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アユ釣りの漁期が延長される!?神奈川県・相模川で行われた「特別採捕」に参加してみた

2023年11月15日公開

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日に日に秋深まる今日この頃。河原の景色もすっかり寂しい感じに。吹く風は冷たくドライスーツに身を包み上着を着ての出動だ!今シーズンを締めくくるべく訪れた川は禁漁日を経て「特別採捕」期間中の神奈川県・相模川だ。今年も調査員として「特別採捕」に参加することにした。シーズン終わりの川の様子を、実釣しながらレポートさせていただく。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

2018年から始まった相模川のアユ「特別採捕」とは?

まず「特別採捕」とは何のために?と言うことだが、今後将来的にアユ漁期を延長する事が目的である。 漁法は「友釣り」に限られ、特別採捕期間は10月15日~10月31日までとされる。特別採捕期間に調査員として釣りをするには、登録が必要である。登録すると番号が登録され、その番号を調査票に記入してのスタートとなる。この「登録」には制限はなく誰でも登録することが可能。(県外の方も歓迎との事)しかし、登録の締切は9月後半までなるので要注意。(2018年から始まった特別採捕で過去に一度でも登録した者は調査終了年迄有効)

そして、この「特別採捕」期間に限っては年券保持者であってもその都度「日釣り券1500円」を購入しての釣行となる。釣行が終わったらオトリ屋さんに釣果報告をして終了となる。あくまで調査期間となっているので釣果報告をお忘れなく!

この「特別採捕」は相模川、支流の中津川で行われている。採捕場所は自由だが1日の遊漁券で両河川の移動は出来ないので注意して頂きたい。調査とはいえアユ釣りが出来る期間が長くなるのは嬉しい事だ。いつかこの調査が実を結びアユにとっても、釣り人にとっても良い結果が出てくれればと思う。

実釣は相模川メインポイント高田橋エリアで

夜明けを待ちオトリ屋さんへ!調査票を記入、特別採捕の日釣り券とオトリを購入。オトリ屋さんで情報を教えて頂き、今日は今季絶好調の一本瀬下へ向かった。先行者がチラホラ。しかし、特別採捕期間ともあって、いつも満員御礼のこのポイントでも混雑はなかった。右岸側からは3、4人の人が竿を出していたがいい感じに竿が曲がっている。私達は空いていた左岸側からの竿を出した。早速仕掛けを張っていると向かいに立つ方から、「『釣りビジョンマガジン』読んでいますよ!」と声を掛けて頂きとても嬉しく素敵な一日の始まりとなった。

さてさて仕掛けであるが今日は水中糸複合0.07、つけ糸0.4号、ハリシワリ系7.0号で望む事にした。このポイントは水深が私で胸以上あるポイントなのでアユを目視は出来ないが兎に角アユが跳ねる跳ねる!魚影の濃さが伺える。

左岸に人が少なかったことからなるべく左岸ヘチを上飛ばしで狙うことに。一流し目!アユが上流へと昇るとズドーン!と目印は引き込まれ早速来ました!若い良型アユ!この掛かりアユを放つと今度は流心の深みでズッドーーーン!先ほどよりも強烈な引き!背掛かかりであろう掛かりアユが上がって来ず悪戦苦闘!やっと寄ってきたと思った瞬間だった…スッと軽くなった。ドンブリである。想像以上のサイズのアユがいるようだ。ワンランク強い仕掛けに張り直して振り出しスタートである(水中糸複合0.1、つけ糸0.6)。

 

最大26.5cmの体高のあるメスアユ

野アユが掛かれば連発!最大26.5cmの体高のあるメスアユも掛かった。オスは流石に錆が出ていたがこの時期にしては若い魚体のものが多かった。10時を過ぎるとヘチには小さなアユの姿も多く見られた。天然遡上のアユであろう。大きなアユはもう下流へと下ったと思っていたがまだ下らずに留まる良型アユが多く見られた。ここ最近のこのポイントはダム下という事もあり水温が安定している。早朝の渋い時間と言うものは存在しない。逆に朝一が一番活性が高いと言う特徴がある。とにかく午前中は掛かる!

しかし、この時期は群れで動いているアユが多くポイントをグルグルと回っている様だ。なので、この群れの動きから外れている場所では反応すら無いと言う状態だった。今回入ったポイントは深みになっているので多くのアユが溜まっていたのであろう。上流の瀬では苦戦を強いられる人も多かった。この時期になると緩い流れにアユは集まる様だ。今回の釣行ではメスアユ、オスアユ半々。水深のある場所では良型が多く、浅い場所ではオトリサイズのアユも掛かることが多かった。やや、掛かりは浅くやり取りにもたついてしまうとバレてしまう事も。

お昼までは連チャンの入れ掛かりタイムも多く、多くの人が釣果を挙げていた。お昼を過ぎると少しずつアユの跳ねも減り、掛かるペースが落ちてきた。この日の釣果は32匹。私にとっては良型も多く大満足な釣果となった。今年の特別採捕期間は盛期のような釣れっぷりである。50匹オーバー。60匹オーバーと言う釣果も出ている。まだまだ相当数のアユが残る高田橋エリアであった。

シーズン最終でも安定の釣果

絶好調の相模川ではあるが、今後の出水や、気温低下などのちょっとした変化でもアユの付き場は日々変化して行く事だろう。しかし、今年は比較的アユの付き場が安定している様に思える。毎日のように釣れているポイントが何箇所も存在する。ポイントによっては“尺(約30cm)”近くのアユが釣れたり、このまま成長せずに一生を終えるであろう小アユ達も沢山いる。

サイズもポイントにより大小様々である。あと数日間の特別採捕期間だが釣り人とし、少しでもデータの参考になる様最後のその日まで川に出向こうと思う。アユの未来、釣り人の未来がより良いものになってくれる事を願うばかりである。

施設等情報

相模川漁協協同組合連合会 相模川漁協協同組合連合会のホームページ

施設等関連情報

年券1万2000円 日釣り券1500円(現場2500円)(中学生半額)
*特別採捕期間は日釣り券が必要
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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