成銀丸・神奈川県松輪江奈港
近年稀にみる好調な出だし!剣崎沖の“梅雨イサキ”爆釣!!
熱いぞイサキファン!
朝4時30分過ぎ、港に到着。現在の出船時間は、通常よりも早い5時30分なので少なくとも30分前には着いていたい。まずは船宿で受付を済ませ釣り座の札を取る。港に移動して駐車場に車を停めて乗船する。剣崎沖のイサキ釣りは毎年6月1日から8月31日までの3ヶ月間だけ“解禁”される短期集中のプレミアムフィッシング。常に変化するナタを細かく探り正解を導き出す楽しさと、脂が乗ったイサキは、サイズに関係なく実に美味い!
釣り場は半径約100mの超一級根周り
予定通り5時30分に出船。関東の遊漁船の中でも最大級の大きさを誇る「第一成銀丸」は、生憎の雨空の下、港から10分と掛からない剣崎沖・松輪瀬に船首を向けた。「今年は本当に凄いな!昨日のトップは138尾だよ」と正美船長。アッと言う間に釣り場に到着。ここは、かつて地元の漁師しか入れなかったという半径100mにも満たないピンスポット。その狭い範囲にイサキが付く絶好の根が点在している超一級ポイントだ。そんな釣り場なので、隣の船とぶつかりそうなほどの近距離で釣りをする。釣り方はアミコマセを使ったウイリーのシャクリ釣り。タナはほぼ20mから上になるので、自分の好みや竿の調子と相談しながらビシは軽くて40号、重くても60号のライトタックル(LT)仕立てでOKだ。詳しくは別図の通りだが、仕掛けは船宿でも船上でも購入可能。『成銀丸』では、貸し道具、貸しビシ(ロストした時は1000円)は無料、まずは仕掛けさえ買えば釣りが出来るのが嬉しい。
開始直後からコンスタントに釣れ続く!
まずは期待通り、開始直後からコンスタントにアタリが連発した。水深は27m前後。「タナは20~15mまでの範囲を探って」と船長。雨は止む気配が無いが、船団の中、ベストポジションを勝ち取ったのが「第一成銀丸」。時間一杯ここで粘ると船長。「いや~凄い釣れっぷりですね!」と私が感心していると「う~ん…でも、昨日とはちょっと雰囲気が違うんだよね」と船長。どうやら解禁後最高の釣果を叩き出した前日とは明らかに状況が変わっていると言う。それでも私から見ればこれは間違いなく爆釣だ。毎日海に出ている船長はやはり冷静だ。私はというと、雨でカメラが壊れるのを心配で操舵室に篭っていたが、「これは後半ひょっとすると…画を撮るなら今のうちがいいかもよ」と船長からアドバイス。
キモはコマセとの同調と…
時計が8時を過ぎた頃“松輪瀬”は、他の港の釣り船も加わり、更に密集した大船団となっていた。船長の言う通り、時間を追う毎にアタリの数は減っていったが、その後も船上のそこかしこでイサキがポツポツと釣れ続いた。その他にもアジ、メジナ、イシダイ、ウマヅラなど、嬉しい多彩なゲストが華を添える。この日、特に数を伸ばしていた数人にキモを聞いてみると「仕掛けがタナより下がらないように気を付けている」と言う返事。要するに、シャクリながら仕掛けを誘い上げ、喰わせのタイミングでシャクった竿を止めた時の仕掛けの位置を気にしていたのだ。やはりタナは正確に合わせたい。そして上へ上へタナを上げて行くのが望ましい。せっかくの誘い上げも、喰わせのタイミングでハリ位置を下げてしまったら元も子もない。さらにこの釣りの基本中の基本は「コマセの煙幕にウイリーを同調させる」ことだと全ての人が口を揃えた。こうして、常に魚の食った位置を基本にアタリダナを探り手数を増やして行けば、間違いなく好釣果が期待できるはずだ。
“梅雨イサキ”本番突入!!
最終的に終始潮も良い具合に流れ、喰いも活発のまま、沖上がり時間の12時30分を迎えた。結果は左舷胴の間(中央)が92尾で堂々のトップ。2番手でも余裕の80尾オーバー、平均40~50尾は釣れていただろう。サイズも20㎝級が多く交じり最大は30㎝級。
「これは普通シーズン後半の成績だよ。今後は更に数も型も伸びて凄い事になるはず!」と正美船長も興奮する今シーズン。初夏から旬を迎えるイサキは“梅雨イサキ”と呼ばれ、脂のノリも良く驚くほど美味い。因みに我が家の近所のスーパーでは1尾600円弱の値が付いていた。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 |
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松輪江奈港『成銀丸』 〒238-0225 神奈川県三浦市南下浦町松輪289-1 TEL:046-886-1719 定休日:第2・4・5月曜日 詳細情報(釣りビジョン) 成銀丸ホームページ |
出船データ |
乗船料金:8500円(アミコマセ付き) 出船時間:朝5時半 / 沖上がり:12時半 貸し道具・貸しビシ無料 |