2023年09月14日公開
釣ってよし、食べてよし、のシロギスは全国的に超人気のターゲット。お手軽で、数も釣れるのでファミリーフィッシングにも最適だ。私の住む東北エリアでも真夏を迎える頃から釣果が聞こえてくるのだが、これからの時期は終盤戦に差し掛かってくる。釣行後の〝キスの天ぷら〟を頭に思い描きながら、青森県は五所川原の〝日本海サーフ〟で、投げ釣りを楽しんでみることにした。
中潮回り、下げ潮のタイミングで実釣
まずはタックルからご紹介。持ち込んだのは3mの振出し竿に2000番のリールという組み合わせ。ラインはPE0.6号に12ポンドのリーダーを結束。その先に、ナス型オモリ3号、キスバリ8号の早掛けタイプの仕掛けを組み合わせた。周りの釣り師たちは、さらに重たいオモリを遠投して狙っていたので、魚へのプレッシャーを抑えるために軽めのオモリを採用してみた。
釣り方は至ってシンプル。キャストしてボトムを取ったら、スローリトリーブでゆっくり引いてくるだけ。ブルブルッとアタリ感じたら、少しロッドを立ててアワセを入れる。ただ、ここで回収するのではなく、そのままスローに巻いてくることで、1匹目、2匹目、3匹目と、1回のキャストで複数引きをキャッチすることができる。この日は、第1投目から好調で、さっそくキスが〝鈴なり〟に!
暑さ忘れて釣り続けた!!
その後もキャストの度に入れ喰い状態が続く!狙い通りに釣れたこと、さらに良型も多く掛かる。いつもならフグや手のひらサイズのヒラメ、ワカシ(ブリの幼魚)といった“ゲストフィッシュ”も釣れるのだが、この日はその姿がほとんど見られなかった。“ゲストフィッシュ”達がいなければシロギスが彼らの“ベイト”として狙われる可能性も少なくなるので、この調子だと9月以降も釣れ続くのではないだろうかと考察する。好調をキープし続ける釣れっぷりに、ついつい暑さも忘れて釣り続けてしまった。
それでもやっぱり暑かった!
およそ2時間ほどだろうか。夢中で釣りを続けていたのだが、用意した水分が残り僅かになったことに気づき、ふと我に返る。「やっぱり暑い…」。40匹に迫るキスを釣り上げたところで、この日は早めに納竿とすることにした。
シロギスは足が早い魚としても知られているので、早めに持ち帰り処理をするのが鉄則だ。この日も自宅に帰りすぐに調理を開始した。シロギスと言えば、やっぱり「天ぷら」だろう。やわらかい身を揚げて、出来立てをいただくと甘みがありふっくらホクホク。いくらでも食べられてしまう。
実釣したのは8月の半ばのタイミング。例年9月に突入すると渋くなってしまうのだが、なんと今年は9月初旬のタイミングで数釣りが楽しめている。今年の日本海は長らくサーフのキス釣りが楽しめそうだ。残暑と言うにはあまりにも厳しい暑さが続いているが、水分補給等、熱中症対策は十分に行い釣行していただきたいと思う。