2024年08月27日公開
待ちに待ったお盆休み!鮎を求めて釣り旅を計画していたのだが、台風が発生し北へと進路をとっていたので西へ西へと車を走らせた。最初の行き先には悩んだが、まずは〝癒しを〟ということで数、型共に絶好調という情報のあった滋賀県安曇川へ。約1年ぶりとなるが、大爆釣だった昨年の釣行が今でも眼に浮かぶ。期待に胸膨らみ長い長い道のりも軽快に進んだ。2024夏!今年も熱い、暑い鮎タイムのスタートだ!2度とない今年の夏を余すことなく楽しんで参ろうではないか!
1日目朽木地区はチャラ瀬、瀬肩で大爆発!
大型連休一日前とあって安曇川には釣り人がチラホラといったところ。混雑はしていない。まずは友人おすすめのオトリ屋さんに向かい情報を聞いてみることに。友人が事前に電話を入れてくれていたので、到着するなり店主が迎えてくれた。優しい笑顔の店主。「おはよう」の一言は今日1日の素敵なスタートなった。
安曇川に不慣れな私達に対して「いいところ教えるからね!」と、地図を使い入川地点から駐車場所まで丁寧に教えてもらった。そして、この日のおすすめは2箇所!時間はたっぷりあるのでじっくり釣り歩くことにした。「たくさん釣って来てね~」という店主の声に送り出され、いざ川へ!
最初に「道の駅裏上流部」に入ってみたのだが、河岸に到着すると違和感が…。去年訪れた時と渓相が変わっていたのだ。一本の流れであった筈の場所は中洲が形成され、流れは三つに分かれ水深も浅いチャラ瀬になっていた。しかしながら〝チャラ瀬〟は私の大好物(笑)。
さあて、お久しぶりの安曇川。ひと流し目は波立ちがありなるべく変化のある場所を狙い、オトリを入れていく。カツッ!と早速反応があった。さすが安曇川!反応が早い!ほかの鮎に追われているのか、オトリが激しく逃げ回る。そこで、立てていた竿を寝かし止めて待つことに。間も無く来た「カッツーン!」と。針をひったくる強いアタリだ。これよこれよ!遠くてもここまで来る価値のあるこのアタリ!タモに収まったのは尾鰭まで黄色く、香り高い、安曇川らしいアユであった。
一尾捕れたら、ここからが安曇川の本領発揮。掛かるは、掛かる。連チャンのスタートである。バレや根掛かりなどのミスをしなければ、必ずと言っていいほど掛かり、連チャンが始まる。どこからかすっ飛んでくるアユは掛かった瞬間に上流へと走り出す。なんて気持ちが良いのだろうか。相変わらずこの川と、この川の鮎は私を癒してくれる。
完璧なシチュエーション
午後からはおすすめされた2箇所目の「北川合流下流」のポイントへ移動。こちらも釣り人は少なくポイントも選び放題。目に入ったトロ場から攻めて見ることに。目を凝らすと川中どこにでも鮎の姿は確認できる。午後になったこともあり、苔を喰む煌めきが増えたようにも思えた。足元から放ったオトリはすぐに煌めきの中へ。「ギュイーン!」即掛かりである。こりゃ凄い!上流の瀬で竿を出す相方も順調に掛けているようだ。果たして、この川にはどれほどのアユがいるのだろうか?掛かるアユは午前中のものよりも追星が濃く、黄色い魚体が多い印象だ。
その後もトロ場を攻めていたが、少しペースダウンしてきたので上流の瀬肩へ移動。すると、この場所が大当たり!移動して7連チャン!はい!も~、ワタクシ大満足でございます(笑)。オトリが常に元気な状態でよく泳いでくれるので、スネ以下の水深であっても根掛かりもすることはなく、掛かるアユはしっかり追って掛かるのでバレもほぼ無しと言う完璧なシチュエーションであった。
相方も瀬肩に移動するとハイペースで掛けることができたそうだ。どうやらこのポイントは瀬肩が良いようである。トロ場や瀬ももちろん掛かるがペースが一段階違ってくる。夢中な時間の流れは早いもので、あっという間に夕暮れ。夏休み初日は期待通り、心も体も安曇川の鮎たちにの癒しで満たされたのであった。
あっちでもこっちでも友人に遭遇の2日目!廣瀬地区は踏むほどのアユの数!
昨日のアタリの感覚が残ったまま2日目の朝を迎えた。オトリ屋さんに向かうと、なんとSNSで知り合った方と嬉しい初対面が叶った。この方は、いつも安曇川の情報を教えてくれるのだ。お互い「やっと会えましたね~」と言葉を交わす。長い間、SNS上でやり取りをしていたが、やはり顔を見て話すっていいな!と改めて感じることができたなんとも嬉しい出会いであった。お仲間も紹介してもらい、早朝から笑い声が絶えぬ賑やかな時間が続いた。今日も今日とて良き1日の予感!さらにこの日は、昨夜何気なく連絡した友人が偶然にも安曇川に向かっているとのことだったので、「広瀬地区」の広瀬橋下流で合流することになっていた。竿を一緒に出すのは久方ぶりのことで、友人はと言えば、このエリアによく通い、ポイントもたくさん知っている。私と相方を一級ポイントへと案内してくれ、釣り方のアドバイスもしてくれた。
仕掛けを張りながら川を覗けば今日も相変わらずそこかしこに鮎の姿が見られる!川幅は狭く、竿先は気をつけないと木に引っ掛けてしまいそうなポイントだが、とにかく石色が良い。強いアユが居そうな雰囲気ムンムンだ。下流に立った相方の竿はひと流し目で「ガッツーン」と大きく弧を描き、良型の黄色い鮎を早速掛けていた。「こりゃ~いるね~!」
流れがそれなりにあるので、相方は錘を装着!足元にもアユの姿が見えるので私は背針で陸からの釣り。強烈に暑いが、鮎のためならなんのその(笑)。すると、オトリが流芯へと差し掛かった時だった。「ガッツーン」と強烈なアタリを感じると、目印が気持ち良く吹っ飛んでいく!顔を見せた野鮎の追い星の黄色さたるや、過去イチの追い星アユであった。どれだけ苔を食べたらこんな色になるのだろう?今日も次々と掛かる鮎たち。良型も多く掛かり、やり取りもたまらん!「バレるなバレるな」と口ずさみながら引きに耐える時間は至福。これだから鮎釣りはやめれん!
曳舟の鮎も酸欠気味…ここで納竿!
一級ポイントを後にして、友人のいる上流のチャラ瀬へ。移動する足元は鮎だらけで、まさに〝踏んでしまうのではないか〟と思うほど。こんな光景は日本中探してもなかなかお目に掛かれない。一見すると、こんな開けた小砂利底では掛からないのではないか、と思ってしまうようなポイントでもオトリを放てば「カッツーン」としっかり背掛かりしてくる。しかも、思っているよりもずっと良型の鮎がくる。恐るべし安曇川!
自分のオトリもしっかり見えるだけでなく、野鮎が追って掛かる瞬間まで丸見え。これは楽しい!正にサイトフィッシング。遠くの鮎がオトリに気付き、すっ飛んでくる様はエキサイティング!肌に突き刺さるような夏の日差しの中、入れ掛かりは続いたが、もはや曳舟のアユも酸欠気味。まだまだ追い気満々の鮎に後ろ髪をひかれつつ、ここで納竿とした。
安曇鮎今年も健在!ぜひ体感していただきたい!
連日35℃超えの灼熱の夏休み〝鮎釣り旅〟は安曇川がスタート地点となった。水温も高く、渇水気味とあってオトリ管理には気を使わなければならない。そして水深の浅いポイントが多い安曇川では釣り人の体調管理も気を付けるべきだろう。「ぼ~っ」としていると、鮎も人間もこの暑さにやられてしまうのでご注意を!
この2日間、多くの安曇鮎たちが私を引きずり回してくれた。釣っても釣っても決して飽きることのないシチュエーション。癒しと、これからまだまだ続く釣り旅に心の余裕も与えてくれた。今回は鮎たちはもちろん、多くの人々との出会いもあり、素晴らしい時間を過ごすことができた。距離を越えても逢いたい鮎や人たちが集うここ安曇川。私はまた必ずここへ戻ってくるだろう。
施設等情報
施設等関連情報
滋賀県高島市朽木岩瀬473-1
*天然オトリ販売*廣瀬遊漁券販売
ポイントなど分からないことは店主が丁寧に教えてくれます
「アクセス」
北陸自動車道 木之本ICから約50分