2023年05月24日公開
『ハヤブサ』が主催する全国規模大会の宮崎県・北浦会場が、私の今年度の開幕戦。昨年は『釣研』宮崎支部大会での優勝や上位入賞、その他様々な大会で上位入賞を果たすこと出来、大満足な1年になった。今年は目標をレベルアップ、“全国大会”出場を目指して宮崎県・北浦予選に臨んだ。今回のレギュレーションは23cm以上のグレ8匹の総重量。1位だけが全国大会チケットを手に出来る。
外海がやや荒れ気味。苦手な北浦湾内エリアが会場に
宮崎県延岡市北浦は、東九州の磯釣りの人気エリアの一つ。周年釣りが楽しめ、グレは勿論、様々な釣りが出来るほど魚種が豊富で素晴らしいフィールドだ。その反面、人気がある為に人的プレッシャーもかなりある。したがって、釣り自体が難しいエリアであり、東九州の“磯釣り道場”とも言われるほどだ。
コロナ前に行われた全国規模大会の予選会も北浦で行なわれた。しかし、この時は外海が大荒れで、湾内のエリアで行なわれた。この状況で、私はキーパーサイズのグレを1匹も釣ることが出来ずに納竿になってしまった。私にとっては、この湾内のエリアは嫌な思い出しかない。今回も外海がやや荒れているらしく、沖磯は乗れる人が限られ、私は残念ながら苦手な湾内エリアに渡礁することになった。
渡礁した磯は、実績のある有望ポイント!
釣り場が苦手な湾内になってしまったが、隣の瀬に渡礁していた『ハヤブサカップ』ファイナリストで、北浦がホームグラウンドの木村さん曰く「今回渡礁した磯は湾内屈指のポイント」とのこと。決勝戦なども行なわれる場所であり40cmオーバーも狙えるらしい。
早速準備を済ませてスタート。すると、開始15分程ですぐに反応があり28cm級のグレをいきなりGET。だが、そう簡単にはいかないのが北浦エリアだ。魚の状況、海の状況がコロコロと変わり釣れなくなってしまう。小まめに仕掛けをいじり2時間ほどたって2匹目をGET。
その後、サラシの影響で海面の上潮が滑って道糸が大きく流されてしまう状況に。本来ならラインメンディングをして、ラインの置く位置を修正したいところだ。しかし、ライン修正してしまうとラインを持ち上げる際に風に煽られ、仕掛けも動いてしまう。そこで、ウキ下に影響しないように、あえてラインを一杯出してウキ頼りで狙うことに。それがパターンとなり、前半戦でトータル6匹揃えることに成功、後半戦を迎えることが出来た。
更なるサイズアップを目指して!
場所を移動。後半戦に向かう時、一緒に渡礁したYさんの魚を見せて貰うと私の魚よりもひと回り大きいサイズを揃えている。それよりも型の良い魚を釣らないと勝つことが出来ない。そこで、大型狙いに絞って釣りを再開したが、先ほどの場所よりも中々難しい。沖の深場をゼクトα03にオモリG5をナビストッパーの下に打ち、ウキを一気に沈ませる。水深10m程でラインを張ってホバリングさせるイメージで釣っていると強烈なアタリ。心の中で「これで勝てる!」と思ったが、上がってきた魚はブダイだった。これにはガッカリしたがやっていることは間違って無さそう。そこで、もう少し上のタナをイメージして釣っていると、バチバチとアタリ!上がって来たのは、この日最大の34cmのクチブトをGET。
同じように流して30cmのグレを釣り上げリミットを確保した。その後はもっと大胆に大型を狙う事に。沖の深場を攻めてみると猛烈なアタリ!頑張って寄せたが、近くで瀬に当たってラインブレイクとなり競技終了となった。
入賞を諦め掛けていたが、なんと奇跡の2位!!
検量を済ませて私の重量は3,155g。ほかからは6,000g、4,000gと声が聞こえ、「今回もメーカー大会は勝てそうにないな」と少々落ち込んでいた。ところが、表彰式で名前を呼ばれ、自分もびっくりの2位入賞を果たすことが出来た。全国大会にはあと一歩及ばず、出場権を獲得することは出来なかったが、全国規模の予選会で入賞することが出来、とても記憶に残る大会になった。