2023年08月11日公開
キビナゴやイワシといった生のエサで、大型のフィッシュイーターを狙う「スーパーフカセゲーム(略称:SFG)」。沖縄県発祥の釣りで、10年近く前にこの釣りに出会い、そのおもしろさに気づいたのが、釣武者の城本尚史だ。夏の磯釣りの新定番とも言える「スーパーフカセゲーム」の魅力に迫る。
磯釣り師・城本尚史
シロモッチこと城本尚史と釣りとの出会いは、小学校の高学年。時間を見つけては釣り場に向かう青春時代を過ごしたという。トーナメントにも多く出場したが、「磯釣りの楽しさをもっといろんな人に知ってほしい」とプロの道へ。それからは、みなさんが知っての通りの活躍ぶり!おもしろおかしく、時にはアホさ100%で、磯釣りの楽しさを多くの視聴者にお届けしている。
まだまだフィールドを新規開拓中!日本海側にも挑戦したい
冒頭で述べたように、この釣りは沖縄県が発祥。シロモッチが仕事で沖縄へ訪れた際に、初めて聞いたそうだ。
シロモッチ「教えてくれた人に誘ってもらって一緒に釣りに行ったんよ!そしたら、南国っぽい魚とかいろんな魚がいっぱい釣れたんや」
この出会いで、ビビビッと来たシロモッチ。
シロモッチ「帰ってすぐに愛媛の武者泊でやったら、タマミ(標準和名:ハマフエフキ)とかクロホシフエダイとかバラハタが釣れて。思った通り本州でも通用するし、めちゃくちゃオモロイ!ってなったんよ」
武者泊のあと、地元・和歌山県でも試して、シブダイ(標準和名:フエダイ)やスジアラを釣ったらしい。
シロモッチ「まだまだ場所は開拓中。三重や日本海側にも行ってみたいと思ってるねん!あっ、関東もやってみたいな!」
楽しそうに話すシロモッチに、こちらもついつい笑顔になってくるが、気になるワードがひとつ。「日本海側」でも釣れるのだろうか?
シロモッチ「もちろん、期間は限られてて水温が高い季節のほうがいいやろね!南国っぽい魚は少ないやろうけど、クエはおるし、キビナゴを喰う魚はおると思うで!まだ誰もチャレンジしてないだけや」
ちょうど磯釣りがオフシーズンとなる暑い季節が、「スーパーフカセゲーム」としては一番アツイようだ。
魚が楽しませてくれる!「スーパーフカセゲーム」を始めるには?
竿とリールはどんなものがよいのか。
シロモッチ「竿は磯竿の4号から5号の竿で5mか5m30cmがいいと思う。リールは14000番とか10000番」
とくにSFGオーガ(ロッド)は、穂先が柔らかく、通常の竿の4~5号よりも、ウキを遠投できるのでオススメとのことだ。続いて道糸とか仕掛けは?
シロモッチ「道糸は8号から10号。潮の速い釣り場に行くことも多いからその時は200m巻く。でも近場に行くなら100mとか150mでもええと思うで。ウキはカン付きのデカイの。僕で言うたら、デージマギーというウキやね!スイベルはパワースイベルの1/0を。ハリスは12~18号。ハリはタマミ専用ハリの17~19号あたりを使うかな」
初めての方へのアドバイスとして
シロモッチ「別にタナをとっても問題ないけど、基本的にはイケイケスルスルで探る釣りが多いで!キビナゴやイワシをパラパラ撒いて、それをサシエにもして、ぶっこむだけ。難しく考えることない」
フカセ釣りでは、いろいろ考えながらやっているシロモッチだが…。
シロモッチ「ウキ釣りやから、ウキよりも道糸が潮下にいかないように操作はしないとあかんで。けど、何も考えずにイケイケスルスルでぶっこんでほしい。そしたらガツンときて、魚が楽しませてくれる」
ポイントは、潮通しの良い磯がベター。そこに仕掛けを投入し、流していくと魚が楽しませてくれるのだ!潮があまり流れないところでは水深があるポイントを選んでほしいとのこと。そうすれば、まだ見たことがないような魚がガツンと来てくれるだろう。
鹿児島県の佐多岬でSFG!
まだまだ場所を開拓中という「スーパーフカセゲーム」。次のチャレンジは鹿児島県の佐多岬。取材に行く前は
シロモッチ「佐多岬は潮が流れるところだと思うので、まだ出会ったことがない魚が来てくれるんじゃないかと思っています!期待しといてくださいね!」
と自信満々のシロモッチだったが、果たして期待通りの釣果となったのだろうか。
⇒ 気になる鹿児島県佐多岬での釣行模様はこちらから!
⇒ シロモッチの過去のスーパーフカセゲームの動画も多数配信中