釣りビジョン

千藤顕(セディション)が釣りギークに贈る4本のバスロッドとは?

2023年03月15日公開

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孤高の天才肌アングラーとして、バス釣り界隈で知られる千藤顕(センドウアキラ)さん。ロッドブランド・セディションの代表として、社会不適合者レベルにマニアックなアングラーに向けて(?)優れたロッドをリリースし続けている。次回作の4本がキープキャストで発表された!

超軽量でトラウトにも使えるベイトフィネスロッド

マニアックに芯を突いた良作揃いのセディションロッド。さりげなく高級パーツを随所に使用し、釣りやすさやユーザーフレンドリーを追求しているのが使ってみるとよくわかる。次回作4本について、千藤顕さんにお話を伺った。

まずは、ベイトフィネスタイプのロッドから。

千藤「フルソリッドのテイストが欲しいけど、フルソリッドってべにょんべにょんしすぎちゃってシャッキリ感がない。でも、シャッキリしすぎちゃうと食いが悪い…とかいろいろあるじゃないですか。そういう問題点をすべて解決するために考えたロッドです。まあ、よく曲がる、しなやか、スーパーフィネスベイトロッド。それこそ渓流ベイトフィネスとかにも使えるようなブランクスだけど、今回はバスを軸で考えました。でもジャスト6フィートなので管釣りとかでも使えるんじゃないかな」

使用を想定しているルアーはライトリグ全般。スモラバなどもイケるそうだ。ピッチングでスッと静かに撃っていく、軽いルアーを投げて一撃で食わせたいときに違和感なく使えるロッドだという。「掛けていくより乗せていく、食わせて持って行かせるような釣り」…をイメージしているそうだ。伝わる人には伝わると思うので、そのまま書いておこう。

軽量でよく曲がるスイミング系ウルトラライトフィネスロッド

2本目はウルトラフィネスなスピニングロッド。

千藤「これはさらにフィネスにしたヤツです。スローテーパー気味のブランクスなので、フィネスロッドに対してファストテーパーでシャッキリしたイメージを持っている人からしたら曲がりを見るだけだと『大丈夫なの?』ってなるけど、格段の軽量化をしているので、スロー~レギュラーテーパー=重い、とならないところまでカリンカリンにしています。まあ、全然問題ない。感覚的にはフルソリッドに近い、けど、フルソリッドよりも力を持たせるためにチューブラーにした感じ」

小さいワームを使ってのジグヘッドワッキーやミドストが最適とのこと。一般的なミドストロッドよりも短いが、従来品は長さによってダルさを出していた面もあり…パーツを軽くするなどして短くても十分なしなやかさが出せればそっちの方がいい、というのが千藤さんの考え方(のひとつ)。当然、シャッドなどの小型ハードプラグも使いやすくなっている。

 

オカッパリに最適な万能ベイトフィネスロッド

3本目は従来のベイトフィネスロッドに近いイメージ、7フィート近いオカッパリベイトフィネスロッド、とのこと。

千藤「これはもう万能なベイトフィネスロッド。7フィートアンダーのLクラスで、しっかり胴から曲がるようなタイプ。オカッパリでも万能に使えるベイトフィネスロッドって、あるけど…ちょっと微妙じゃん。物足りないというか。その必要な要素をMAXまで高めて、ベイトフィネスの基本に戻った感じかな」

長さと張りはあるが、魚を掛けてからは根本から曲がってくれるので怖さはないという。遠投も近距離ピッチングも両方こなせる絶妙なセッティングになっている。

謎に包まれたヘビーダウンショット用ベイトロッド

4本目はヘビーダウンショット向きのベイトロッド。千藤さん曰く「危ないロッド」とのことだが…そのココロは?

千藤「これは釣りのメソッド的にベイトで使うのが重要なのね。世間一般に公表されているような釣り方ではないんだけど、かなり高確率で釣れる。単純にそれをやっただけで、そんなに変わる?…というアプローチ。スピニングだとやりにくいんだけど、ベイトだと簡単にできる。答えは危ないからいいづらいけど…ヘビダンを投げて、着底させて、ピタっと止めて…ディープでも撃つ感覚。ディープを撃てるダウンショット竿が必要かな、と思ったから作ってみよう、と」

一体なんだろう…ライブサイトだろうか? 答えは千藤さんのセミナーやショップイベント、ガイドなどで聞いてみてほしい。

施設等情報

施設等関連情報

ザ・キープキャスト2023(終了しました)
■会期
2023年3月11日(土) 9:00~17:00
2023年3月12日(日) 9:00~17:00
■会場
ボートメッセなごや 第3展示館
愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2
     
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この記事を書いたライター

望月 俊典
千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。
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