釣りビジョン

【エギング】〝真冬に常夏の観光スポットへ〟目標の「キロアップ」キャッチなるか!?

2025年02月04日公開

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少し前の話になるが・・・今回は年末年始の遠征釣行について紹介させていただきたい。今回はまだ訪れたことのない〝新たな釣り場〟を探し、三重県を目指すことになったのだが、初日から寒風吹き荒れ、海は大荒れという波乱のスタートとなってしまった。仲間内で作戦会議を行いつつ、意気揚々と車を走らせたのは和歌山県。ターゲットも「アオリイカ」をメインにすることとなったが、果たして釣果はいかに!?

【この記事を書いたライター】SHOHEY

爆風&積雪の関係で急遽目的地を変更・・・目指せ「南紀白浜」!

普段は鮎の記事を多く書かせていただいているが、鮎がオフシーズンということもあり、年末年始のソルトルアーフィッシング遠征について紹介させていただく。

実は、我々が最初の目的地にしていたのは三重県だった。しかし、道中ハンドルを取られる程の爆風。こりゃ参った(泣)、夜が明けても状況は変わらず。海を見れば白波が立つほどの大荒れ・・・。天気予報でもこの爆風が数日続く予報となっている。初日から出鼻を挫かれる形になってしまった。どうしたものか・・・。

とりあえず、地元の釣り具店で情報を集めつつ、作戦会議を行った結果、「思い切って半島の反対側へ!和歌山は南紀白浜へ向かってみよう」と言うことになった。しかし、ここでまたしても問題が勃発。寒波の影響により、目的地までの最短ルートには積雪予報が出ていた。 でも、どうしても和歌山へ向かいたい!時間がかかるのは承知のうえで、大阪経由で目的地を目指すこととした。約4時間のドライブの始まりだ。

関西国際空港を過ぎるとようやく和歌山県に到達。引き続き高速道路を走らせていくと「紀の川」「日高川」「有田川」と鮎釣りの有名河川が次から次へと現れテンションが上がる~(笑)! 目的地の南紀白浜まで、あと少し!

「釣りビジョン」の撮影地を巡る!?

長時間ドライブの末に、目的地である南紀白浜に到着!さっそく釣り・・・ではなく、まずは腹ごしらえをすることに(腹が減っては戦はできぬ!)。かねてより訪れてみたかった西日本最大級の海鮮マーケット「とれとれ市場」に立ち寄ってみると、多種多様な鮮魚が並ぶ素晴らしい光景が!今回はソルト系の釣りを色々やるつもりだが、和歌山県に行くと決めた時点でエギングにも挑戦することは決まっていた。ということで、この市場にターゲットがいるかどうかチェックしていると、いるいる!いい型のアオリイカがズラリ!これには期待も膨らむ!

そのまま市場でブラブラしていると「カタタの釣堀」の看板を発見。ちょうど、年末年始に釣りビジョンで放送されていた『鉄人釣技!フィッシングトライアスロン~世紀の南紀白浜決戦~』の撮影地だ!「ここにあったのか~」とちょっと感動してしまったのだが、・・・しかしながらここも風が強い。一体どこに行けば釣りができるのやら。

それならば〝困った時は釣り具屋さん!〟ということで、白浜海岸の目の前にある「芝田釣具店」さんへ。お店に入るなり「今日も風強いね~」と店主。「何とか竿が出せる場所ないですかね~?」と伺うと、「すさみ方面」もしくは「川久裏(綱不知)」なら竿は出せるのではないかと教えてくれた。爆風&寒気と条件はかなり厳しいが、とにかく和歌山では今回釣りをするのは初!竿が出せるだけでもウキウキだ!

釣り具店で〝保険〟のイソメを購入。まずは芝田釣具店さんから近い「川久裏(綱不知)」を見てみることにした。このポイントは南紀白浜温泉街の中心に位置し、海面との高低差も少なく足場が良い。広々としたポイントで、ガシラ、チヌ、タチウオ、アオリイカ狙いの釣り場として人気が高いそうだ。

こんなタイミングで釣り人なんていないよな・・・と思いきや、竿を出している人がいるではないか!お話を聞いてみると「うんともすんとも」のようだ。「夕方に賭けるしかないね~」とのことで、予想された通り状況はあまりよくないようだ。とは言え、待ちきない我々は早速釣りを開始することにした。私はワーム、相方はイソメで探っていく。だが、やはり魚からの反応をすぐに得ることはできなかった・・・。風がかわせるだけでなく、とても良い感じのポイントだったので、いったん見切りをつけて夕マヅメ狙いで再度訪れることにした。

 

「釣りビジョン」番組で見たあの釣り場へ!

「川久裏(網不知)」を後にした我々は、もう一つのオススメポイント「すさみ町」へ。すさみ、すさみ・・・何か聞き覚えがある・・・。そうだ、思い出した。私のスマホのマップアプリ上に〝釣りビジョンSOUL JERKER〟の文字がピン打ちされていたのだ。以前、釣りビジョンVODで川上英佑さんのエギング番組を視聴した際、釣り場を調べてピンを打っていたのだ!辿り着いた港には見覚えのある景色が広がっていた。「あ~、あそこで川上さんエギ投げてたっけな~!」と、ここでも感動してしまう。

風の影響はゼロではないが、竿はギリギリ出せそうだ。この釣り場では、エギを投げている先行者の姿もちらほら見られた。海を覗くと何と美しい色!透明度が高く海底の石まで見える!外海には消波ブロックや岩場もあり、子場所ながらバラエティに富んだフィールドであった。消波ブロック側にはブラクリで釣りをする少年の姿があった。「何か釣れた?」と声をかけると「ガシラが釣れたよ!」と見せてくれた。

さて、エギを投げていこうと思うが、やっぱりここは「エギ王(ヤマシタ)」でしょ(笑)!と、タックルボックスからお気に入りの限定エギと人気カラー「軍艦グリーン」を出動させる!背中側から強い風が吹いていたので、エギが飛ぶは飛ぶは!深場から、玉石のシャローポイントまで隈なく探っていく!しかし風の影響でアタリを取る難易度は非常に高くなっている。

その後、ひたすらエギを投げたのだが、大型のメジナがエギを追ってきたのみ・・・。お会いしたエギンガーの方も今日は厳しそうだったが「でもここは良いイカが釣れるんだよ」と教えてくれた 。

結局、このポイントではイソメで遊んでいた相方が小魚を釣り上げたのみ。 アオリイカの顔は拝めなかったが、実際にこの場所に立てた事自体が嬉しく、特別な時間を過ごすことができた。 すさみ町・・・必ずやリベンジ釣行を果たしてみせる!

勝負の夕マヅメ!アオリイカが湧く!

風は止む気配がなかったが、夕マヅメの時間帯は最初に訪れた「川久裏(綱不知)」に戻って竿を出したのだが、到着すると、なんと朝とは比べ物にならない数の釣り人がいた。エギング、フカセ、ちょい釣りと大変賑わっている。この日、竿を出せるポイントが限られていることも、人が集まる理由のひとつになっているのだろう。先ずはワームで偵察をしていく。すると早速、小魚たちが追ってきた。魚の姿が見られなかった朝とは雰囲気が違うぞ!

追ってくる魚の種類は、どうやらコッパグレやヘダイのようだ。しかし、手前には多くのフグの姿が。スローに引いてしまうと、すぐにワームはボロボロに喰いちぎられてしまう。その後、ポイントを移動しながら探っていくと、湾奥までたどり着いたのだが、ここでワームめがけて黒い大群が押し寄せてきたのだ。なんだ?と目を凝らしてみると、そこには何と20杯以上のアオリイカの姿が!ええ~!私のジタバタは止まらない!車にダッシュ!エギンぐロッドに持ち替え、ポイントに戻るとまだアオリイカはまだそこにいた。

相方にも連絡するとすっ飛んできた(笑)。エースエギの「エギ王(ヤマシタ)」をキャストすると、群れの中の2杯のアオリが追ってきて、エギに触れた!しかし、うまくアワセが入れられず(泣)。同様に、相方のエギにも反応はあって、追っては来るようだ!しかしガッツリエギを抱くことはない。〝あと数cm〟という悶絶の時間が続いた!しかしながら、この見えイカを狙うのはなんて面白いのだろう!夢中になっている間に、白浜の空はみるみる赤く染まっていった。

私たちが見えイカに悪戦苦闘している中、遂にこのポイントで釣果が出た! 朝会って、仲良くなったお兄さんの竿が大きく曲がったのだ!これは大物の予感!私も駆け寄る!頑張れ、お兄さん!なんと、姿を見せたのは40cmを超える立派なチヌ(黒鯛)であった!はたして、皆が朝から苦戦する中、お兄さんの釣果により多くの釣り人が笑顔になった!このほか、フカセ釣りをしていた人にはポツリポツリとヘダイが上がっていたが、残念ながらエギンガーにアオリイカが微笑むことはなかった。

初の竿出しとなった和歌山県での釣り!今回は気象条件も悪く厳しい釣りになってしまったが、ここ和歌山県はポイントの宝庫!海岸線を走り目にする景色はあっちもこっちも好釣り場ばかり。そこかしこに、心震える雄大な自然が広がっていた。

関東から車で移動すると時間はかかるが、関西国際空港経由でレンタカーというのも効率的。ただ、個人的には時間が掛かっても来る価値のある魅力的な場所だと改めて確認することができた。様々な釣り物にチャレンジができるフィールドなので、ぜひ1度は訪れることをおすすめする!海も川も、選びきれないほどの豊富な釣り場があなたを待っている!

施設等情報

芝田釣具店
和歌山県西牟婁郡白浜町852-7
TEL:0739-42-3521

施設等関連情報

「すさみポイント」
とれとれ市場から高速で約25分(下道で約30分)
日置川河口を過ぎすぐ

「川久ポイント」
ホテル川久を目指す 綱不知港
     
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この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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