2023年04月30日公開
海水温が上昇、17℃を超えるようになって来た4月中旬。和歌山県ではヒラスズキの本格的なシーズンが始まる。今回は、中紀の地磯、日ノ御崎に今シーズンのヒラスズキの様子を見に出掛けた。この日の天候は午前中が暴風雨、午後から雨が止むということなので、雨を止むのを待って磯に乗った。
天候は爆風、ベイトの気配もなく
今回は、自分の中で一番実績のある場所にエントリーした。“型物”は出ないが数釣りが楽しめるポイントだ。ゴロタ磯を歩きながらめぼしい場所へルアーをキャストしていく。
よい感じで風が吹いているが、思っていたよりサラシが薄い。そして、ベイトの気配がない。「これは難しい釣りになる」と感じたが、それでもキャストを繰り返していく。最初は11cmのフローティングミノーを使った。サラシの中で存在感をアピールして高活性の個体を拾っていく戦略だったが、反応はない。魚の活性が低いと判断して、フィネスの釣りに切り替える。選んだのは『ジャンプライズ』の「プチボンバー」だ。
魚の活性が低い時に「プチボンバー」のようなシンキングペンシルは本当に強い。私は高活性なら大きめのフローティングミノー、活性が低ければシンキングペンシルと使い分けるようにしている。その他ワームなども非常に有効だ。
サラシにキャスト。50cmの綺麗なヒラスズキ!
沖合の磯と磯の間に良い感じのサラシが出来ている場所を発見。実績の高い場所だったので、期待をもってキャスト。すると、すぐにバイト!魚が根に入られないように一気に巻き上げる。中々良い引きだ。荒磯の激流に生息しているヒラスズキの引きは、いつも楽しませてくれる。上がってきたのは50cm程の大きくはないが綺麗なヒラスズキだった。
釣れた場所は非常に入り組んでいる険しいい磯だ。そんな磯でランガンしてサラシを探っていくヒラスズキ釣りには、ストリンガーがあると魚の鮮度を保つことが出来る。
この日は夕方に予定があったためこれで納竿とした。本当は夕マヅメまでいたかったのだが14時30分に終了。短時間ではあったが楽しい釣行だった。
あまり知られていないが、ヒラスズキは本当に美味い!
市場にあまり出ることがないヒラスズキ。その食味について知らない人も多いのではないだろうか。実はこの魚、非常に美味い。焼いてよし、刺し身でよし、どう料理しても美味いのだ。特に炙りでは皮目のうま味を存分に感じることが出来る。今回はヒラスズキを炙りと刺し身にしてスーパーで買った太刀魚も一緒に刺し身にした。やっぱり、美味い!磯を歩き続け、波を被りながらひたすらルアーを投げた努力が報われる瞬間だ。