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【どこを見てもアユ、アユ、アユ】とりあえず「凄い釣れます!」

2023年08月27日公開

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夏真っ盛り!今年も待ちに待った「夏休み」が始まった。茹だるような暑さが続いているが、アユの友釣りにとって、この夏休みのスタートはアユシーズンの後半戦のスタートとなる。夏休み初日、「天気良し!水量良し!垢付き良し!」とパーフェクトな条件の揃った最強河川、滋賀県安曇川へと迷わず向かった。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

朽木地区はチャラ瀬で追いが止まらない!

直前に台風6号が猛威をふるい、全国各地の河川が増水傾向にあった。そんな中、安曇川は台風の影響を受けずに好調をキープしていた。前回訪れた時は増水傾向だったが、遂に今回はパーフェクトな状況の安曇川に出会うことが出来た。

川に到着すると、いつもに増して釣り人達で賑わいを見せていた。あちらこちらで見かける釣り人達は皆笑顔で楽しそうだ!さあ〜、私も子供に戻ってこの夏を大いに楽しむぞ〜!日釣り券とオトリを携えて早速向かったのは、比較的混雑していない水管橋下流ポイント。

小振りなアユだが秒殺!

河原は灼熱!着替えをしている間にも滝のような汗が流れる。早く川に浸かりたい…。さてどこに入ろうか?やっぱり私は得意のチャラ瀬からのスタートになった。お隣りでは老夫婦が仲良く釣りをしていた。何とも素敵な光景だ。ほっこりした気持ちで私もオトリを放つ。カツッ!と早速反応もハリ掛かりせず。そんな状況が続いた…。

「あれ、ポイントを間違ったか?」と思ったが、上流の老夫婦を見ると掛かる!掛かる!これは私の問題だな。彼らをよく見ると、少し沖の、流れの強めの場所を狙っていた。私も早速真似っこで流れの中を狙う。と、スッコーン!小振りなアユだが秒殺である。ここだったのね。しかし、アユは掛かるものの最初の1、2時間は安曇川にしては黄色みの少ないアユが多かった。違和感を覚えながらも、静かに腰をおろし丁寧にオトリを泳がせることに集中した。

10時をまわった頃だろうか。同じポイントなのに急にアユのアタリが強くなり、釣れてくるアユは湖産らしい真っ黄色に。アユが変わった!ここからが安曇川の本領発揮であった。恐ろしいペースでアユが掛かる。ひと流し1匹ペースだ。まめにハリを交換し、バレなどミスをしてこのペースが止まらないように心掛けた。
スッコーン!スッコーン!私が経験したことのないペースだ。この頃には手前でも奥でも、流れがあってもなくても、どこでも掛かってしまう。

そんな無我夢中の状況で、ふと思ってしまった…。「このペース、自己新を狙えるのではないか?」と。こんな事を思ってしまったばかりに急に緊張する私(笑)。お昼近くなるとアニキも合流。今日の釣りの状況を話したくてしょうがないが、アユのアタリが止まらない!取り敢えず「凄い釣れます!」の一言だけ伝えた。

この状況が私だけではなく、周りの釣り人達も同じなのだから驚きである。ここにはどれだけアユがいるのだろうか?短めのお昼休憩を取り、早々に川へと戻って釣り再開。午後もペースは落ちる事なく、真っ黄っ黄の入れ掛かりからのスタートとなった。川ではあちらこちらで竿が曲がり続けている。

午後4時。陽が傾き始める頃いよいよ検量。遂に遂に「キター!!自己新記録達成!」。何年も超えることの出来なかった壁をやっと越えることが出来た最高な夏休み初日。目の前に広がる川も、見上げた空も忘れられない景色となった。

 

2日目は広瀬地区の穴場ポイントへ。水中には驚きの光景が!

2日目は、今シーズン初の広瀬地区へ。ここ広瀬地区も最近の情報では絶好調とのことだった。今回は知人に教えて貰った初めてのポイントへ。先行者は少なくトロと瀬が繰り返される釣り場である。先に入っていた釣り人に挨拶し、その上流に入らせて貰った。川を歩いていると、どうも左岸の石色が良いように感じたので、川切りして釣りを開始する事にした。

下流を見ると友人達は瀬のポイントからスタートのようだ。石の密集するポイントへオトリが到達すると早速スッコーン!「今日も来ました来ました!」気持ちの良いアタリである。手にしたアユは昨日の朽木地区のアユよりも良型だった。今日は腰を下ろし、“のんびり釣り”である。周りを見渡すと青い空、鮮やかな夏の緑、川のせせらぎ…。「のどかだな〜」という言葉しか出てこない景色が広がっていた。

必ず誰かが竿を曲げている状態

それにしても今日も今日とて皆順調に竿を曲げていた。どうやらここもアユの数はかなり多いようだ。必ず誰かが竿を曲げている状態だ。流れも緩やかで、浅瀬のこのポイントは、アユが掛かるとキラリーンと輝く様が良く見える。「いや〜掛かるね〜」と皆口々に言っていた。しかし、このポイントではハスも多く見られたので要注意!これが結構掛かってしまう。

順調な午前中だったが、お昼頃になると急に風が強くなって来た。9mの竿では持っているのがキツくなってきたので、皆7〜8mの短竿へチェンジ。この風もあって午前中で釣りを切り上げる釣り人が多く、ポイントには私達のみとなり貸し切り状態になった。そしてこの風が功を奏した。竿のコントロールは難しいものの、ポイントを自由に選べる事もあり、皆好ポイントに立つことが出来た。やはり午後からは活性も上がり、アユの掛かるペースも上がって来たのだ。アニキも友人達も入れ掛かりを大いに楽しんでいる。

ここで、私はこんなに釣れる川の中がどんな事になっているのか気になり、竿を置いて水中メガネを持ち出した。いざ水中を覗くと、ヒャ〜!そこには驚きの光景が広がっていた。どこを見てもアユ、アユ、アユなのだ!「ちょっと〜これ見た方がいいよ〜」と皆に声を掛けた。水中メガネを回し、皆で水中観察の始まりだ。ここまで皆たくさんのアユを掛けていたが、この光景を見てしまうと「もっと掛かってもおかしくない!」と思ってしまう程のアユが…。

友人達とアユを掛け、川遊びをし、何とも楽しい夏時間が過ぎて行った。私が小学生なら、今日という一日を必ず絵日記に書き留めた事だろう。

湖産アユのシーズンはあと少し…

絶好調な安曇川。しかし、湖産アユの夏は短し!今後一雨毎に終わりが近づいて来る。この短い夏を、精一杯元気に泳ぎまわるアユ達を見ていると感動すらしてしまう。アユくん楽しい夏の日をありがとう!「大人の夏休み」は素敵なアユの煌めきと共にスタートを切った。

施設等情報

■『朽木漁業協同組合』遊漁券:日釣り券3,000円(年券無し)

■『広瀬漁業協同組合』遊漁券:日釣り券2,200円(年券8,800円)
アクセス:北陸自動車道「木之本IC」から約50分
※漁協にてオトリ販売あり(午前5時〜11時)

施設等関連情報

■朽木地区『村上オトリ店』住所:高島市朽木岩瀬466-2
電話:0740-38-2524
開店:午前5時
料金:オトリ1匹500円
駐車場:あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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