釣りビジョン

アユ釣り王国で“ブランドアユ”を釣る!

2023年10月18日公開

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岐阜県は、「アユ釣りの聖地」と言われるほど、数多くのアユ釣り河川がある。その中でも今回は、世界農業遺産でもある清流長良川のアユに逢いに行くことにした。ここに棲むアユは長良川の豊かさを象徴する存在。そして、「鵜飼い」や「郡上踊り」など魅力あふれる素敵な場所である。すっかり秋めいた町では、“郡上アユ”が黄金に輝き、ブランドアユの品格で私達を迎えてくれた。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

狙うは黒石。右岸のトロ場に勝機あり!

名手の集まるオトリ屋さん。今回は『丹羽オトリ店』にお世話になった。休憩所では朝から名手の方々が仕掛け作りに勤しんでいる。この日竿を出す『丹羽オトリ店』前の「名皿部橋」ポイントは初めての場所。長良川で竿を出せるというだけで、私にとっては特別な時間となることは間違いだろう。

「ちょっと川見に行く?」と、声をかけてくれたのはアユ釣り超ウマのアニキ。ヒョコヒョコとアニキの後をついて行き、川を覗くとそこには衝撃の光景が! “郡上アユ”がウジャウジャ滅茶苦茶いるではないか!良型のアユが追っている様も見えた。この光景を見てテンションの上がらないアユ釣り師はいないだろう。この瞬間、今日一日がどれほど楽しみになったことか。早速着替えを済ませ、先程覗き込んだ橋下流のポイントにまっしぐら!

石裏に差し掛かった瞬間、ギュギューン!

仕掛けを張っていると足元をアユがシュンシュンと走っていく。「あ~も~楽しみ~」。でも待てよ、このパターンって意外に釣れない事も多いんだよな~、と一抹の不安が頭をよぎった…。心を落ち着かせてオトリ1号を上流に向かって放つ。竿を立て目印がブレないように糸のテンションに集中。大きな石裏に差し掛かった瞬間だ。ギュギューン!掛かりアユが上流へと走りまくる。早速「キタキター!」。タモに収まったのは、おお~なんと美しいアユ!魚体までが黄色く輝いていた。香りも素晴らしく何度も手を嗅いでしまった。(笑)“郡上アユ”裏切らず!であった。

掛かりアユを放つと、またしてもギュギューンでサイズアップである。こりゃ~凄い!私には滅多にない朝からの入れ掛かりである。ここからなんと7連チャン。「ありがと~長良川~」と叫んでしまいそうだ。(笑)

長良川は、最近渇水続きで今日もマイナス10cm程。渇水が続いたこともあり垢腐れしている場所もあった。しかし、これがポイントを絞る上で実に分かりやすかった。白っぽい石は垢腐れ、黒く光る石にはしっかりと追うアユが付いている。ポイントを見極めるのは容易だった。正に白黒ハッキリだ!狙うは黒石である。ひたすら黒石ポイントを狙い、オトリを送り込むとギュギューン!である。絶好調の滑り出しになった。

午後は、最近毎日のようにあるというゲリラ豪雨に見舞われ、ずぶ濡れになった。しかし、そんな事を忘れさせてくれるほど、たくさんの“郡上アユ”が遊んでくれた楽しい一日となった。

 

憧れのウィンドパークポイントで竿を出す!

遂にこの日が来た!私の憧れのウィンドパークポイントでの釣りが叶ったのだ。シーズン中はメーカーの競技会も多く開催される場所である。何度となく足を運んで来たが、友人の大会の応援ばかりで竿を出すのは今日が初めて。全国の名手たちが戦いを繰り広げるこのポイントは、どうも恐れ多い感じがしてしまい、今まで竿を出す機会がなかった。「今日はやったるぞ~!」。

水位はマイナス10cm。今日のウィンドパークポイントは私でも川切りが容易に出来、多くのポイントを釣り歩くことが出来た。先輩達から「右岸が良いよ」とアドバイスを貰っていたので、堰堤下の右岸を釣り降ることにした。今日も多くの“郡上アユ”が目視できた。右岸はポコポコと石が頭を出し、小場所小場所をピンポイントで狙っていく感じだ。

今日も入れ掛かりか~?とオトリを放つが、そう甘くはないか…。アユはいる!集中してしっかり泳がせる。30分ほど経った頃、ヘチ側の石の囲いにオトリが入った。ギュギューン!本日1匹目HIT!スネほどの水深にも関わらず良型のアユだった。やはり野アユのパワーは凄い。1匹獲れば連チャン。ほぼオトリまかせで友達をしっかり連れて帰って来てくれる。

強い野アユが獲れたら後ろを向いて瀬を攻める。瀬ではコッツーン!と強いアタリで、気持ちの良い引きを味わわせてくれる。入れ掛かり!とまではいかないが、釣り人の集中さえ切れなければ確実に数を伸ばしていけるだろう。ちょっと根気はいるが、丁寧に浅場を泳がしていくことが釣果アップに繋がった。釣り歩きながら、「あ~、ここはあの時あの選手が釣っていた場所だな~」などと思うと、何だかとても感慨深かった。憧れのウィンドパークを思う存分釣り歩いた今日という日は、私にとって特別なものになった。

アユと仲間と長良川!

アユの聖地長良川での釣り時間は実に充実した時間になった。釣りだけではなく、今回は初対面の多くの愉快な仲間達にも会うことが出来、笑って笑って笑い転げた楽しい時間が過ぎていった。皆アユ釣りの話も尽きず、私にとっては勉強になる事がてんこ盛りで、また修行が始まりそうだ。

年齢や性別、住んでいる場所だってバラバラだが、「アユ」という一つのもので繋がり、こうして出会える事が出来た。「アユ釣りの聖地」であることは勿論だが、私にとって、ここ長良川は人と人との出会い多き「出会いの聖地」ともなった。アユ煌めく長良川では、人とアユのつながりという何物にも代え難いプライスレスな時間をもたらしてくれる事だろう。

施設等情報

施設等関連情報

年券1万2000円(女性・25歳未満8000円) 日釣り券2000円(女性・25歳未満1300円)
丹羽オトリ店
丹羽オトリ店のブログ
*駐車場完備・トイレ・休憩所あり
*オトリ預かり・冷凍預かりなどもあり
「ポイントアクセス」名皿部橋上下・ウインドパーク
東海北陸自動車道 ぎふ大和ICから約 3分
     
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この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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