2025年02月06日公開
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アジがいない・・・イカがいない・・・。三重県での爆釣を思い描いたものの、爆風のため急遽行先を変更し、和歌山県へ。この時点で、地元・神奈川県からの道のりも含め、どれだけ車を走らせたことだろうか。そう、年末年始の遠征釣行は迷走&放浪から始まったのであった・・・。でもなんとか、新年一発目は是が非でも竿を曲げたい!ということで、前の年に、カマス・アジの大爆釣を経験した〝お魚パラダイス〟愛媛県愛南町へ!そこでは想像を超えるドラマティックな1日が待っていた!
大チヌのメッカ「御荘湾」でデイアジング&エギング!怒涛のオオモンハタラッシュで幕開け!
今回は年末年始に楽しんだ、遠征釣行について紹介させていただきたい。三重県で釣りをするはずが、急遽和歌山県に目的地を変えたはいいものの、満足な釣果を残せずにいた。それが年末の話。そして年が明け、我々が目的地としたのは、愛媛県愛南町であった!私と相方に加え、一足先に現地へ向かった友人たちと落ち合い、釣りを楽しむことに・・・。
ここ数年、愛媛県愛南町には足繁く通っている。フィールドのポテンシャルも非常に高く、ポイントも多数。青物、アオリイカにアジ、カマス、グレ・・・と釣れる魚種も豊富だ!前回訪れた際、その魚影の濃さに衝撃を受けたことは記憶に新しい。
今回訪れたのは、牡蠣の養殖や、筏のかかり釣りで有名な「御荘湾」。海を見渡せば沖には多くの牡蠣の養殖筏が見られた。ポイントの近くには筏釣りをさせてくれる施設などもあり、多くの釣り人が竿を出す姿が見られた。誰もが〝大チヌ〟を狙っているのだろう!
そんな中、我々が狙ったのはアジ&アオリイカ。今冬の四国は、アジもアオリイカも厳しい状況が続いているとのことだが、今回は遠征釣行の最終日。さらに新年の一発目ということで、なんとか釣果をあげたいところ。さあ~御荘のアジよイカよ微笑んでおくれ!
竿を出す頃にはすっかり陽も昇ってしまっていたのでアジングからスタートした。いわゆるデイアジングだ。この日も相変わらず風が強かったのでジグヘッドは3g。手前は岩が詰まっていて根掛かりしやそうだったため、沖を探る。数キャストするとフォール時に反応があった!釣り上がってきたのは安定のフグ(泣)。ポイントを移動しながらフグを交わしていく必要がありそうだ。
しっかり底をとり、着底させると「ガツガツ!」と強いアタリ!さあ~フグ以外来い!と願いをこめると、しっかりフッキングさせることができた。顔を見せてくれたのはなんとオオモンハタ。で、ここからが凄かった!「ここはハタの巣なのか?」と思えるほど1キャスト1ヒット状態。怒涛のハタラッシュが続いたのである。サイズは小さいが、このハタのアタリは実に気持ちが良い!
満潮からの引き潮になったタイミングで、今までとは異なる〝重量感のあるアタリ〟が突然やってきた。「これはいいサイズのハタか?」とルンルン気分でリールを巻いてくると、おや?ギランと銀色の魚体が翻る!キター!アジだ!。しかもかなりの良型。完全に油断していて、タモは不携帯。結構な重さだが、なんとか引き抜いてみると、なんと記念すべき1尾目のアジは何と丸々太った尺越えだった!「デカい~!」
これが時合なのか?とにかく、この機を逃すまいとすぐにキャストすると再び大きく竿が曲がった!こりゃ~凄い!顔を見せてくれたのは又しても尺越えアジ!デイアジングということもあり、その後は怒涛のラッシュ!とはいかなかったものの、大満足な釣果を残すことができたのである!
夕マヅメはエサ釣りの1人勝ち!投げサビキに怒涛の尺アジ到来!
興奮の時間はあっという間に過ぎていく。いつの間にか、陽が傾きはじめていた。そして、御荘の空が赤く染まる頃・・・岸壁の先端で竿を出していた投げサビキのウキが大きく沈み、大型の魚が釣り上げられた。これがなんと、尺アジ!ここから〝やめられない!止まらない!〟怒涛のアジラッシュが1時間程続いたのである。エサ釣りのおじさまも大忙しの様子。
本当の時合いがキタ!と思いきや、爆釣状態に入ったのはエサ釣りのみ。アジングやフライで狙う釣り人もいたが、魚からの反応は皆無。やっと釣れた!と思えばシーバスなどのゲストフィッシュ。本命のアジはエサ一択のようだ。これはマズイ。夕マヅメに釣れぬとは・・・。この1時間でエサ釣り以外の多くの釣り人は釣り場を去っていったのであった・・・。
同じタイミングでアオリイカの活性も上がってきたのだが、こちらも抱くのはエギではなく生きエサのアジ。サイズにして500~800gほどの個体が多かったが、ウキ釣りの竿には頻繁にアタリが出ていた。その後、すっかり陽も沈み常夜灯の灯がついた頃、ウキも沈むことがなくなり1時間程のラッシュは終わりを迎えようとしていた。エサ釣り師たちも大満足の表情を浮かべ、後片付けを始めていた。
ワームのサイズが肝!辛抱の時間の先に真夜中の尺アジ祭り開催だ~!!!
もう爆釣劇は訪れないのか・・・?しばらく釣りを続けていると、漆黒の海にバチャバチャとライズ音が響く。そして、ラインブレイクが多発!?ん?なんだ?シーバスもいるようだが・・・?
銀色に輝く魚体うねらせ海面まで出てきた魚。それはタチウオであった!どうりでラインブレイクが多い訳だ。賑やかな夕マヅメから沈黙の時間が続いたが、漆黒の静かな海にはふたたび、シーバスと太刀魚のライズの音でにぎやかになった。
それでも・・・深夜0時を回っても、ことアジに関しては気配無し。夕方はあれだけのアジが回って来たのだから、きっともう1度くらい時合はあるはず!と信じ、私と友人の2人が偵察隊となるべくジグ単を投げ続ける。ここからは、〝寒さと眠気との戦い〟だった。時間も時間なので、休憩をとる仲間もいた。港に立つのはアジンガー4名にエギンガー1名。この辛抱の時間を共にしたアングラーたちとは皆仲良くなり、一体感が生まれたことは言うまでもない(笑)!そして、時刻は深夜1時30分。先ずは友人の竿に魚信。連発とはいかないもののポツポツと釣れている。ようやくアジが回って来たようだ。しかし、私の竿にアタリなし・・・。
友人が「ワームは大きい方が良いよ!」と3インチのワームを付けてくれた。これが奏功し、ワームを変えた途端にアタリが出るようになった。友人によれば、アジのサイズも大きいこと、さらにアジからの視認性も高めるために大きめのワームを使ったとのことだ。その後、入れ喰いとまではいかないが飽きぬ程度にアタリが出るようになった。途中、友人が操るアジングワームに、何と何と、アオリイカがヒットするという珍事も発生!ガッチリ針掛かりもしていて無事タモインにも成功!徐々に海は賑わってきた!
・・・そして遂にその時は来た!時刻は2時30分ジャスト。干潮を迎え、潮止まりというタイミングで、アタリが頻発するようになった!釣れるアジは相変わらず大型!最高の引きだ!休んでいた仲間達も起こして参戦すると、次から次へとティップが勢い良く引き込まれていく。最小のものでも23cm程。大きいものは40cm程。どのアジも体高があり丸々と太っている。手前1m程は干潮により岩礁剥き出しなので、取り込みが難しくバレることも多かったが、このアジ祭りは4時30分まで続いたのであった!
キャスト後のフォール中にアクションを入れることでアタリが増えたり、フォールのただ巻きでは反応が出にくかったりと、アタリのあるレンジでしっかりアクションを入れることで釣果が伸びたり、表層で激しいアクションを加えるとシーバスが間髪入れずにバイトしてきたり・・・と、〝アジ祭り〟の最中には様々な学びがあった。何より、深夜にもかかわらず、アジングのテクニックを教えてくれた友人に感謝である!
ポテンシャルの高さを見せてくれた御荘湾の魚達!多くの河川が流入した湾奥は栄養豊富な汽水域だからこそ、良くも悪くも想定外の場面が多々あり、ベーシックなテクニックでは通用しないシーンも多かった。しかしそのお陰で、また新たな経験を積むこともできた。
兎にも角にも、大アジの強烈な引きに痺れ、真冬のデカアジに歓喜した2025年の初釣り。想像を大きく超えてくるドラマティックな釣り時間を満喫することができた!
施設等情報
施設等関連情報
宇和島から約1時間
高知市内から約3時間
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
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