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【噂の大鮎河川】2024ラスト遠征は【岐阜県根尾川】へ!

2024年10月24日公開

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今シーズン、岐阜県根尾川の名どれだけ耳にしたことだろう。シーズン後半にかけ調子を上げていった根尾川では、大鮎が釣れており、尺も狙えるとのこと。その上、数も釣れているとあって一躍注目河川となっていた。私も遅ればせながら、10月中旬に今シーズン最後の遠征の地、ということで根尾川に向かうことに。そこには、力強い大鮎と温かい地元の方々との出会いがあった。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

大鮎に備えよ!仕掛けと竿は万全の準備を!

爽やかな風吹く秋晴れの空。何とも気持ちの良い朝を迎えた。初めて訪れる根尾川では、目にする景色すべてが新鮮であった。

事前情報では、鮎のサイズが下は18cm~上は29cm。平均20~25cmが釣れているとのことだ。パワフルな良型鮎に期待が膨らむ。それでも、サイズにバラツキがあること、さらにピークの時期は過ぎているので1尾1尾、うまくオトリを回していかなければならない。

いつ大鮎が掛かってもいいように、仕掛けもそれなりのものを準備しておく必要があった。そのため、直前までの1週間は久々過ぎる大鮎仕掛け作りに戸惑いながらも、何とか準備を間に合わせた。水中糸は金属・複合0.1~0.2号。ハナカン周りはワンピース1~1.5号を用意。針はチラシの8.5号がいいとのことで、イカリ3本の8号と共に針ケースに収納し準備万端!もちろん竿も大鮎仕様のものが必要!いつもとは異なる装備にちょっぴり緊張してしまう・・・。

待ち合わせ場所である根尾川漁協に着くと、すでに多くの釣り人で賑わっていた。皆、一発大物を夢見てここに集まっているのだ。目の前には初めて目にする根尾川。想像よりも川幅もあり、チャラ、深場、瀬とポイントもバラエティに富んでいる。川では良型鮎の跳ねる姿が度々見受けられた。「アユ、いるいる~!」。ヘチには大きなハミ跡も見られ、大鮎の気配ムンムン!大物を掛けて、取り込むことができるのだろうかと益々緊張してしまう(笑)。

落ち着かず、ウロチョロしていると「どこから来たの~?」と漁協の方や地元の釣り人の方々が笑顔で話しかけてきてくれた。「せっかく来たのだから大きいの釣っていってね!」と、こういう一言ってとても嬉しい!皆さんのお陰ですっかり私の緊張も解けた。すると、あれ?どこかで見た顔が・・・と思えば、何と今年滋賀県の安曇川で初めて出会った方々だった。さらに、彼らにとは9月の岐阜県長良川でも顔を合わせており、3ヶ月で3度目の偶然の再会ということになる。運命すら感じてしまう嬉しい再会となった。河原も賑わい、こりゃ~楽しくなってきたぞ~!根尾川の鮎釣りを存分に楽しもうではないか!

狙うは石の詰まったポイント!良型アユは荒瀬でドッカーン!

まずは、朝鮎の姿が見えた漁協前の深トロポイントから。実際に立ち込んでみると、透明度が高いので見た目よりも水深があることがわかる。浮石もあるようなので慎重に歩を進めた。さあ~根尾川での釣りが始まるぞ~!と気合を入れて、足元からそっとオトリを放つと、上流に向かって良い泳ぎをしてくれている。

早速「カツッ!」と反応ありだ。上流へと遡る鮎についていくと「ギュン!グーン!」と力強く目印が引き込まれた!今回、実は名手の先輩と一緒に釣りをしていたのだが、下流にいた彼に向って思わず「キター!」と叫んでしまった(笑)。引き抜かず、慎重にアユを寄せ掬っていく。「取れた~!」。初となる根尾鮎は体高のある23cm程の美しい個体であった。

釣り上げた魚に見とれていると、下流の瀬肩で名手の先輩にも一尾目が!続けて遠くに見える瀬落ちに入った友人たちの竿も曲がり始め、今回釣行を共にした仲間たちは早々に全員安打!根尾川に笑顔が溢れた。その後は流石の名手!1尾獲れれば怒涛の5連チャン!思わず口を開け、見惚れてしまった(笑)。私はといえば、釣果を伸ばせずまたウロウロ。水深のある深場では掛けるのに時間が掛かってしまうようだ。すると手招きする先輩の姿が・・・。

 

同行してくれた先輩に誘われ右岸瀬肩へ。

手招きしてくれた先輩は「こういう石の詰まったポイントを狙うと良いよ」と場所を譲ってくれた。そして私に、竿の角度、糸の張り具合などを教えると颯爽と下流へと向かっていった。そのポイントではなんと即掛かりで、引きの強い鮎が掛かった。この〝ポイントを見極める目〟は、私が今一番欲しいものだ(笑)。ありがとう!先輩!

今日の根尾川は渇水気味で、私でも縦横無尽に釣り歩ける状態であった。ポツリポツリと鮎を拾い釣りしながら瀬落ちまでやってくると、仲間たちの姿があった。そこでは、午後になり活性が上がってきたようで相方が25cmオーバーの良型を連チャンするなど絶好調!友人たちも大きく竿を曲げていた。私も珍しく立ち込んで竿を出してみると、なんと今日イチの良型が!へっぴり腰が炸裂してしまったが、強烈な引きの根尾鮎たちに存分に遊んでもらった。

先輩達は下流の荒瀬で28cm程の鮎が掛かったが、ドンブリ多発!大鮎対策用の仕掛けを切るとは、根尾鮎たちのパワーと力強さを思い知らされる。日暮れまで活性の高い状態は続き、気づけば川には私たちのみ。今日1日を余すことなく楽しみ、やり切った!

まだまだ若い根尾アユ健在!足を使いポイントを探ることが数を伸ばす!

そして2日目は漁協から上流に向かったところにある上長瀬ポイントへ。駐車場所に迷っていると地元の方が先導し、丁寧に案内してくれるというなんとも温かい気持ちからスタートすることができた。今日はこのポイントに多くの名手の方が集まっており、彼らの釣技を見ながらの釣りはとても贅沢な時間となった。荒瀬を攻める姿は、まさにメーカーカタログの1ページを見ているかのようであった。

今日も一発大物を夢見て竿を出す。しかし、瀬落ちの深場で即掛かりするも、こちらはおチビちゃん。やはりこの時期、大きな鮎たちはだいぶ降ってしまっているようだ。でもこのおチビちゃん、めちゃくちゃ良い泳ぎをしてくれる。上流ではコロガシの方が入れ掛かりを楽しんでおり、鮎の多さを感じさせてくれた。

瀬肩の浅場では「ここで?」と思うような良型鮎も飛び出し、連チャンもありサイコーな時間を過ごした。名手の先輩たちは今日も足を使い、驚くべき釣果を持ち帰ってきた。この日、先輩からもらった助言「人の3倍歩けば3倍釣れるよ」。これがとても胸に響く。そして今回の釣行では〝見切り〟がいかに大切かということを教えられた。「私よ!もっともっと歩け~!(笑)」。

この日も荒瀬では良型鮎がキャッチされていたが、惜しくも尺には届く個体が釣れることはなかった。しかし、サイズよりも数よりも仲間たちに囲まれての釣り時間は何ものにも代え難い、最高の思い出となったのは言うまでもない。

灼熱の夏を乗り越え、山々から涼しい風が吹き始める頃、鮎釣り師たちはひと夏遊んでくれた鮎たちに感謝し、竿を納める。ここ根尾川では名産の柿の収穫も始まっていた。鮎との別れの時はもうすぐそこまできている。初めて訪れる土地ではあったが、地元の方々の温かい計らいもあり、とても楽しい時間を過ごすことができた。胸一杯に楽しい思い出を詰め込み、またの再会を誓い、根尾鮎たちに別れを告げた。

施設等情報

根尾川筋漁業協同組合
住所:岐阜県本巣市山口897
TEL:0581-34-2251
根尾川筋漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

料金:日釣り券2,200円(女性半額)、年券11,000円
漁協にてオトリ・遊漁券販売あり(オトリ1尾500円、3尾1,300円)
※駐車出来るところが少ないポイントもあるので迷惑駐車などせずルールを守って楽しみましょう
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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