2024年11月09日公開
「旅せよ私!」。この言葉を胸に、私の〝鮎釣りLIFE〟はスタートした。そんな私だけに、先輩たちにただ付いて歩くだけでは物足りず、自分の力で河川やポイントを見つけて楽しみたい気持ちが強い。その為に、便利に使っているのが何を隠そう釣り動画。今回は、そんなちょっと違った視点での、釣り動画の楽しみ方を紹介しようと思う。
冒頭の〝ながら見〟は厳禁!
当たり前だが、知り得ぬ場所に行くことはできない。私にとって、知り得ぬ場所を〝知り得る場所〟に変えてくれるひとつが「釣りビジョン」だ。他の動画という選択肢もあるが、「釣りビジョン」の良さは北から南まで、幅広く各地の情報を得られる点にある。個人のYouTube等だと場所が限定されているものが多く、広く情報を得ようとすると、探すのが大変なのだ。
昨夜も〝知り得る場所〟を増やすべく、『釣りビジョンVOD』を開いてみた。すると、おあつらえ向きのコンテンツがあった。高橋祐次さんの『鮎2024 Yuji Style』だ。理由は至ってシンプル。私がまだ知り得ぬ河川、徳島県の那賀川が舞台だったからだ。あと祐次さんとは、今年、参加した長良川の大会でご一緒し、景品で祐次さんのサイン入りの竿を頂いた、というのも少しある。
早速、動画を視聴するわけだが、ここでワンポイント。視聴を始める前にスマホを用意して「MAP」を開いておくのが〝私style〟。
動画は、祐次さんがオトリ店を訪れる所から始まり、橋からの川見シーンへと続く。でも、〝私style〟で待っているのはそんなところではない(笑)。ずばり、今回でいえばスタート後〝4分19秒〟!そう、〝地図の表示〟である。釣りビジョンの動画ではかなりの確率で、地図を表示してくれている。映像と合わせての地図は、実にわかりやすいのだ。例えば、橋の名前までは「MAP」に出ていないことが多いが、映像の橋の色や形状と、「MAP」ストリートの橋や風景とを照らし合わせると、正確な場所がわかるのだ。
場所が分かったら、「MAP」に『Yuji Style』のテキストを添えてピンを打つ。もちろん訪れたことはないが、これで知り得ぬ場所ではなくなった。こうやって新たな河川、ポイントを増やしていく。
那賀川の鮎、たまらん
さて、那賀川はどんな川なのだろうか?
動画で見る限り、まさに清流!岩盤も点在する河川のようだ。しかも、良型の鮎が強烈なアタックをかましている!全国の河川を知り尽くしている、祐次さんにとっても予想以上の良型だったようで「デカイ!」と一言。つられて私も「デカイ!」と独り言(笑)。こりゃ~凄い川だな~!ますます、この那賀川に興味津々である。
祐次さんは次々とポイントを移動し、チャラに瀬、トロ場と様々なシュチュエーションで〝釣技〟を見せていた。映像では、小さな目印もクッキリハッキリ!細かな動きまで見て取れた。これは静止画や言葉ではちょっと伝えきれない部分だ。この目印の動きを見られるだけでも、とても勉強になる。透明度の高い河川なので、鮎釣り師なら誰もが好きだろう、掛かった時の水中の〝ギラリン~〟も丸見え。オトリ鮎が追われる様も映っている。
祐次さん、やっぱすげ~
立ち位置ひとつで状況は変わり、さすが祐次さん!見え鮎をサイトで次から次へと!上飛ばしの泳がせでギラン~ギラン~と、、、たまらん映像です!これ間違いなく釣りに行きたくなるやつです。祐次さんの釣りを見ていると、ついつい同じように釣れる気になってしまう(笑)。
それにしても、祐次さんの釣り上げるスピードたるや、、、渇水垢ぐされのコンディションでもパターンを掴み、入れ掛かり!那賀川への妄想を大いに膨らませてくれる怒涛の映像であった。
祐次さんの臨機応変に対応していく様、針合わせ、釣り方の戦略はほんとにタメになる。言葉と映像のコラボレーションで分かりやすさ倍増である。実践できるかは別として・・・
動画は、釣行の為の最初の準備
もうひとつ、「鮎2024 Yuji Style」を見ていて嬉しかったことがある!祐次さんの入っているポイントが、私にも立つことができるポイントだったことだ。私は、基本的に「動画を見る」=「自分の釣行」に置きかえている。そんな私にとって、そのポイントに自分が入れるかどうか、とても重要なのだ。
以前、祐次さんの福井県南川の動画を見て、今回と同じように、いつかの釣行を楽しみに「MAP」にピンを打ったことが思い出された。そして、その動画のおかげで、私は実際に数年後、南川へ立つことができた。地元の方々との出会いもあり、今でも親交がある。
美しき秘境、徳島県那賀川!祐次さんが釣り上げていたあの美しい鮎を釣りた~い!遠くない将来、私はこの川に立っていることだろう。ぜひ皆さまも釣りビジョンで、まだ見ぬ新たな川との出会いを!