2022年01月14日公開
高知県・四万十川河口近くに位置する名鹿(なしし)の磯に出掛けた。この日、北西の強い風が吹く予報だったが、このエリアは風裏にあたる。北西風が吹けば吹くほどベタナギになるのだ。水温も下がり始め、グレもポツポツ釣れ始めたようだ。
早々に“本命”グレをキャッチしたのだが…
四万十川河口から海岸線を南下した下田漁港にある『丸西渡船』から午前6時30分に出船。父と2人で上がったのは名鹿エリアのA級磯「ゴデン」だ。前に上がった時も、大きくはないが数が釣れて楽しませてくれた場所だ。早速釣り座へ入り、コマセを撒いてみると海面の色が変わるほどの“餌盗り”が現れた。
水温が下がって来たとはいえ、魚たちの活性は高く、海の中は“夏”のようだ。足元に多めにコマセを入れて、少し沖にあるシモリ付近へ仕掛けを投入した。
朝イチは完全に口太仕掛け。竿は「スーパープレシード1.5-50」。道糸PE0.6号にリーダー1.75号、ハリスは1.5号をセットした。ハリは「掛すぎ口太」の5.5号。ウキは0を使用したので、1投目はガン玉を打たず投入した。しかし、今いち仕掛けの入りが思ったようにいかなかったので、ハリスの真ん中にG6のガン玉を打った。するとウキが入り、ラインが走った。合わせを入れるとあまり大きくはないが“本命”グレがヒット!取り込んだのは25cm級。いきなりの登場で嬉しいのだが、もう少しサイズがほしい。父も同サイズをキャッチした。気を取り直して再度狙ったのだが後が続かない。
大型イスズミの強烈な引きを堪能
そうこうしている内に水面に群れていた餌盗りが消えて、巨大なイスズミの群れが現れるようになった。ウキが突如消えるようなスピードで入り、1.5号のハリスが瞬殺される状況に…。そこで、グレのアタリも減ったため、ロッドを「デニオス2-50」に替えてイスズミを狙ってみることにした。道糸、ハリスともに3号。ウキはG2でハリは「掛すぎ尾長」10号。ガン玉G5を段打ちして仕掛けを磯際へ。するといきなりバチバチバチッとアタリ。合わせと同時に魚は凄まじい引きで抵抗するが、こちらも1mmもラインを出さずスプールを押さえて一気に締め上げる。竿のパワーでグイグイ上げ、強烈なファイトの末、浮いてきたのは53cmのイスズミ。“本命”ではないが、ファイトの練習になって楽しませてくれた。父もモンスタータックル(「アテンダーⅡ2.25-53」)でヒット。ラインを出さざるを得ないパワーで抵抗して浮き上がってきたのは、60cmオーバーの巨大なイスズミ。さすがにこのサイズは簡単に浮いてこなかった。
午後になって好転し、“まずまずサイズ”のグレが…
午後1時過ぎ、足元にグレの姿が見えるようになって来た。海の色も朝イチと比べると少し良くなったように見える。さっそく朝イチのタックルに戻して、チラチラ見えているグレを狙う。すると、ウキがスーッと消し込まれヒット! 元気にギューっとロッドを締め込む引き。キャッチしたのは32cmのオナガグレ。
磯際に群れていたイスズミたちも邪魔をしなくなったため、ハリスにガン玉G6をひとつだけ付けただけだったが、もうひとつ追加して徹底的に磯際を攻めていく。刺し餌を生オキアミ、ムキ身、ボイルオキアミとローテーションしながら誘うと、再びウキが気持ち良く入った!これも同じようなサイズのオナガグレ。30〜35cmが群れているようだ。残り時間も少ないため集中力を高める。餌をムキ身にした1投目。ゆっくりジワジワとウキが抑え込まれていき、合わせを入れるとそこそこの重量感が伝わってきた。竿を叩かない上品な引きで浮いてきたのは、“今日イチ”のクチブトグレ!サイズは35cm。結局、クチブト、オナガ交じりで父と2人で10匹程キャッチすることが出来、15時に納竿した。
過去には、80cmクラスの巨大マダイも
今回アタックした名鹿はまだまだ水温が高かったが、今後、水温が安定するともっと釣れるようになるエリアだ。40cmオーバーの実績も多数あり、さらには昨年80cmクラスの巨大マダイも釣れている。今後に期待したい!