2023年09月29日公開
普段は磯釣りをすることが多い私。今回は私の家からも近い神奈川県・三浦半島のサーフからの「投げ釣り」と「ちょい投げ」で、初秋のシロギス釣りの現状をレポートする。
近距離で楽しめる“秋キス”の勧め!
やっと真夏の猛暑日から解放され、少しだけ秋の色が感じられるようになった9月中旬。例年、この時期は秋の接岸タイミングにあたる。
サーフからのシロギスといえば、竿とクーラー片手に歩いて群れを探すイメージや、遠投して沖の魚を釣るイメージを持つ方も多いのではないだろうか。ところがこの時期は接岸タイミングに合わせることにより、近距離かつ楽にシロギスに出会えるのだ。
朝一は秋谷海岸で本命GET!4色投げて丁寧に探ると…
1ヵ所目の釣り場は、横須賀市の秋谷海岸だ。秋谷海岸は『県立立石駐車場』が隣接しており、公衆トイレもあるので非常に良い釣り場だ。ここの海岸は沖まで全てが砂地というわけではなく、砂地のところどころにツブ根が点在しているので、根掛かりもたまにあるので注意が必要だ。しかし、この地形だからこそ、魚は多く、沖から入って来た群れが溜まりやすい。
ここでのタックルは30号・405の投げ竿に投げ専用リール。テンビンはアタリを弾きにくいアポロ遠投キスの25号を使った。まずは4色(100m)程投げて丁寧に1色まで探っていく。ややあってブルブルッとシロギスの小気味よいアタリが出た。シロギスは群れでいるので、そのまま待つともう1回アタった。“連”を確信してゆっくり巻いてくると、予想通り良型シロギスの2連だった。
幸先の良いスタートに思わず笑みがこぼれる。居場所が分かれば掛けやすい。ポツリポツリとアタって小1時間で良型含めて10匹釣れた。
ゲストフィッシュも登場!
ここまでは金ビーズの付いている仕掛けだったが、日が照り付けるようになるとヒイラギやフグも交じり始めたため、何もついていないシンプルな仕掛けに変えた。するとすぐに良型が喰って来た。これでまた続くかと思いきや…。仕掛けを一気に持っていったので、大型のシロギスかと思ったが、なんと35cmほどのマゴチやシタビラメ。これはこれで嬉しいゲストフィッシュなのだが…。なんとかこの後も連で掛けたりしながらポツリポツリと拾い、18匹。9時前には秋谷海岸を後にした。
2回戦は大苦戦。「ちょい投げ」で楽しむ
移動して三浦市の三浦海岸へ。仲間の情報だとここは小型中心ながら、かなり近距離で釣果が出ているそうだ。そのため「ちょい投げ」で挑むことに。三浦海岸も根が点在し、時に大釣りもある釣り場だ。ここではアポロアームに8号オモリ、シーバスロッドを使用した。アポロアームはカゴ釣り用なのだが、適度の張りがちょい投げにも最適だ。
先着者がいたので挨拶をすると全然釣れていないとのこと。ちょっと不安。ところが1投目から1色(25m)付近でアタリ。“ピンギス”だが一荷(2匹)。2投目も1匹と上々な滑り出しではあったものの、いきなりハリが全部取られてしまった。その後、仕掛けの変更もむなしく、投げるたびにハリが取られるため歩いて移動。移動先でも1投目からフグ3連。その後もフグが多く、空も怪しくなったため納竿した。
車に戻ると雨が降ってきた。正にギリギリだった。これから年末にかけて、湘南、三浦はシロギスが大挙して押し寄せるタイミングがある。良型交じりで良い釣りが楽しめるはずだ。近々、シロギスの小気味よい引きを味わいに再訪したいと思う。
この綺麗な砂浜を後世に残すために…
今回訪れた秋谷海岸、三浦海岸は地元の方たちがゴミ拾いをしてくれているので綺麗で快適だ。これからも綺麗なサーフであり続けるために、自分の出したゴミの持ち帰りは徹底してほしい。多くの人が来るサーフなので、キャスト時などは周囲をしっかり確認してトラブルのないようにしてほしい。