かめだや・東京都羽田
東京湾・中ノ瀬、春のシロギス釣りが面白い!
船宿は羽田第二水門の近く
大田区・羽田の『かめだや』は、首都高速・羽田ICから車で5分程。東京近郊からのアクセスが非常に良い。船宿は多摩川の羽田第二水門の近く、土手の上の道路沿い。駐車場は船宿の100m程手前、乗船場は水門内の船溜まりにある。取材日は「曇りのち雨」の予報、同行した友人と船に向うと、他の釣り客は1人だけだった。出船時間の午前7時40分、野口勝弘船長の操船で中ノ瀬へと向った。
“入れ喰い”で始まった中ノ瀬のシロギス釣り
釣り場の中ノ瀬までは航程約40分。海はベタナギで、曇り空だったがそれほど寒くはなかった。船長から仕掛け投入の合図の後、すぐにシロギスが釣れ始めた。小菅義弘さん(横浜市)は、胴付き仕掛けの1本竿で入れ喰い!アッという間に10匹近いシロギスを桶の中に泳がせていた。『かめだや』スタッフの鈴木祥太さんも竿を出し、天ビン仕掛けの2本竿で着々とシロギスを釣っていた。ひと通り撮影を済ませ、私も急いで竿を出した。
「爆釣?」と思ったが…
1.5mの先調子ロッドにベイトリール(PEライン0.6号)、胴突き1本バリ(ステ糸15cm、ハリス40cm)にオモリ15号をセット。キャスティングには不向きだが、スピニングタックルよりも使い慣れたベイトタックルを選んだ。シロギス釣りはビギナーレベルだが、仕掛けを投入すると、数匹のシロギスが簡単に釣れた。「今日は爆釣?」と思ったが、暫くするとアタリが渋くなってしまった。
難しいシロギス釣りに頭が混乱
仕掛けをキャスティングし、ズルズルとサビいてもアタリが出ない。“誘い”で仕掛けを動かさないと餌を食わないのだ。キャスティングから“誘い”で仕掛けを動かし、数秒間のステイの後、“聞き上げ”のシャクリで釣れるが、明確なアタリが出ない。「いつ餌を食っているの?」、イメージが作れず、難しい釣りが続いた。また、ステイ中、たまにプルプルッとアタリが出ても魚が掛からない事が多く、余計に頭が混乱した。
船長は置き竿で簡単に釣る
後半、鈴木さんと操船を交代し、船長も天ビン仕掛けの2本竿を出すと、いとも簡単に40匹近くのシロギスを置き竿で釣ってしまった。釣り方を聞くと、「オモリを海底から5~10cm浮かせ、船の揺れに任せて仕掛けを漂わせるだけ」との事。天ビン仕掛けと胴付き仕掛けの違いはあるが、「私の一生懸命の“誘い”は何だったのだろう…」と、少し落胆した。
平均して型が良く、ボリュームのある好釣果
船長は小まめにポイントを移動。沖上りの午後3時まで、飽きることなく中ノ瀬のシロギス釣りを楽しむことが出来た。シロギスのサイズは、17cm前後が標準で、最大23cm、20cmオーバーが2割程度と平均して型が良かった。水深も16~21mと浅く、釣り易かった。釣果は、小菅さんが67匹でトップ、私は35匹、左舷トモの釣り人は34匹、船長と鈴木さんは合わせて約80匹。シロギスの型が良いのでボリュームのある釣果だった。
“難しさ”が面白い!東京湾のシロギス釣り
シロギスの船釣り、入口は広く奥が深い。ビギナーにも手軽で簡単な釣りだが、テクニカルな釣りを追及して熟練することも出来る。取材日、結局は釣り方を見付けらず、シロギス釣りの“難しさ”を実感するに終わった。“難しさ”が面白い!これから浅場で本格シーズンを迎える東京湾のシロギス釣り、是非お勧めしたい釣りだ。
『かめだや』のシロギス釣り、アクセスが良く、レンタルタックルも常備しているので、ビギナーにもお勧めしたい。また、『東京湾遊漁船協同組合』主催の「江戸前シロギス・レディース大会」、「江戸前釣りサーキット大会」にも参加しているので、興味のある方は船宿に問合せを!
(釣りビジョンAPC・野中 篤)
今回利用した釣り船 |
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東京都羽田『かめだや』 〒144-0043東京都大田区羽田2-31-13 TEL:03-3741-1258 定休日:毎週火曜日(祝日は営業) 詳細情報(釣りビジョン) かめだやホームページ |
出船データ |
シロギス乗合(当日受付) 出船時間:午前7時40分 |