今回のやんばる釣行の全貌をここで語ってしまっても良いのだが、それでは番組本編を見る楽しみがなくなってしまう…。ということで、恐らく本編では明かされないであろう裏話で本記事を締めくくることにする。遡ること釣行初日。謝花さんとスタッフはミキユーを釣り上げるべく、河口からエントリーして上流へ向かって歩き続けていた。経験のある方ならお分かりだと思うが、川の流れに逆らって歩くのは意外とキツイ。撮影用カメラおよそ10kg、三脚およそ5kg。それらを長時間持ち運び続けるのだから、尚更疲労が溜まる。普段あまり運動をしていないスタッフ…ダムがある最上流部に到着する頃には満身創痍であった。「これ以上は行けないんで、一旦車に戻りますか!」と謝花さん。だがそれは今歩いてきた道をまた戻るということ。途中足場が悪いところや腰まで水に浸かるポイントもあり、撮影機材を守るためにもなるべくリスクは背負いたくない。他の道はないかと聞いてみると、「あと一つだけ帰り道あります!」とのこと。間髪入れず賛成し、別ルートで車に戻ることにした。これで多少は楽になる…と思っていたスタッフだが、それは大きな間違いだった。待ち受けていたのは、険しい山道を越えてからの果てしない旧道。老体スタッフの体力はあっという間に底をつき、謝花さんに撮影機材を持ってもらいながら帰る羽目に…。結果として車まで2時間弱、疲労は行きの倍以上。別ルートを選んだことに後悔していたが、戻る最中にとても珍しい生き物に遭遇した。それはリュウキュウヤマガメ。ヤンバルに生息する沖縄の固有種で、謝花さんですら滅多に見かけないという。これだけでも歩き続けてきた甲斐があったと、少し報われた気持ちになるスタッフなのであった…。釣りビジョンでの番組初回放送日:10月28日(金)「やんばるに潜む巨大ミキユーを釣り上げろ!」