釣りビジョン

鹿児島県・佐多岬、秋磯でアオリイカ&グレを狙って“釣戦”!

2022年11月30日公開

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各地でグレ(メジナ)が釣れ出し、磯釣り師には待ちに待った季節がやって来た。ところが、本土最南端の鹿児島県・佐多岬はまだまだ海水温が高く“餌盗り”、サメなどが出没する悪条件。しかし、悪い事ばかりではない。気温が高いお陰で色々な釣り物が高活性で楽しませてくれる。今回はグレの40cmオーバー、更にアオリイカ3杯以上釣ることを目標に“釣戦”してみた。

この時期はなんと言っても“秋イカ”

東の空が少し明るくなり始めた6時頃、地磯に降りて行き、釣り場に着いた時には丁度朝日が顔を出して朝マヅメの始まりだ。取り急ぎ準備をして、最初に始めたのはエギングだ。沖は水深が25m程あり、潮もしっかりと流れるようなところなので、1投目は赤テープイワシ柄のディープタイプを使用、沖の潮目がハッキリと出ているポイントに大遠投。しかし、カラーやサイズなども変えてみたが反応なし。“秋イカ”釣りは元気でやる気のある個体を狙っていくイメージだ。したがって、この時期に釣果を伸ばすコツは、あまり粘り過ぎずに朝マヅメの時間帯に、色々なポイントにエギを投げて拾っていく事だと思っている。そんなわけですぐに移動だ。
次のポイントはワンドになっている地形で、水深は浅く海底の起伏が激しい。実は一番気になっていた場所だ。ポイントに入って期待の1投目。着水してからのフォール中にヒット!続けて2杯目もGET!その後、移動したりエギを変えたりと試行錯誤したが、目標の3杯目を釣ることは出来なかった。

秋磯らしくアオブダイ、スマなど多彩なゲスト!!

今度は竿を持ち替えて、佐多岬・秋磯フカセ釣りリベンジ釣行のスタートだ。10月下旬の佐多岬釣行(10月28日公開の記事を参照)は、目標を達成する事が出来なかった。そのため今回は熱が入る。
数投すると、やはり無数の“木っ端グレ”にスズメダイ、オヤビチャなどが大量に湧いてくる。しっかり分離するイメージで撒き餌を打ち分け、中間距離でトライしてみると、モゾモゾとウキが沈んでいき合わせると強烈な引き。釣れて来たのは60cm級の巨大アオブダイ。スリリングで楽しい魚とのやり取りは出来たもののちょっと残念。
引き続き中間距離をやっていると、今度はバチバチと道糸を引ったくる鋭いアタリ。相手の正体はスマ。同じように攻めると又もやスマ。美味しい魚だから嬉しい“ゲスト”だ。次は中間距離で撒き餌とのタイムラグを1分程取って時間差攻撃だ。これも残念ながらイスズミ、そして“木っ端グレ”だった。

 

大遠投と中間距離。遠・近の釣り分けが決め手

このままだとサイズアップが出来ない。そこで、大遠投でサイズアップを目指すため、ウキを新しく『釣研』から発売させた大遠投向けのウキ、「ゼクトRL」に変更。最近はよくこのウキに助けられている。さっそく1投目から40mほど遠投すると、1尋半(1尋=約1.5m)と浅いタナでスーとウキを引っ張るアタリ。「グレっぽい、そして中々の重量感だ!」。取り込んだのは38cmのグレ。目標には届かないが、狙いが的中してとても嬉しい。この後も同じように攻めたが沖は全く反応がなくなった。
また、中間距離に戻して釣っていると、突然、1尋ほどの浅いタナでストッパーが勢いよくウキから離れていった。すぐさま合わせると“オナガ”っぽい鋭い引きで、ドラグが悲鳴を上げる。ハリスも細くしていたため少し弱気になってレバーも離してしまい、その隙に魚は岩に張り付いてしまった。しかし、諦めずに魚が動くのを待っていると、出てきてくれてファイト再開。今度はドラグも締め、竿の角度だけを気にしながらためていると、ようやく魚が上がってきた。40cmのオナガグレだ。「これはリベンジ達成だ」と思い、心の中では大はしゃぎだった。
この後もサイズアップを目指したが、サメが出没して全く反応がなくなってしまった。しかし、40cmのオナガグレも出て納得の釣行となった。

施設等情報

鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠付近

施設等関連情報

■駐車場について
・佐多岬公園駐車場と展望台の駐車場は釣り人の利用不可です。
・観光客で混雑していない限り、佐多岬公園第2来園者専用駐車場は利用可能。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

仲宗根 脩真
沖縄県出身で父が漁師をしているため小さい時から海に親しみがあり、時間があれば釣りをしていた。鹿児島の大学に進学し、そこで本格的にフカセ釣りを始め、九州でフカセ釣りがしたいがために鹿児島県に就職して8年。「釣研アンバサダー」として活動中。釣研FG支部大会「優勝」、クラブの大会で上位入賞を果たす。メーカー主催のビックトーナメント優勝を目指して日々「釣戦中」。
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