2022年02月02日公開
2022年の“初釣行”は、“海アメ(アメマス=エゾイワナの海降型)”だ。北海道ではこの時期のメジャーターゲットだが、島牧郡島牧村は「“海アメ”の聖地」として、道内だけではなく全国からアングラーが集結する。80cm以上、5kgを超える大型に育つ“海アメ”に魅了された釣り人たちの魂は熱い。
情報はフル活用。ライブカメラで現状をキャッチ!
1月半ば、家の周りの除雪作業を終えてからの遅めの出発。島牧村へと車を走らせる道すがら、どこの釣り場に入ろうか考えていたが、辿りついたのは千走漁港だった。大荒れの天気予報だったが、波は1m未満、気温−2℃、風は5mとのまずまずの条件に恵まれた。今はスマートフォンのアプリで、いつでも様々な情報が確認出来るが、島牧村はライブカメラで釣り場の状況がわかるようになっている。これを活用すれば、波の高さや釣り人の入り具合も確認出来るのだ。ライブカメラで千走漁港を確認すると、誰も釣り人がいなかったので、人気ポイントの漁港先端部へ向かうことにした。
ホッケの反応は良いが、“海アメ”は?
漁港先端部に到着し、早速40gのメタルジグをセットして潮目をめがけてキャスト。風が強いので、軽いミノーや風の抵抗を受けやすいスプーンでは距離が出ない。まずは、ボトムを確認してから少し速めにタダ巻き。すると、すぐにアタリ。巻く速度に緩急つけるとすぐに掛かってくれた。巻き上げると、ジグには小さめのホッケ。リリースして同じ潮目を狙うが、ホッケばかりが掛かってしまう。アメマスには早巻きや派手なアクションが効果的だが、なにせ足場が高いので、すぐにジグが海面から飛び出してしまう。風も強いので近くのサーフへ移動した。
「“海アメ”の聖地」江ノ島海岸で51cm!!
千走漁港から車で5分程、“海アメ”釣りで最も人気のある江ノ島海岸に移動した。その中の通称“18番”と呼ばれるポイントで釣り始めた。ここには波除けの人工リーフが設置されているので、その境目が狙い目。しかし、ここでもホッケばかりが釣れるので、速めのワンピッチでそれを回避することに。するとジャーク中にガツン!とヒット。白い斑点が綺麗な34cmのアメマス。その後も小・中型のアメマスを6匹追加することが出来た。やはり、速めのアクションは効果大のようだ。風が強さを増して来たのでそろそろ帰ろうかという頃、波打ち際を狙うと、この日1番の引き。慎重に巻き上げると、51cmのアメマス。これで思い残す事なく帰ることが出来る。大きめのホッケ10匹とアメマス3匹をキープして帰路に着いた。
食卓はホッケがメインになったが…
メインのアメマスは塩焼きに、ホッケは下味にコンソメを使った揚げ焼きにして頂いた。アメマスも美味しいが、ホッケの方がいろいろな料理を楽しめるので食材としては重宝する。“海アメ”シーズン序盤のアメマスは、オオナゴなどの小魚を捕食していることが多い。しかし、後半からは餌がヨコエビ等に変わるので、徐々に使用するルア―のサイズを小さくすることによって大型に期待が持てるようになる。