2022年04月20日公開
北国にも春が訪れる時期、青森県・六ヶ所村付近の海岸では、“太平洋サクラマス&アメマス”のサーフゲームがスタートする。天気も落ち着いて海も穏やかになることが多いこの季節、サクラマスが沖から接岸し河口周辺のサーフで釣れるようになる。今回は、遡上間近の接岸したサクラマスのサーフゲームに出掛けた。
春を感じさせる穏やかな陽気
釣り場までは、青森市内から車で1時間30分程。この日は春を感じさせる穏やかな陽気に包まれて、海も穏やかだった。波はさほど高くなく、ミノーも投げやすい。当日は、人気スポットなのにアングラーは10人程度と少なく、逆に「まだ時期が早いのか…」と不安を覚えた。
ファーストヒットは35cm級のアメマス
タックルは、10ftのMHクラスのシーバスロッドに4000~5000番のスピニングリール。飛距離が欲しいが遠浅のため30gのメタルジグで広範囲に探った。
午前4時30分の満潮からの下げのタイミングで潮の流れもあり、雰囲気はいいがベイトは確認できない。メタルジグから35gのシンペンに変更して、再び広範囲に探っていった。暫くするとベイトが接近してきたのか、シンペンのキャスト範囲内で鳥が騒いでいるのを発見。その方向にキャストして、潮に流すように巻いてくるとゴツン!とヒット。この時点では、“本命”のサクラマスか、セカンドターゲットのアメマスかは分からないが、ようやくヒットした魚をバラさないように興奮を抑えながら慎重にやり取り。キャッチしたのは35cm級のアメマスだった。サクラマスではないが、久しぶりの釣行で魚に出会えたことが素直に嬉しい。
5月上旬までは可能性がある
その後も少しずつ移動を繰り返しながらじっくり狙って行った。しかし、メタルジグとシンペンを中心にルアーローテーションをしながら探ったのだが、魚からのコンタクトは全くなかった。間もなく干潮の潮止まりなってしまい、風も強くなり、波も高くなって来たため渋々納竿した。
4月も半ばになり、雪も降ることはなくなり、暖かくなっては来たが、まだまだ風が強い日は多い。特に青森県特有の「ヤマセ」が吹くと太平洋側は向かい風となり、波が高くなって釣りが難しい状況となる。
サクラマスは個体数が少ないこともあり、中々連続ヒットはなく、忍耐が必要な釣りではあるが、圧倒的に美しい魚体は魅力的だ。また、食べても美味しいサクラマスは、シーズン中になんとか釣りたいターゲットだ。例年、5月上旬までは期待出来るので、今後も天候と相談しながら狙っていきたいと思う。