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【灼熱の鮎ガール】渇水、場所ムラある笹子川で良型が〝デルデル〟ポイントを見つけた!

2024年08月21日公開

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梅雨明けし恐ろしい熱さ続く7月中旬、解禁当初から好調が続いていた山梨県桂川水系。今回は今シーズン初となる支流、笹子川への釣行。どうやら「土用隠れ」の噂もちらほら聞こえてきたが、3日前には支流の笹子川、葛野川に成魚放流が行われたとのこと。渇水気味の笹子川の現状はいかに!?

【この記事を書いたライター】SHOHEY

ヘチは垢ぐされ気味!滑る石に足が取られる!

今日も晴天釣り日和!しかし早朝から息苦しさも感じる30度オーバーの暑さ。ここ連日の猛暑には参ってしまう。こんな時には清流に浸かりながらの鮎釣りに限る!(笑)

桂川支流の笹子川。向かったのは「警察署裏」と呼ばれる前沢橋周辺。川幅は狭く、7~8m程の短竿で充分な釣り場だ。夏になり草木もスクスク育ち、ボサや木の枝が川に迫り出し釣りづらい場所も。しかし瀬、チャラ、トロ場とバラエティに富んだ魅力的なポイントである。早速着替えをしていると早朝の河原には蚊やブヨの姿も。のんびり着替えていると気づかぬうちに刺されてしまうのでご注意を。私は時すでに遅しで3箇所やられてしまった(泣)。

掻きむしりたい気持ちを抑え、今回は8mの竿で出動する事に。川に降りると早速ズルリと足を取られた・・・。足元を見ると渇水気味でヘチの石は垢ぐされしていてとにかく滑る!思ったより滑るので川歩きは充分注意してほしい。川を見渡すと黒い石と白い石のコントラスト。足元の垢ぐされをみる限り、黒い石は垢ぐされ。流れのあるポイントで所々白っぽい石が見られた。そこで先ずは白石に狙いを定めて竿を出すことに!

場所ムラ、型ムラ!

川を見ていると時折、鮎の跳ねやヒラを打つ姿も見られ、とりあえず鮎の存在を確認でき一安心。左岸立ちで右岸のチャラ瀬から攻めると、早速ゴソゴソと何やら異音が。サカサ針でも外れたかと思いオトリを戻すと、何か付いている。慌ててタモ受け。タモに収まった笹子川1匹目は小さなハヤ。ざんね~ん、これはまさか川の煌めきがハヤ達だったのではないかと不安に。

確認の為、もう一度同じポイントにオトリを送り込み暫くするとまたしてもゴソゴソ。鮎じゃ無い予感・・・。やはりタモに収まったのはチビヤマメ。こりゃいかん!この調子では鮎を釣り上げる前にオトリが弱ってしまう。早々にポイント移動を決意。少し上流へと向かい、先ほどのポイントよりも水深があり、流れのあるポイントを選んだ。ここも白石が川底に見えている。

 

流れが強めなため背ばりを装着。〝テッパン〟の落ち側石の頭から。流れの中を少しずつ探るがなかなか反応が無い。少しずつ上流へと移動しながら探っていくと石脇の流れで今日初の前当たりが。反応のあったポイントでオトリを止めて待つと渾身のカッツーン!やっとキタキタ。バラしに気をつけながらキャッチ!オトリよりもひとまわり小ぶりな鮎だが、しっかり背掛かり。さあ~野鮎くん頑張ってくれたまえ~!

勢いよく泳ぎ出したオトリだったが同じ場所では連発は無く、1匹取ってしまうと釣り返しが効かない!ポイントをずらしながらポツリポツリの拾い釣りとなった。どうにも今日のパターンがわからない。と思っていたら、上流のおじさまが随分と良型の鮎を掛けているではないか!しかも連発3連チャン!おじさまのやっているポイントを見ると私のいるポイントよりも水深があり、流れも強いところであった。これが今日のパターンなのか!?早速、私も真似っこ(笑)。大きく上流への移動を決意し、できるだけ流れのあるポイントを探して廻ることに。

良型が連発するポイントも!

川を見ながら上流へと昇っていくと、なかなか良い感じの流れのポイントを発見!石も白い!川幅がかなり狭くなっていたので暑いが陸からの竿出し。オトリを送り込むとゴソゴソ~ズズ~とオトリが降った。強い当たりでは無かったが竿を立てるとギュイーン!おお~鮎だ!タモに収まった鮎は先程とはまるで別物の20cmオーバーのずっしりとした良型であった。デカイ!突然のサイズアップに驚きだ!この鮎はきっと数日前の成魚放流であろう。

早速、入れ替えてこの鮎を送り込もうと川をよ~く見ると、先程までは見えなかったギラギラと鮎がヒラ打つ煌めきが流れの中に見え始めていた。こりゃ~まだまだ居そうだぞ!釣り上げた良型の鮎はグングン流れを進む!コツ!ゴツ!ゴソ!反応が多々感じられた。入れポン!とはいかないが反応のある場所でオトリを止めて待てばバッキューン!!気持ちの良い当たりがやってくる!掛かる鮎は、ほぼ背掛かりで強い引きを楽しませてくれる。しかもこのポイントでは20cmオーバーの良型揃い!おチビちゃんの姿を見ることは無かった。竿抜けも多く、際どい流れの際を攻めれば一発!ズドーン!の連チャンである。

小さなポイントでも鮎の溜まっているポイントでは一箇所で数を稼ぐことができる。しかし川全体では場所ムラがあり、たとえ鮎の姿を確認できたとしても、追い気のない鮎もいるので竿を出してみなければ分からない。反応のないポイントではうんともすんとも言わず。今の笹子川では足を使い竿を出しポイントを探っていく必要があった。

帰りに深場を覗くと沢山の鮎が溜まっている場所が!その姿を見る限りやはり「土用隠れ」気味なのかもしれない。下流に向かった相方からのレポートは上流同様、場所ムラを感じたとのこと。しかし石色の良いポイントを狙うと良型が連発する場所も。やはり下流域も上流同様に足を使いポイントを探っていく必要がありそうだ。

川では多くの鮎の姿が確認できたので一雨あれば夏バテ気味な鮎たちも動き出し、追いも活発になり面白くなってくること間違いなし!渇水状態が解消された出水の後がその時だろう!笹子鮎の動き出すタイミングを逃さず良型の入れ掛かりを楽しもう!

施設等情報

桂川漁業協同組合
住所:山梨県上野原市上野原2580
電話:0554-63-0083
fishinfo@ia5.itkeeper.ne.jp 桂川漁業協同組合 ホームページ

施設等関連情報

日釣り券2,500円(現場売り3,500円)
年券10,000円(女性、80歳以上、肢体不自由者は5,000円)
     
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この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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