2023年04月08日公開
グレ釣りシーズンも終盤戦に入り、“日ムラ”、“瀬ムラ”はあるものの釣果が出ているホームフィールド、鹿児島県・大隅半島。喰い渋り気味だったが、価値ある1匹を拾えることを願って“釣戦”した。結果は“ゲストフィッシュ”が入れ喰いに!
安全第一で選択したのは佐多の磯!
この日は南東のウネリで予約していた渡船が出船中止となってしまった。そこで、安全な釣り場を探すことに…。ゆっくりと海の様子を眺めながら向かったのは、私の好きな鹿児島県・大隅半島、佐多の地磯。ここは佐多の西側エリアになるので東の風、ウネリには強い。また、足場が高い場所もあるので、この日のような状況でも、安全に釣りが楽しめると判断してこの場所を選択した。
釣り場に到着して海を見てみると、なんとウネリもなく風もなく最高のコンディション。“いい釣り”が出来そうだ。
狙いは的中したが…。痛恨のラインブレイク
釣り場に移動してスタートする前に海の状況を確認すると、強烈な当て潮で、手前に当ててきて磯にぶつかり、磯際に沿って右に流れる潮。私が苦手とする潮だ。いつも得意としているゼロの仕掛けだと、馴染む前に手前に寄って来そうだった。そこで、ゼクトLRの2Bをセット、ウキ下、直結部分にBのガン玉、ハリスの真ん中にG2のガン玉をセッティング。沖に大遠投して「素早く狙いのタナに落として勝負する作戦」でスタートした。因みに誘導部分を1尋(約1.5m)、ハリスを2尋程とる。すると、狙いが的中、1投目から鋭くウキが消し込んでいった。竿を立ててやり取りしたが勢いよくドラグ音が響いたと思った途端、敢えなくラインブレイク。そこで、ハリスを2.5号にセットし直して再開。数投するとウキが鋭く消し込んだ。しかし、これ又ラインブレイク。今度はハリス3号、ハリもオナガバリの8号に。1時間程経過した頃、又々物凄いアタリ。「今度こそ!」の思いで慎重にやり取りするが、何と、何と又しても大物をバラしてしまった。
“本命”はいずこ?ゲストのヘダイ、チヌが“大漁”
潮が変わって釣りやすい状況にはなったが、魚の反応がなくなり、餌が取られない時間になってしまった。そこで、ウキ下を竿2本半にして、仕掛けをゆっくり沈めていくとアタリ!何と釣れたのはヘダイ。この後はヘダイ、チヌが入れ喰い状態になってしまった。もう少し上のウキ下竿2本ほどにすると、今度は嬉しい“ゲスト”のイサキが釣れて来た。
その後、試行錯誤したがヘダイしか釣ることが出来なかった。そこで、これまでの場所は諦めて先端に移動してみた。撒き餌をすると、先程とは打って変わって、“餌盗り”が見える。状況がよいので、「グレも浮いているのではないか」と思い、仕掛けをいつものゼクトα02に変更してみた。
足元の撒き餌ときっちり合わせて仕掛けが馴染み、1m程沈んだ頃に仕掛けを回収してみると、餌がきれいに残っていた。やはり厳しい状況は変わっていない。そのままアタリが出るまで深く深く仕掛けを入れていくと、コツコツとアタリ。ラインが走るまで待って合わせると、重量感たっぷりのクチブトグレの上品な引きを味わうことが出来た。苦労したが、なんとかグレを引き出すことが出来た。その後、同じように仕掛けを流すと物凄い引きの魚にやられてしまい悔しさの残る納竿となった。