つり幸・神奈川県川崎
春を告げるメバル、東京湾で好スタート!
“エビ・メバル”午前船・午後船の半日釣り
前日の天気予報は「曇り一時雪」。しかし、「メバルの初釣り」の気持ちに急かされ、押っ取り刀で出掛けた次第。首都高・横羽線を浅田ICで降り、産業道路を東京方面に走り、桜本1丁目交差点の先を右折すれば『つり幸』だ。午前5時40分に到着。
メバルの乗合船は、午前船が6時50分、午後船は12時30分出船の“半日釣り”である。シーバス船とLTアジ船には先客があったが、メバル船は我々2人だけ。LTアジのお客さん、世田谷区の若林修茂さん(78歳)にメバルの取材で来ている事を話したら、快く協力を頂き3人での出船となった。
カサゴ・メバルのアタリ、軟調子竿が絞り込まれる
定刻に桟橋を離れた船は、京浜運河をゆっくり走る。舵を握る須藤光浩船長から「濡れるものはキャビンに入れて下さい。船内は禁煙になっています。ゴミは海に捨てないで下さい。ライフジャケットは必ず着用して下さい」等の注意事項の説明があり、更には餌のエビの付け方、タナの取り方、アタリの対応等、丁寧なレクチャーがあった。
間もなく釣り場の本牧沖に到着。「水深は25m、深くなったり浅くなったりするので、まめにタナを取り直して下さい」と船長からアナウンスがあり、スタート。小生よりも大先輩の若林さんだが、実にお元気でミヨシ(船首)に陣取った。小生もかくありなんと思わずにはいられなかった。その若林さん、小物釣りが得意なご様子、第1投目から竿を曲げ、18cm前後のカサゴをたて続けに取り込んだ。“本命”ではないが、メバルに引けをとらない高級魚であり、嬉しい“ゲスト”だ。
船長は、少しアタリが遠くなると小まめに場所移動を繰り返す。若林さんに待望のメバルが上がった。それを見て小生も待ちきれずに竿を出した。3mのメバル竿に20号のオモリ。胴中から曲がる軟調竿だけに、小さなアタリにも反応する。期待を胸に第1投。タナを切ると直ぐにククッ、ククッと小気味良いアタリ。巻き上げると、竿が胴中から緩やかな放物線を描いて曲がる。カサゴが一番下のハリに掛かっていた。その間、若林さんはメバルやカサゴを次々と釣り上げる。小生は竿をキーパーに掛け、ビデオ撮影で飛び廻っていたら、同行者から「喰っているよ」。振り向くと竿先が震えている。3mの竿が満月に曲がり“本命”のメバルが一荷(2尾)で掛かっていた。
メバルは、底ダチを高めに
小雨がやけに冷たく頬に当ると思ったら、いつの間にかミゾレに変わっていた。指先が思うように動かず、餌のエビが巧くハリに刺せない。それでもメバルは果敢に竿を揺さぶってくる。この場所では、メバルの群れに当たり一時入れ喰いになった。同行者にもメバルの一荷(2尾)。私にもアタリが有り、一荷を狙って待っていたが、追い喰いが無く、1尾止まり。ポイントによりメバルが多かったり、カサゴが多かったりで上がって来るまで解らない。海底にはかなり起伏が有り、まめにタナを取り直さないと、オモリがスポッとはまってしまう。しかし、仕掛けを取られる事は無かった。小生は、底立ちを高めに取り、アタリが有っても慌てて上げず、少し間を開けてから上げる様にしてから、一荷で釣れる事が多くなった。そしてメバルは一番上のハリに、カサゴは一番下のハリに掛かって来ることが多かった。メバルを狙うなら、思い切って底から0.5~1m程切って待った方がメバルの確率は高くなる感じだ。
「メバルはナギを釣れ!」。ポカポカ陽気の時がチャンス
10時を回る頃には、大粒のミゾレになっていた。横浜のシンボルである、“ランドマーク”もモヤで霞んで見えなくなってしまった。11時、沖上りの時間になった。3人の釣果は、メバル・カサゴの合計で、11~18尾。“爆釣”とはいかなかったが、潮が殆ど流れず、北風とミゾレの中での強行軍だったことを思えば納得の釣果だ。3点掛けのパーフェクトがなかった事が残念だったが、条件の良い日にはトップが50尾を超える“大爆釣”も度々記録されている。「メバルはナギを釣れ!」の格言通り、ポカポカ陽気の時がチャンス。今年もメバルの季節がやって来た。ナギの日に又出掛けたい。
(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)
今回利用した釣り船 |
---|
神奈川県川崎『つり幸』 〒210-0864 神奈川県川崎市川崎区池上町9-12 TEL:044-266-3189(定休日:毎週木曜日) 詳細情報(釣りビジョン) つり幸ホームページ |
出船データ |
乗合料金:6,000円、貸道具:500円 出船時間 午前船:6時50分 / 沖上り 11時 午後船:12時30分 / 沖上り 16時 |