラーがスプーンを投げ、20cmほどのブラウントラウトが次々とヒット。そんな賑やかな光景を横目に、ボートのセッティングが進む。やがて陽が昇り、いよいよ6時30分。ボート利用者を対象とした「解禁日大物賞」大会がスタートとなった。各ボートは思い思いのポイントを目指し、穏やかな湖面を滑り出していく。
魚が溜まっている場所ではとにかく釣れ続ける!
箱根湾をボートで巡回すると、この日は〝箱根関所跡港〟から〝箱根ホテル前〟周辺、そして〝かまくらボート桟橋〟周辺に群れが確認された。20cm前後のブラウントラウトが沿岸に固まり、陸っぱりのアングラーも数釣りを楽しむ展開に。一方、ボートではアベレージサイズ(30cm前後)のニジマスが混じる中、4~5kg級の大型トラウトの魚影も目視で確認され、キャストに力が入る場面も。日中は陽射しが暖かく、上着を脱ぎながら穏やかな解禁日を満喫する釣り人の姿が目立った。
芦ノ湖のヌシ・山木さんに訊く、トラウトの傾向と展望
山木商店オーナー・山木一人さんに、今シーズンの傾向と対策を訊いた。
──今シーズンの芦ノ湖、例年に比べていかがですか?
山木氏「去年が暖かかったんで寒く感じるけど本来の水温。ワカサギの産卵とかの雰囲気を見てる限りは、いつもよりイイ感じ。あとトラウト類も去年から残ってるやつが相当居るんで、それはもうちょい水温が高くなって、4月とかの方が良いと思います。そしたら結構浅いところで、キャスティングで釣れるようになると思います。去年放流した魚が釣られないで残ってるんです。レインボーよりブラウンがそうなってるんですよね。50~60cmがいっぱい居るから、今年は面白いと思う」
──今日、釣れる人と釣れない人の釣果が大きく分かれた理由は?
山木氏「ハイシーズンの釣りを解禁日にやっちゃうと釣れないんです。これは毎年みなさんそうなんだけど、イメージよりもう一段下をやってみるとか。あとは群れで動く魚なんで、居場所、着き場所に当たれば、数釣りが楽しめます」
釣人の笑顔が印象的な解禁日イベントに
大物賞の表彰は18時から箱根湾「Tamariba YAMAKI」にて行われた。
・ニジマス部門優勝:鈴木さん(69cm/4,266g)
・ブラウントラウト部門優勝:松井さん(57.5cm/2,530g)
・オオクチバス部門優勝:萱間さん(47.1cm)
表彰式では、入賞者に豪華賞品が贈られ、その点数の多さに車に積めるか心配する嬉しい悲鳴も聞こえた。
「解禁日にみんなで盛り上がれれば・・・」との想いから、山木氏が代表を務めるNPO「芦ノ湖発 淡水の釣りの未来を考える会」が運営。第1回「芦ノ湖解禁日大物賞表彰企画」は大盛況のうちに幕を閉じた。
芦ノ湖漁業協同組合は今後も放流を継続予定。さらなる大物のチャンスが期待される。解禁翌日の3/2(日)には79cm/8,600gのニジマスが上がるなど、幸先の良いスタートを切った2025年・早春の芦ノ湖、ぜひ足を運んでみてほしい。
施設等情報
〒250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根184-1
TEL:0460-83-7361
遊漁料(店売り):大人1,800円/中学生以下無料
※平成12年(2000年)3月1日より芦ノ湖漁場での軟質プラスチック製疑似餌(プラスチックワーム等)及び合成素材付け餌(パワーベイト等)の使用が禁止されています。
芦之湖漁業協同組合ホームページ
施設等関連情報
〒250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根61
TEL:0460-83-7331
エンジンボート:定員3名 1日10,000円~
手こぎボート:定員2名 1日4,000円
山木商店ホームページ
■特定非営利活動法人「芦ノ湖発淡水の釣りの未来を考える会」
芦ノ湖発淡水の釣りの未来を考える会ホームページ
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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