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【鮎王国】高知県!大型舞う安田川で合宿だ!

2024年09月12日公開

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どこまでも続く太平洋を眺めながら、高知市内から西へ西へと進めば「鮎おどる清流安田川」と書かれた大きなオブジェが現れる。遠くても毎年シーズン中は必ず竿を出す河川であり、今年で16年目となる夏を迎えた。思わず「ただいま!」と言ってしまうほど、私の鮎釣りの原点の川でもある。毎年のことながら「心おどる安田川」である!大好きな川と、大好きな仲間たちとの楽しいサマータイムが始まろうとしている!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

今も昔も変わらぬ安田の景色

「河田釣具店」。安田に来たら一番最初に立ち寄る場所だ。アユ釣りを始めたときから変わらず、優しい店主が迎えてくれる。日釣り券を購入すると、店主の「気をつけていってらっしゃい!」という、昔と変わらぬ一言に送り出される。今日から4日間の〝安田夏合宿〟の始まりだ!

この日は地元の友人と待ち合わせていた。もうすっかり長い付き合いで、お互いだいぶ大人になったが…(笑)。今も昔も変わらず、毎年共に楽しい夏休みを過ごしている。さ~て今年の安田川はいかに!?

解禁前の5月頃には今年は高知県の河川の遡上はあまり多くは無いと聞いていた。毎年状況は変わるもののいつも期待以上のポテンシャルで迎えてくれる安田川には期待せずにはいられなかった。走り慣れた川沿いの道を進む!安田川は川沿いに道があり、川を見ながら走ることができ、入川も容易である。ポツリポツリと釣り人の姿。地元の友人は結構人がいるな~と言うがいつも激混み関東河川で竿を出す私にしてみればガラガラ~のレベルである(笑)

川沿いを走る車窓には、夏の陽射し降り注ぐいつもと変わらぬ景色、そして心地よいゆるりとした〝安田じかん〟が流れていた。

【27cm!】思わぬ大鮎に驚き!

さて1日目は友人オススメの「荒田」ポイントへ。橋から覗き込むと渓流相の大石ゴッロゴッロのポイントだ。釣り歩くのは大石を越えてと中々ハードそうだ。しかし大石の周りには追いの強い良型のアユが見えていた。

早速準備じゃ~!さすが南国土佐!暑さはハンパない。先ずは川にドボーンとクールダウン。焦らず慌てずこんな安田じかんも心地よかった。さて、実釣!

友人は大石を越え上流へ、相方は橋下へと。私は…さっき友人の座るすぐ後ろには追いかけっこするアユの姿が見えていたのだ。と言うことで目の前のポイントからスタートすることに。大石に囲まれた小さなポイントをひとつずつ探っていく。まずは流れの緩いポイントを泳がせてみたが反応なし…。アユは見えているが追い気が無いようだ。友人も朝のうちは厳しいぞ!と言っていた。

石をよじ登り左岸のヘチへ。ここでもアユは見えているが…。下流に目を向けると流れのあるポイントで相方が安田アユGET!しかもかなりの良型が伺えた。これはもしや流れのある所の方が良いのか?と落ち込みのシラ泡を攻めると一発ガッツーン!石の間を縫い落ちていく~(汗)。ギリギリのところで耐え凌ぎ何とか1尾目を手にした。

上流に向かった友人も最初は苦戦していたが流石である!1尾掛かれば連チャン!丁寧な泳がせで掛かるアユを逃さない!しかも特大27cmもあるアユを掛けた!今年は掛かるアユは揃って良型!しかも掛かりアユは粘りに粘り中々上がってこないものばかり。強烈な引きで私たちを楽しませてくれる。

午後には活性が上がり午前中無反応だったポイントでも掛かるようになった。1尾1尾強烈な引きの為取り込みまでのやり取りに時間がかかり安田アユの1尾はいつもの10尾分にも匹敵するようなファイトだ。今年の安田アユは兎に角強烈だ!

野アユが取れればさっきまで見向きもしなかったアユ達が追って掛かってくる!オトリの循環がいかに大事かを思い知る1日となった。

 

2日目は通称中学校裏へ!

今日も肌を突き刺すような陽射しが降り注いでいた。河原は蝉の大合唱!今日は小石と大石が点在し、瀬やトロ場などバラエティーに富んだポイントだ。日照りが続き渇水の安田川。垢ぐされも進み川を見ると石色が良いものとそうでは無いものでは一目瞭然であった。やはり石色の良いところにはアユの姿も見えた。先ずは石色の良い手前の流れから。ガツ!と反応はあったものの掛からず。これを掛けなきゃいけないのよね~(泣)

上流には地元名手が緩い流れで丁寧な泳がせをし早速掛けていた。やはり今日も野アユが取れれば連チャン!この1尾目をいかに丁寧に早く取るかが1日の釣果に大きく関わってくる。なので1日の釣果は人により大きな差が生まれる。

さて気を取り直し!余す事なくポイントを釣り歩く!するとやっと少しパターンを掴む事に成功!流れの強めのポイントで決して引かず泳がせる。するとガッツーン!今日も強烈な当たり!粘る掛かりアユに翻弄される時間は堪らない!連チャンもあり終始良型アユと遊ぶ時間は心地よい疲れを与えてくれた。やはり今年も安田のアユたちはサイコーの夏をもたらしてくれた。

安田川上流部 ゆずの村馬路村で良型アユの連チャンだ!

気分を変えこちらも初の竿出しとなる馬路村のポイントへ!アニキによると「スッコーンと良いアユ掛かるで~」との事。着いたポイントは浅瀬で中型の石がポツポツと。これはかなり渇水なのかな?と言うような景色が広がっていた。

しか~しいるいる!アユが沢山いる~!早速竿出し!左岸の流れのあるポイントを攻めるがイマイチ!くるっと反対を向いて右岸の浅瀬に。これが大当たり~!今日は早めに野アユを取る事に成功!ここからちょっとした流れの中にオトリを入れれば目印を吹き飛ばす爽快な当たりの連チャン!この目印スッコーンはクセになる(笑)飽きない程に遊んでくれる馬路アユ達!野アユを上手く回す事が出来ればかなりの数も期待できる。

最終日も馬路アユに味をしめ再び向かう事に。昨日とは違って大石ポイントへ。最終日はみんなでワイワイと釣行する事に。友人達にアドバイスをもらいながらの釣り。友人からトロ場での泳がせも良いがシラ泡を狙ってごらんとのアドバイス!次から次へと流れの強いシラ泡を狙っていく!するとオトリを入れた瞬間目印ぶっ飛び!物凄い引き!気を緩めるとあっという間に竿はのされてしまう。答えが早い!いるところでは一発で掛かってくれる!スッコーン!スッコーン!気持ちい~!最後の1尾まで良型アユの引きを堪能し真夏のアユ釣り合宿に幕を閉じる事とした。

今夏の安田川は大鮎揃い!尺の出る日も近いだろう。上流から下流までアユ師の心を満たす安田川!キメの細かい肌の美しいアユは香り高く味も絶品!そして何よりもアユ師を満足させる引きの強さであった。

近づく夏の終わり…安田の空には多くのトンボの姿も見られた。アユ釣りシーズンもいよいよ後半戦へ。アユ師達よ!まだまだこれからだろう!秋のアユたちとの時間も大いに楽しんで参ろうではないか!

施設等情報

安田川漁業協同組合 安田川漁協ホームページ

施設等関連情報

日釣券3,000円 年券10,000円
「河田釣具・書店」
オトリ・遊漁券販売あり
鮎用品の販売あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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