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バス歴50年の菊元俊文を開眼させた新・クローラーベイト<オッタークローラー>【フィッシングショーOSAKA2025見聞記】

2025年02月07日公開

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2025年1月31日(金)~2月2日(日)に開催された「フィッシングショーOSAKA2025」。エバーグリーンのブースで大きな注目を浴びていたルアーは「オッタークローラー」。俗にハネモノと呼ばれるクローラーベイトだ。昨シーズン、動画ロケなどでこのルアーをテストし、ビッグバスを連発させてきた菊元俊文さんが、その魅力について語ってくれた!

重鎮・菊元をクローラーベイトにどハマりさせたルアー!

菊元「名前はオッタークローラー。英語でカワウソのことやね。カワウソは魚採りの名人やし、コイツもでっかい魚を捕ってくれるんで。それと、釣れたら『でっかいのおったなー!』というやろ? だからオッター(笑)」

このダブルミーニングを聞けば、誰もがニヤリとしてしまうだろう。2年以上前、クローラーベイトの使い手としても有名なエバーグリーンプロスタッフの本堂靖尚さんが、理想のクローラーベイトを熱望して開発に着手。そして、昨年6月から菊元さんがテストに加わって、完成へと導いたらしい。

菊元「水を押してポコポコいう音と、カシャカシャという羽根の擦れる音。それからジョイントの音と、お尻のブレードの音。いろんな音が混合で出る。特にお尻のブレードは、空中でその音を響させて、水中のバスに聞かせたかったから、浮き姿勢を尻上がりに設定した」

ほぼ最終段階で開発に加わった菊元さんは、主にウエイトバランスやフックサイズなどを調整。ところが意外なことに、菊元さんはそれまであまりクローラーベイトを使ってこなかったらしい。

菊元「俺。もう62歳やけどな。12歳からバス釣りやってるから、いうたら50年バス釣りやってるやん。その中で、クレイジークローラーの歴史がないねん。クローラーベイトをちゃんと使ったのは、50年バス釣りやってて初めてやった。そしたらこれ、めっちゃ面白いなと思って。オッタークローラー、おもろくてでかいのが釣れるバスルアーやから。すごくいいなあと思う」

なんと、バス歴50年にして新しいジャンルに開眼したというわけなのだ! 実際、昨シーズンの菊元さんはロケ中にこのルアーをテストして、毎回のようにビッグバスを出したという。特にロケの最後の1投でロクマルを仕留めた衝撃的な動画は、記録的な再生回数を叩き出し、すでに伝説となっている。そのバスが水面を割った瞬間のサウンドは、子犬が湖に落ちたような音だったとか・・・。もちろん、釣りビジョンの人気コンテンツ『BIG BITE』でも、カメラの前で劇的なビッグバスを叩き出している!

開発者の本堂さんは、理想的な動きと音の実現を重要なコンセプトとしてオッタークローラーを磨き上げてきた。特に、様々なリトリーブスピードへの順応性を高めたという。

本堂「「デッドスローと中速、速巻き、3つとも行けます。デッドスローだとコトコト音が出て、中速だと後ろのブレードの音が加わって、最終速巻きすると全部のガシャガシャ音が出るんです。3つの音と、3つの動きによって、クリアレイクだけではなく、濁っている場所でも釣れるようにしたかったんです」

ハネモノはクリアレイクでは強いが、濁った場所ではそれほどでもない・・・という説があるが、このルアーにとっては当てはまらないようだ。使って楽しく、しかもデカいバスが釣れるルアー。更に濁ったシチュエーションでも能力を発揮できるとしたら、こんな素晴らしいことはない。こうして、全国のクローラーベイト愛好者が待ちに待った「オッタークローラー(エバーグリーン)」がついに完成! いよいよ今春、釣り具店に並ぶ予定だ。

 

施設等情報

フィッシングショーOSAKA2025(終了しました)
■会場
インテックス大阪 6号館A・Bゾーン、3号館および4号館
大阪府大阪市住之江区南港北1丁目5-102

施設等関連情報

株式会社エバーグリーンインターナショナルhttps://www.evergreen-fishing.com/
     
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この記事を書いたライター

横沢 鉄平
フリーライター。ライフワークはバスフィッシングだが、ワカサギから世界の怪魚まで、すべての釣りを愛する男。ロッド&リールの「三匹が行く」、ルアーマガジンの「ドラマチックハンター」など、長期連載企画での出演経験も多数。キャンプ用品の「ヨコザワテッパン」考案者でもある。
YouTubeチャンネル「ヨコテツ」も、ささやかに継続中だ。
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