2023年02月28日公開
九州・鹿児島県では、ようやく“寒グレ”が釣れるようになって来た。そのため週末ともなれば渡船は大賑わいだ。因みに、鹿児島県・大隅半島は大型オナガのイメージが強いが、大型クチブトがよく釣れるエリアもある。今回は、大型クチブトがよく釣れる間泊エリアを狙った。私が所属する『クラブ酔釣会』の会長、副会長の凄腕2人とのセッションだ。師匠たちに成長した姿を見せられるように楽しく“釣戦”!
大型の数釣りを狙って、間泊エリアの「ウ瀬」へ
私は、間泊港から20分程走った間泊エリア「ウ瀬」に乗ることになった。会長曰く「この場所はほとんどが“当て潮”になる場所だけど、的確な釣りが出来れば、40cmオーバーの数釣りも可能。今日のミッションはここを攻略する事だ」。
会長と副会長はこの場所で良い思いをしていて、45cm前後の数釣りを経験したとの事。難しいがやり甲斐があり、攻略が楽しめそうなポイント。始める前からワクワクして来た。大型が連発する事を想定して、いつも以上に丁寧な釣りが不可欠だ。そしてクチブトメインでは強気の道糸、ハリス共に2号通し、ハリは6号で仕掛けを組むことにした。
“当て潮”に翻弄されながらもなんとか1匹!
早速いつものルーティーンで取り敢えず3投してみると、冬なのに3投目以降は餌が残らない。少しずつ撒き餌とずらしていっても残らない。ゼクトα01のウキにガン玉なしの仕掛け。これにハリ上30cmにG5を打って20、30m投げる。
撒き餌は足元に撒き、仕掛けが“当て潮”に乗って瀬際に来たところでアタリがあった。合わせると25cmのオナガが釣れてくれた。
同じように仕掛けを流してみると、今度はコガネスズメダイが釣れるようになった。もう少し沖で仕掛けを立たせて、瀬際に来るときに7m付近を釣るイメージで狙っていると小さなアタリ。合わせるとようやく30cm程のオナガグレが食って来てくれた。これで一安心だ。
“当て潮”でサイズアップを目指したものの…
その後、潮は緩くなって来たが、左から右に吹く風が次第に強くなって来て、更に釣り難い状況になって来た。しかし、時折り来る大きなウネリのお陰で大きなサラシができる。潮とサラシの壁が“潜り潮”を発生しており、壁をしつこく狙っていると37cmのオナガグレが釣れてくれた。もう少し沖側の壁を狙っていると、鋭いアタリがあるが、ハリスをチモトから引き千切られた。オナガだと思い、ハリを7号のオナガバリに替えて再び投入したが、やはりやり取り中に引き千切られてしまった。
タイムアップが迫った頃、ついに良型クチブトGET
残り1時間を切った時、潮が変わり“当て潮”から左から右に行く潮になった。すかさず仕掛けを投入すると、浅いタナでナビストッパーだけが走った。合わせると重量感のある引き込み。寄せてくると40cm程の良型クチブトグレが顔を見せてくれた。その後も35cm前後がポツリポツリと釣れたがそのまま納竿とした。
師匠達のような40cmオーバーの数釣りが出来なかったので、後ろ髪を引かれる思いで磯を後にすることになったが、勉強になる釣りだった。
港に戻り、会長のクーラーを覗いてみると40cmオーバーが3、4匹、35cm前後が10匹程。「さすが!」としか言いようがない。