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【鮎ガール】〝まっきっき~〟な鮎と一期一会!栃木県・鹿沼黒川

2024年06月20日公開

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日光市南部を源とする鹿沼市黒川は、鮎のみならずヤマメやイワナも生息する清流だ。都心からのアクセスも抜群な鹿沼市内には歴史ある建造物も多く、美しい街並みの中に鮎釣りポイントが至るところに存在する。昨シーズンは、解禁初期から入れ掛かりが続いた〝絶好調河川〟として鮎釣り師の中では話題となっていたほどで、個人的には今回が初釣行!1泊2日の予定で2日目は釣り大会にも参戦してきた!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

街中ど真ん中を流れる鮎釣りポイント!整備された河川環境は釣り師に優しい場所だった!

初釣行の河川は、目にする景色も新鮮でワクワクするものである。今回は友人4人での初釣行。ポイントへ到着し、まず驚いたのは素晴らしく整備された河川環境であること。河原は美しく、駐車ポイントも広く、トイレも完備されていた。そして川を覗けば鮎の跳ねる姿や、苔を喰む煌めきも見ることができた。

初日は明日の大会に向け大会エリアを4人で手分けして下見をすることに。エリアは上限御成橋から下限新鹿沼橋までとなる。まずは最上流となる御成橋へと向かうことにした。そんな時、地元の方が丁寧にポイントへの行き方を教えてくださった。準備をしている最中も通りかかる地元の方々から「沢山釣ってね~」「どこから来たの~?」と沢山のお声掛けを頂き、竿を出す前からここ黒川のファンになってしまう心温まるスタートなった。

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御成橋~新鹿沼橋を釣り歩く!飛びつく七色ダム湖産と良型F1!

まずは上流御成橋!黒川はあちらこちらに入川口があり容易にエントリーできる。ポイントもトロ場、平瀬、チャラ瀬、瀬とバラエティーに富んでどこも水深は浅く女性や年配の方にも優しい渓相となっている。御成橋付近は浅瀬や、石の点在する細かいポイントが点在しどこも良いポイントに見えてしまう。

早速4人で分かれそれぞれのポイントへ!私は見落としがちであろう中洲の右岸にある細い筋に。仕掛けを張りながら川を見ていると鮎の煌めきも見える。小さな浅瀬のポイントなので腰を下ろし静かに釣りを始めた。オトリはすこぶる元気!石の間を縫い良く泳いでくれる。コツリ!と反応はあるものの針掛かりしない!しばらく粘るもどうにも掛からないので上流へ移動。

浅瀬の平場に上飛ばしでオトリを送り込むとカッツーン!と強烈にハリをひったくられた!スネ程の水深にも関わらず18cm程の〝まっきっきー鮎〟の登場だ。黒川では2種類の鮎が放流されており、「F1」と言う海産アユと、七色ダムの湖産。F1の鮎は、放流時にアブラ鰭がカットされているので一目瞭然である。私の黒川の初鮎は、七色ダムの湖産であった。一見、良さそうな流れのある場所よりも、変化の少ない平場の掘れ込みが反応が良い様であった。私の上流に入った相方も変化の少ない右岸のヘチで反応が良かったと。

しかし、中々連発する事なくパターンを掴めぬまま、皆で少しずつ下流へと移動を開始した。

 

水中眼鏡を装着し、鮎の姿を潜って確認!

御成橋と府中橋の中間地点まで降ると多くの釣り人の姿が見えた。左岸に向かい竿を出す人が多かった。ここではポツポツと竿を曲げる人の姿が確認できた。私と友人は皆のやっていない右岸側に竿を出す事に。すると先程までの沈黙が嘘のように3連発!上流の友人にもヒット。やはりあまりガチャガチャとした流れではなく、平場の右岸のヘチが良い様だと少しずつ答え合わせができてきた。それにしても、ここでも随分と浅い水深で良型の鮎が掛かった。ここで6尾の鮎が獲れたが、上流同様、全て湖産鮎であった。後に聞いた話では多くのF1鮎は上流へと昇っているとのことだった。

この後もどんどん下流へと釣り歩いたが場所ムラがあり、場所を外してしまうと沈黙の時間も。解禁から時間も経ち釣り荒れもあるのであろう。しかし、確実に鮎の姿は確認できた!何故ならワタクシ水中眼鏡を装着し潜って確認してみたのです(笑)。鮎達は元気に泳いでいましたよ~!

朝日橋より下流は、鮎の姿が確認できるものの水中の煌めきにはハヤも多く混じっていたので、煌めきだけでの判断には要注意だ!友人達とかなりの距離を釣り歩き、夜は作戦会議!こんな時間も楽しい〝鮎〟時間である。情報を持ち寄り、皆大体の目星を付けた!さてさて、明日の大会はいかに!!

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記念すべき「第1回一魚一会CUP」は地元愛溢れる大会だった!

大会当日、会場に向かう道には選手達がスムーズに会場に辿り着けるように、何人ものスタッフが旗を持ち待っていてくれた。素晴らしい心遣いに思わず窓を開け一人一人と挨拶を交わし会場へと向かった。今回の大会での心遣いはこれにとどまらず、各所で選手ファーストの素晴らしい大会運営であった。入選順を決める抽選に向かうと丁寧にパウチされたゼッケンを手渡された。スタッフの方々の心のこもった丁寧な準備がどれほど選手の皆さんの心を温めたことだろう。

さてさて、今回の大会の参加人数は何と100名!そして私のゼッケンは安定の後半80番(笑)。スムーズな運営の中、いよいよオトリ配布が始まった。目星を付けているポイントは空いているだろうか?すると、候補の一つだった本部前がポッカリ空いてた~!ラッキー!昨日の感じだと朝の1時間はオデコ覚悟で丁寧にと思い、開始の合図と共にオトリを放つと何と!何と!即ヒット!自分が一番ビックリして〝へっぴり腰〟でキャッチとなった。悪い癖(笑)。

すかさず、掛かり鮎を放ち連チャンを期待するがそう簡単ではなかった。周りの選手も苦戦中!ここで掛かり鮎から養殖オトリに戻し再び反応のあった場所に送り込むと「ギューン!」。良型がキター!思った通りの答えが出るのは嬉しい。朝は川の真ん中の掘れ込みに鮎が溜まっていたようだ。気温が上がるにつれ右岸のヘチで鮎の跳ねが始まり葦側で掛かるようになった。まさに昨日の下見のパターンである。多くの選手が川に入ったことにより鮎の警戒心も強まり、終始入れ掛かりとはいかなかったものの、丁寧に探れば数を伸ばすことができ、私にとっては上出来な大会となった。

入賞の期待膨らむ表彰式!

いよいよ表彰式!今回は一般の部とレディース&シニアの2部門に分かれていた。一般の部の表彰が終わり、いよいよ私のエントリーしていたレディース&シニア部門の表彰へ!3位から名前が呼ばれ始めた。ここで何と2位で私の名前が…。「イエ~イ!」これは嬉しい。自分の釣りができ、結果が残せたことが嬉しかった。まだまだ反省すべき点は多いが、一歩ずつ!次へと繋げよう!

今回の大会は会長さんの挨拶「俺たちは動き出す!」の一言で幕を開けた。地元を愛し、地元の川を守り、地元を盛り上げていく!この大会がその第一歩になったことは間違いないだろう。主催者の方々の愛のこもった大会は間違い無く参加選手達に熱く伝わったことだろう!

鮎も人も活気満ち溢れるここ鹿沼黒川の更なる躍進に目が離せない!

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施設等情報

黒川漁協
090-8807-3341(大塚)*20:00以降の問い合わせ不可 黒川漁協公式Facebook

施設等関連情報

藤田オトリ(藤田養魚場)
栃木県鹿沼市玉田町973
0289-62-5841
年券12,000円  日釣り券2,500円(女性1,250円)現場5,000円
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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