釣りビジョン

シーズン到来!爆風の須崎で良型メジナを狙う!

2025年01月11日公開

1306_main

12月中旬からの長い季節風により海水温がグッと下がった12月末。2024年の釣り納めとして私を含めた磯釣りクラブメンバー4人で、静岡県下田市須崎へメジナ釣りに出かけてきた。

【この記事を書いたライター】磯部 哲

開始1時間で良型メジナをゲット!

12月初旬までは高い海水温の影響で木っ端グレに苦しめられてきたのだが、12月末になりようやく海水温が低下。良型メジナを釣って2024年の良い釣り納めとなるか!?磯釣りクラブのメンバーである、杉崎さん・竹中さん・嘉山さんと共に、磯釣りの聖地・下田市の洲崎を目指した。

この日は大物への期待を込めつつ、夜明け前の6時に出港。5~10mの西風予報のため船は風裏となる外浦方面へと向かい、我々は4人が一緒に乗れる「赤根島」に渡礁することになった。赤根島の本命場所である「根島向いの角」に杉崎さん、「外赤根島との水道」に嘉山さんがそれぞれ釣り座を構え、私は以前から気になっていた「二ツ根向いの角(外浦側)」へ。そして竹中さんは杉崎さんと私の間に入る形で釣り座を構えることに。

この日は強風になることが分かっていたので、しっかりとした竿を選択し、それに伴いタックルも強めの設定とした。

【タックル詳細】
■ロッド:磯竿1.5号
■リール:3000番
■道糸:PE 0.8号
■リーダー:ナイロンリーダー2.5号を4ヒロ(1ヒロは約1.5m)
■ハリス:フロロカーボンハリス2号を2ヒロ強
■針:4号
■ウキ:ウキくんJr 00


赤根島はそれほど水深がないため、タナ2ヒロ半のところに「なるほどウキ止め」を付けた半誘導仕掛けとし、完全フカセでスタートした。コマセはオキアミ6kg、パン粉2kg、ヌカ3kg。これにマルキユーの「M.S.P.」を混ぜたもので一日勝負する。

まずは足元から攻めてみたが、潮が上滑りしていてウキが仕掛けを引っ張ってしまうので、しばらくはウキが素直に入る場所を探してみた。風があるのでコマセを多めに打って、少しでも付け餌と合うようにやってみたが、餌取りの活性が上がってきたようで、フグが連発するようになった。船長からのアドバイスで針は多めに持ってきたが、これは厄介な餌取りである。

足元はフグだらけだが、幸いにも早朝の時間帯は風が弱まる間合いがあったので、そのチャンスを狙って「二ツ根」側の20m沖を狙ってみた。仕掛けを投入し、風の強さを考慮しながらコマセを10杯程度打つと、うまい具合にほとんどのコマセがウキの近くに着水するのを確認できた。「これは釣れそうだな~」と思いながら、ゆっくりと道糸を送っていると、「バチバチバチッ」と中指を弾く鮮明なアタリ!焦らずにアワセを入れると、心地よい重量感が手元に伝わってくる。明確なメジナの引きと糸鳴り音を楽しみながら海面に姿を見せたのは、39cmの良型のメジナだった。

大物を掛けるも痛恨のバラシ

良型メジナを釣り上げたタイミングで徐々に風が強くなってきた。遠投釣りではコマセとの同調が困難になってきたので、10m沖にできた潮目を中心に狙ってみることに。付け餌がコマセから外れるとあっという間にフグの餌食になるので、丁寧にコマセを打ってしばらく待ってみると、アタリは無いが付け餌に触っている様子が伺える。針を嫌がっている可能性があるので、短軸の口太針4号に変更し、強風の影響を抑えるために「ウキくんJr 00 (約11g)」から、大粒の「ウキくん 00 (約18g)」に変更した。

仕掛けを変えて1投目に道糸がスプールから勢いよく出た。アワセを入れた瞬間、ドラグを「ジージーッ」と鳴らし、すごい勢いで魚が走る。竿を立てて応戦するが、磯際を走り回るのでそれに合わせて私も走った。杉崎さんの釣り座まで走ったところで動きが止まったので応戦しようとした瞬間に「フッ」と重量感が抜けてしまった。4号の針が伸ばされてしまい、せっかくの大物を逃してしまった。

大物は逃してしまったが、釣り方は間違っていないことは分かったので、付け餌とコマセの同調を意識して道糸を丁寧に操作すると、35cmクラスのメジナを2匹追加することができた。この調子で良型が出るのを期待していたが、風が強風から爆風になったところで、釣り座を変えてみることにした。

 

次回こそはモンスターを仕留めたい!

強風が吹き始めたタイミングで、竹中さんと嘉山さんは風を背に受ける沖向きの釣り座に変更し、ポツリポツリと35cm弱のメジナを釣っていた。竹中さんは10~15m沖の潮目に狙いをつけ丁寧にコマセを同調させて、38cmの良型を追加。嘉山さんも同様に37cmを追加したタイミングで、私も横並びで釣りを再開した。

「外赤根島との水道」に近い釣り座のため、水道からの強いサラシと爆風の影響で非常に釣り辛い状況であったが、「外赤根島」の根際にメジナがいると信じて、根気強く粘ってみる。ハリスにジンタン7号を3つ段打ちし、道糸のPEラインが風の影響を受けないように、仕掛け投入後は穂先を海面下に置いてアタリを待った。ほどなくして道糸が「スススーッ」と走ったのでアワセを入れると、メジナと分かる素直な引きが伝わってくる。足元の根に突っ込まれないように誘導し、タモに収まったのは36cmの真っ黒な居つきのメジナだった。

杉崎さんは一日を通して、コンスタントに35cm弱のメジナを釣り上げ、私がメジナを釣ったタイミングに、この日最大となる40cmを釣り上げた後は、釣りもままならない風速15m以上の状況となったため、14時前に納竿とした。

2024年は良い釣り納めとなった!

この日は朝の海水温が17.2℃、午後から16.0℃と変化が大きかったためか、他の磯でも39cmまでが最大だったようであるが、今後海水温が安定すれば良型がコンスタントに釣れる状況が期待できるだろう。

2024年の釣り納めは全員安打で良型メジナが釣れたことから、気持ちのいい締めくくりとなった。来年はさらなる大物を狙って、寒い季節の熱いメジナ釣りを楽しみに、磯へと足を運びたい!

施設等情報

渡船:すさき丸
静岡県下田市須崎503
TEL:0558-22-9074

施設等関連情報

出船および磯上り時間:季節による_要確認
料金:6,000円(横根/沖横根は7,000円、赤根/黒根は5,000円)
車:新東名高速道路・長泉沼津ICから約1時間30分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

磯部 哲
伊豆半島・真鶴半島をメインに活動する磯釣りクラブ「湘南爆釣族 まるやま倶楽部」の斬り込み隊長 兼 小物釣り師 兼 週末アングラー。磯釣り歴は約15年で絶賛修行中。釣った魚を料理するのも大好き。クラブメンバーで釣行を共にする杉崎さん、竹中さん、高橋名人、磯部の「釣れないカルテット」が繰り出す珍釣行に、乞うご期待!!
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部