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【名川・長良川】季節移り行く奥長良で金ピカ秋鮎を狙う!

2024年09月30日公開

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「鮎が踏むほどいるぞ~!」との声に誘われ、9月中旬に遅ればせながら、今シーズン初となる絶好調河川・長良川へと向かう事に。まだまだ暑さの残る朝を迎えたが、道端には俯くひまわりの姿も。青く澄み渡った空、山間を悠々と流れる渓相…夏と秋の間のちょうど端境期にあたる長良川。まだまだやる気満々の鮎たちでいっぱいだった!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

夏の日差し!渇水での郡上鮎攻略の鍵は丁寧な「泳がせ」

今回は全国各地から明日の大会に出場する為に多くの友人達が長良川に集合していた。お久しぶりの丹羽オトリ店さんに到着すると早速釣り人達で賑やかな朝を迎えていた。久しぶりにお会いする店主はいつもと変わらぬ笑顔で私たちを迎えてくれた。オトリ店目の前の名皿部橋から見る長良川は少し渇水気味ではあったが、鮎の姿もギラギラと良く見える!見えるすぎる(笑)!噂通りの鮎の多さに驚くばかり。早く竿を出したい…。

仲間達も集まってきたので準備を整え出撃!名皿部橋下流の堰堤下にはそれなりの釣り人が見えていたので堰堤上のトロ場から始める事に。東北から遥々やって来た友人は堰堤下の流れのあるポイントへ向かっていった。オトリを放ちまもなく堰堤下からガッツポーズが!さすが名手!早速1尾目が!く~やるね~!

ふと足元に目をやると静かに腰を下ろした私の周りには多くの鮎の姿が見えていた。石周りをグルグルと泳いでいるではないか!やはり見え鮎と言うのはテンションが上がるものだ!オトリ鮎を少しずつ上飛ばしに!良し良し!良い泳ぎだ!しかし反応無し…。こんなにも鮎はいるのに何がいけないのかと考える時間が続いた。周りを見ても中々竿が曲がることがない中、遂に向かいの釣り人の竿が曲がった!タモへと飛んでいく良型鮎の姿が見えた!ここからこの向かいの釣り人のみが怒涛の入れ掛かり!やはり野鮎パワーは凄い!

立て竿泳がせで、オトリ鮎のスピードに野鮎が反応しているように思えた!釣れぬ時は釣れる人の真似っこに限る(笑)。私のオトリちゃんに最大限のスピードを!と考え付いたのは水切りの良い金属ラインに張り替えてみる事に!これが合っていたのかは正直分からないが(笑)。大石脇で待望の1尾目が!この一尾目を取るまで実に2時間…。相変わらず最初の1尾目の遅い私である。

11:00鮎たちの目覚め!活性上がり引いても泳がせても反応良し!

トロ場に別れを告げ少し上流へと移動。竿を出しにくい橋の欄干周りに。竿を立てると9mの竿は橋へと当たってしまうこのポイントが竿抜けであることを期待しつつ選んでみた。

竿を担ぐ向きに注意しながら欄干周りの深みに向け上飛ばしで泳がせていく!するとすぐに反応が!何だかとっても鮎が沢山いる気配が!糸にも鮎が当たる音を感じる。ここでギュン!目印を引き込む当たり!掛かり所は悪かったものの金ピカの美しい郡上鮎を手にすることができた。この掛かり鮎を放てば秒殺!又しても掛かり所が悪いが元気一杯な鮎GET!ここで先輩方のアドバイスで針のサイズを一つ小さな物にし、ハリスを短くする事で背掛かりが増えた。先輩方の的確なアドバイスには驚くばかりである。

 

私は…だいぶ鮎を釣り残していたようだ!

元気な鮎のストックも増えてきたので今度は流れの中を釣ってみる事に。先ずは立て竿で流れの中を泳がせて行く。あるある~反応ある~!まもなくガッツーン!気持ちの良い目印ぶっ飛び~!あ~楽しい!もうとうにお昼時間を過ぎていたがこの掛かる時間を逃す事は出来ん!入れ掛かりとまではいかないがまあまあのペースで掛かってくれる時間が続いた。

下流から上がってきた友人がちょっと貸してと私の竿を!竿を寝かし私とは全く違う引きの釣りを始めた!すると私の散々やったポイントではあったが即掛かり!釣り方が違えば掛かる鮎も違ってくる。私には拾えなかった鮎たちが次々と掛かって来た!私はだいぶ鮎を釣り残していたようだ(笑)

15時ごろには鮎たちの活性は今日イチに!同じ場所でも釣り返しがきき、数も伸びていった。流れの筋筋に追いけの強い鮎たちがしっかり付いているのがわかった。後半は名手の先輩方にアドバイスを頂きながらの実釣。何年やっても新発見ばかり。まだまだ鮎釣りには分からない事や出来ない事が多いからこそ面白くてやめられないのである。

日暮れまで存分に長良鮎に遊んでもらい初日を終えることにした。

ガクガクブルブルの大雨の中の大会開催!

空は暗く山には濃い霧が掛かっていた。昨日の抜けるような青空から一転の空模様。今日はいつも友人達の応援でばかり来ているウインドパークでの大会に参加させてもらう。まさか自分がこのウインドパークで選手として大会に参加する日が来るとは!何年も友人達の活躍を見てきたこの場所での大会は私にとってはちょっぴり特別なものだった。頑張ろう!そう心に誓い会場に向かった。今大会は総勢100名以上の参加者。

天候悪化が予想された為、ルールは変更され4時間一本勝負に。時折降るシャワーの様な雨。増水も予想された為早い時間での釣果が肝となるだろう。今回は珍しくくじ運もよく10番スタートに。「自分の得意なポイントで丁寧な釣りをする!」この事をしっかり守って試合を進めようと決め、昨日竿を出した上流へと向かう事に。

これから水が増えることを考え袋になった流れのゆるい場所があり、大石の入ったポイントを選ぶことに。大石がある事により流れが強くなっても自分の釣りができると考えた。試合開始!対岸には多くの名手の姿が。私がオトリを放つ頃には対岸の選手には早速1尾目が!焦るな私(笑)!足元から丁寧に!すると幸先良く1尾目が!がしかし手にした鮎はエラ掛かり。これ泳ぐかな~とりあえず鼻カンを通すことに。しかしやはり泳ぎが悪く続かない。

昨日竿を出した感じだと泳ぎの悪い鮎では掛からない。養殖鮎に戻しトライ!これが良かった!2尾目も時間が掛からなかった。少しでも泳ぎが悪ければこまめにオトリを変える事で繋いで行くことができ最初の1時間で5尾の釣果。上流では雨が降り続き少しずつ濁りが入り増水してきた。なるべくヘチの流れのゆるい場所を探りながら更に4尾追加で込み11尾となった。残り1時間となった時濁りがキツくなってきたので安全第一で竿をしまう事に。自分にやれる事はやったので悔いなき楽しい大会となった。

お昼を食べ大雨の中始まった閉会式!なんと優勝者は46尾という驚異的な釣果!名の知れた選手も多かったので上位の釣果は驚きのものばかりだった。雨も最高潮になった頃よいよレディースの表彰に!優勝の言葉と共に呼ばれたのは私の名前であった!ヤッター!ウインドパークでの優勝!私にとってこの場所での優勝は特別なものとなり、忘れられぬ1日となった。

雨降り注ぐ奥長良の、今まさに通り過ぎてしまいそうな「真夏の気配」に寂しさを感じた。シーズン終盤!移りゆく季節の間にも心を傾け残り少ない鮎との時間を噛み締めていこう。

施設等情報

施設等関連情報

料金:年券鮎14,000円、日釣券3,000円(女性2,000円・満25歳未満無料)

「丹羽オトリ店」
岐阜県郡上市大和町名皿部
TEL:0575-88-4321丹羽オトリ店ブログ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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