一之瀬丸・神奈川県金沢八景
新年は“めでタイ”から!
マダイ船は7時15分に出船
現在、『一之瀬丸』ではマダイ船の他に、午前&午後LTアジ、カワハギ、スミイカ、タチウオ、ヤリイカ、深場五目釣りと実に多彩な乗合船を出しているが、マダイ船は常に上位人気を集めている。出掛けたのは12月23日(天皇誕生日)。祝日とあって早朝から多くの釣り人で大賑わい。マダイ船の出船時間は朝7時15分。私は6時ちょっと前に船宿に到着。初めての人でも船宿の前に来れば駐車場への誘導や、受け付けでの対応は迅速かつ丁寧なので一切心配はいらない。
マダイ船担当は瀧本晃史(たきもと・こうじ)船長。誠実な人柄で「釣らせてくれる」船長だと常連さんが耳打ちしてくれた。早速貸し道具の人に釣り方のレクチャーをしていたが、その説明はとても丁寧でその評判にも納得。そんな船長に最近の状況を聞いてみた。「海の状況次第ですが、結構良いですよ」とのことで期待が膨らむ。マダイ船の釣り人は13人。定刻に出船した。
ワラサに次いでマダイ連発!
この日の釣り場は航程40分程の久里浜沖。水深は60m前後。釣り方はコマセ釣り。船内の釣り人が協力し一定のタナにコマセを撒いて魚を寄せるのが肝心だ。基本的な仕掛けは3、4号のフロロカーボンのハリス8m、餌は沖アミ。コマセカゴはLサイズの80号が標準。電動リールがあると便利だが、持っていない場合は、竿・電動リール・ロッドキーパーの一式が2,000円で借りられる。受け付け時に貸し道具希望と伝えておけばいい。
いよいよ釣り開始。最初に船長からタナの指示があるので、指示ダナよりも5、6m下に落とし、竿をしゃくりながら指示ダナまで仕掛けを上げて待っていればOKだ。「分からないことがあれば、気軽に聞いて欲しい」と船長。釣り始めて2時間、1度左舷ミヨシ(船首)から2番目の人にアタリがあり、いい引き込みだったが途中でバレてしまった以外は、沈黙が続いた。しかし、時計が10時を回った頃状況が一変した。左舷大ドモ(船尾)の人に立派なワラサが上がったのを機に左舷ミヨシの人に待望のマダイが釣れ、直後には左舷大ドモから2番目の人にも1㎏級のマダイが上がり、船上は一気に活気付いた。間もなくワラサを釣った左舷大ドモの人が1.5㎏級のマダイを釣り上げ、その15分後には右舷ミヨシの人に1㎏級のマダイが上がった。最初のワラサがヒットしてからこの間およそ1時間。実は他にも青物と思われるアタリが数回あったが、ハリス切れなどでバレてしまっていた。この時間は完璧に時合だった。
マダイの魚影は間違いなく濃い!
その後、暫くは落ち着いてしまったが、正午時過ぎに左舷ミヨシの人が2尾目のマダイを釣った。何となく雰囲気がダレ始めた頃のヒットに船上はまた気合が入った。船は、久里浜沖で小移動と潮回しを繰り返していたが、途中魚が少し上ずっていたようで船長からの指示ダナもそれに合わせて小まめに上下していた。再び船上にまったりとした空気が流れ始めた1時後、今度は右舷ミヨシの人が1㎏弱のマダイを釣り上げた。
その後、2時頃にこの日初めて久里浜の岸近くに大きく移動したが、残念ながらその後は何も釣れず3時の沖上がりを迎えた。振り返ってみると、この日はハッキリと明暗の別れる状況変化の連続だった。その理由を船長は、「たぶん潮の変わり目で変化したのだと思います」と言う。色々な要素が上手くかみ合った時に時合が訪れたのだろうと船長は推測していた。
この日の状況を見る限り、マダイの魚影は間違いなく濃い印象。条件さえよければ確実に釣れそうだ。2011年の“初釣り”はマダイを狙って『一之瀬丸』に足を運んでみてはいかがだろう。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県金沢八景『一之瀬丸』 〒236-0028 神奈川県横浜市金沢区洲崎町6-7 TEL:045-782-3714 (定休日:毎週木曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 一之瀬丸ホームページ |
出船データ |
乗船料金:10,000円(コマセ、付餌、氷付き) 貸し道具:2,000円(電動リール、竿、ロッドキーパー一式) 出船7:15~沖上がり15:00 |