2024年05月31日公開
釣りビジョンの新番組『F JUNCTION(エフ ジャンクション)』では、釣り関連ニュースや釣り具情報、船宿情報など、〝釣り〟に関するあらゆるHOTな情報をお届けしていく。今回は、メーカーの注目製品を紹介するコーナー【GEAR JUNCTION(ギア ジャンクション)】と連動して、老舗メーカー「リングスター」の〝SDGs〟な収納アイテムをご紹介。番組と併せてチェックしていただきたい!
再生困難と言われていた海洋プラスチックごみがタックルボックスに生まれ変わる!
「リングスター」は明治20年から続く老舗メーカーだ。「ドカット」や「ドリームマスター」などの〝釣りの収納〟シリーズは、釣り人にとってなじみ深いアイテムとなっているが、実は原点となるのは〝工具箱〟。ホームセンターに行けば同社が製造・販売している〝星マーク〟の商品がズラリと並んでいる。高品質かつ堅牢なアイテムを製造し続けてきたノウハウはタックルボックスやタックルケースにも受け継がれているのだ。
今回注目したのは、同社の新たな試み「海のない奈良県生駒市から対馬市の海を救うプロジェクト」。なぜ対馬?と疑問に思った方もいることだろう。日本海に浮かぶ長崎県対馬は、島の形状や潮流などの影響で大量の漂着物が打ち寄せられる「海ごみの防波堤」と呼ばれており、年間で20,000~30,000立方メートルもの漂着物が打ち寄せられている。その処理費用はなんと…2憶8,000万円にも上ると言われているから驚きだ。〝海洋プラスチックごみ〟は世界的に注目されている環境問題でもあるが、とめどなく流れ着き、仮に製品化するにしてもコストがかかる…再生によって耐久力も保証されないという理由から、企業が継続して扱うことが難しいとされてきた。そこで〝プラスチックのプロ〟としてこの課題にチャレンジしたのが「リングスター」である。
海洋プラスチックには、将来的に流出する可能性がある「オーシャンバウンドプラスチック(Ocean Bound Plastic:OBP)」と、すでに海を渡り流れ着いた「オーシャンプラスチック(Ocean Plastic:OP)」の2種類が存在する。前者は比較的リサイクルしやすいのに対して、後者は一度海に流れ出ているため汚損しており、回収からリサイクルまでのプロセスに膨大な時間とコストがかかってしまうそうだ。そのため「オーシャンプラスチック」はこれまで積極的にリサイクルされることがなかったという。
リングスターがこの課題に取り組み始めたのは2023年4月のこと。オーシャンプラスチックの中でも、年間の漂着数が特に多いポリエチレン製の〝青いポリタンク〟を10%配合した「対馬オーシャンプラスチックバスケット」「対馬オーシャンプラスチックボックス」の生産・販売を行い、約444kgのオーシャンプラスチックの削減に成功(※2024年2月現在)している。さらに製品の販売数に応じた寄付も行っており、「対馬オーシャンプラスチックバスケット」を1個販売するごとに100円、「対馬オーシャンプラスチックボックス」を1個販売するごとに200円、2023度は合計44万円を対馬市に対して寄付している。
SDGsな「対馬オーシャンプラスチック」シリーズ
それでは、実際の製品を見ていこう。
対馬オーシャンプラスチックバスケット
ハンドルを内側に倒せば、同じサイズのバスケットをスタッキングすることが可能。ハンドルは頂点でロックがかかり自立するため、かがみ込みによる腰への負担を軽減してくれる。ウエーダーやシューズなどの〝濡れ物〟を入れるもよし、タックルケースを収納するもよし。釣りだけでなくキャンプなど幅広いアウトドアアクティビティで活躍することだろう。
対馬オーシャンプラスチックボックス
前後どちらからでも開閉できるダブルオープンシステムを採用したボックス。プロの現場で使われてきた職人仕込みの耐久性があり、椅子や踏み台として使うこともできる便利アイテム。こちらも釣りだけでなく幅広いアウトドアアクティビティで重宝する。
対馬オーシャンプラスチックパーツケース シリーズ
こちらは2024年の新作となる。幅広い釣種に対応できる4サイズに、それぞれ仕切り付タイプとフリータイプの2種がラインナップ。計8アイテムがリリースされており、こちらのアイテムに関しては、オーシャンプラスチック100gにつき100円が対馬市に寄付される。
前述の通りオーシャンプラスチックの利用はコストが高くなってしまうが、その反面、たくさんの生産・販売を行うことでオーシャンプラスチックごみが対馬から無くなる可能性も高くなる。購入することでこの取り組みへの応援になるので、ぜひ公式販売サイトから商品を「ポチっ」としていただきたい!
これまでのオーシャンプラスチック削減実績と寄付の合計金額はこちらから閲覧可能
「対馬オーシャンプラスチック」シリーズはこちらから購入可能!
釣り情報満載!な、釣りビジョンの新番組『F JUNCTION』
第2回目となる『F JUNCTION』は2024年5月31日(金)に放送・配信される。今回は【GEAR JUNCTION】コーナーで紹介されたリングスターのアイテムを紹介したが、これ以外にも釣りを楽しむための情報が盛りだくさん!以下、ラインナップも「釣りビジョンVOD」でチェック!
【GEAR JUNCTION】出演:高橋麻美・篠田玲羅
130年を超える歴史を持つ工具箱製造メーカー「リングスター」が本気で取り組む“SDGs”。創業当時から圧倒的な「強度」を追求してきたリングスターのノウハウと技術を活かし、開発された「対馬オーシャンプラスチックシリーズ」をご紹介。強度面に不安があるとされてきた海洋プラスチックごみの再利用だが、強度・収納力抜群のアイテム開発に成功している。
【FUNE JUNCTION(フネ ジャンクション)】出演:井手大介・高橋麻美・魚谷直毅
●兵庫県明石港 魚英の魅力
各地の「釣り船」に注目するコーナー。今回は、兵庫県明石港から出船し、明石沖のブランドマダイやマダコ、抜群の引きを楽しませてくれる青物など四季折々の釣りを提供している『魚英』を高橋麻美さんが実釣レポート!
【NEWS JUNCTION(ニュース ジャンクション)】出演:井手大介
●群馬県上野村のフィッシングとキャンプへの新たな取り組み
釣り業界の最新ニュースや釣り人なら知っておきたいルールに注目するコーナー。今回は、フィッシングとキャンプの力を活かして群馬県上野村の魅力を最大化させるために、群馬県上野村と上野村漁業協同組合、株式会社スノーピーク、株式会社ティムコなどが包括連携協定を締結したという話題。2024年のGWには、上野村で“自然満喫フィッシングウィーク”と題し、様々なイベントが開催された。