2022年12月02日公開
全く、金属リップのクランクベイトを語れるほどのスキルも実績もないけれど、最近偶然釣れたT.D.ハイパークランクTiについて考えてみた。(執筆:横沢鉄平)
たまたま釣れた一匹のバス
つい先日、群馬県の榛名湖でバス釣りをしてきた。年間エントリーしている草トーナメントの最終戦があったので、忙しい合間を縫って行ってきたのだ。初日はプラクティスだったのだが、なかなか魚が釣れない。ところが、水深4mのウィードエリアでクランキングをしていたら……ポンと、1匹47センチが出た。ルアーは数年前に復刻したDAIWAのT.D.ハイパークランクTi。前回の大会に出場した際、同じルアーで1本バラしたので、今回はグラスのクランキングロッドを選択。それが吉と出たのか、危なげなくキャッチすることができた。このクランク、自分の中でちょっとしたブームなのだが、果たしてこの金属製のリップが利いたのだろうか?
金属製リップのクランクは昔から存在する。代表格はストームのホッテントット。ボーマーベイトやマドバグ、ヘルベンダーなんかも金属リップだ。日本製ではクランキーダータという巨大な金属リップが自慢のモデルもあった。どのクランクベイトも共通して言えるのは、浮いている状態で、ルアーが真下を向くこと。だから動き出しがいい。そして泳いでいる間もかなりの前傾姿勢を保つので、根掛かりも少ないのだ。リップが樹脂より薄いので、きびきびとしたアクションが出やすいというのも、一つの特徴だろう。
一匹釣れただけでそこまで語るか?(笑)
今回釣れたTDハイパークランクTiは、金属といってもチタンを使っているので、それまでの金属リップとは一線を画する存在だ。特に房総半島で人気が高く、カバークランキングなどで使われているらしい。多くのアングラーの熱望によって復刻したと聞いている。正直、初代が発売された25年前は、亀山ダムで爆発的に釣れたのを目撃はしたけれど、自分自身はおそらく10匹前後しか釣ったことがなかった。でも、この日は47cmが1本釣れたのに気を良くして、翌日の試合のためにとりあえず封印。試合当日はこれ1個で勝負すると決めて、引き倒した。すると、不思議なもので自分なりにこのクランクの本質が見えてきた。実は金属リップのフラッシングが利いてるのではないか? つまりスピナーベイトのブレードみたいな役割を果たしているのでは……と思い始めたのだ。なんとなく確信はある。でも、説得力はない。なぜなら、残念なことに、試合の日は1匹も釣れなかったからだ。
施設等情報
施設等関連情報
入漁料:1日700円
釣り用ボートは冬季(12月1日~3月末前後)の貸し出しはしていません。
ワカサギの禁漁は4月1日~8月31日
この記事を書いたライター
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