2024年04月16日公開
シケが多かった印象の今年の冬。ようやく春本番を迎えた茨城県・日立久慈港『日正丸』のテンヤマダイの釣果が上昇中!良型が多くなり、時には大ダイも浮上!「数も伸びてきた」と聞き、マダイファンの私も早速出掛けてみた。
4時50分港集合、受け付け、くじ引き、乗船
取材日は3月末。集合は“港に5時30分まで”だったが、この時期は季節の変わり目。4月からは“港に4時50分まで”と早まっているので注意。受け付けが始まり順番に乗船名簿を記入。乗船料金を支払い、貸し出し用のタオル、座布団、エサの冷凍エビ1パックを受け取る。氷は受け付け横のクーラーボックスに入っているので必要に応じて適量をもらっておく。
釣り座の決め方が独特で、グループの代表者が一堂に会してトランプをめくり、その結果で好きな釣り座を選ぶという方式となっている。そして、いよいよ乗船。スタッフが荷物を受け取ってくれるので安心だが、滑らないよう注意して船に乗り込もう。
深めだが今は潮が大人しくテンヤは6〜8号でOK
この日は多くのマダイファンが駆けつけたため2隻出しとなった。私が乗り込んだのは『第二日正丸』。テンヤについて山縣雄太船長に聞くと、「この所は潮の流れが緩やかなので、テンヤは8号、もしくは底が取れるようなら6号でもOK」とのこと。また、「タイラバやSLJ(スーパーライトジギング)も出来ますので挑戦してみてください」との言葉通り、色々な釣りを楽しめるのも『日正丸』の魅力の1つとなっている。出船は“準備が出来次第”。取材日は6時頃だったが、集合時間が早まった4月以降は5時20分頃には出船となる。
朝一番の1投目から良型が竿を絞り込んだ!
『第二日正丸』は、日立久慈港を出ると北へと30~40分走った。釣り場に到着すると、山縣雄太船長の「はい、どうぞ。水深20m、マダイは底にもいますが、この所2~3m浮いていることが多いので、上のタナも狙ってください」というアナウンスがあった。
まず、朝一番にマダイを掛けたのは右舷ミヨシ(船首)2番の鹿沼市・加藤さん。竿は大きく曲がり、ドラグも出て、良型の予感!船長が「大きいですか?」と聞くと、加藤さんは「小さいです」と茶目っ気たっぷりに返答(笑)。そして、海面に見えた魚影は良型だった!船長が飛んで来てタモ入れ、無事取り込まれたマダイは1.3kg!幸先いいぞ!
マダイの反応は浮いている!タナどりと誘いが大事!
日が高くなってもかなりの大流しでポツリポツリと釣れた。しかも、良く釣れている人ほど船長の言う「高めのタナ」を狙っているようで、その結果常に上へ上へと巻き上げるタイラバも好調だった。私も後半は竿を出し、マダイを2匹釣り上げた。1匹は底から3~4mのタナで、もう1匹はそのタナからのフォールで喰ってきた。どちらも1kgはなかったが食べ頃サイズ。好印象だ。
11時頃、「時間になりましたので、そろそろ上がって行きます」という船長のアナウンス。結果は、マダイ0.3〜1.3kg、0〜8匹!竿頭は中野区の表(おもて)さん、大物は前述の加藤さん。平均3~4匹だが小型のリリースをしてくれる釣り人も多いので、釣れた数はもう少し多いと思われる。
今年はマダイの魚影が濃い!春は今から本番だ!
この日釣れたゲストフィッシュの写真を下記に掲載。どの魚も食べて美味しい魚ばかりだ。これらの他にも大カサゴや大サバも交じった。それと、この日出船したもう1隻(『第八日正丸』山縣章太船長)の釣果(下記に写真)も良かったので紹介しておくと、マダイ0.3〜2.8kg、1〜15匹!竿頭は川口市の宮川さんで、大型は群馬県玉村町の宮下さん。竿頭の宮川さんは、「船長のアドバイス通り底から2~3m上げて誘いました」とのこと。
山縣雄太船長に春本番のテンヤマダイの見通しについて伺うと、「今年の冬はシケが多くてあまり出船できていませんでした。だから、逆にマダイは良型が多いのではないかと思っています。これからが本番ですよ!今後の盛り上がりに期待してください!」とのことだ。さらに「『日正丸』では5月31日まで“真鯛ダービー”と言うイベントを実施中です!釣れたマダイの大きさで豪華賞品が当たります!参加賞もありますので、是非遊びに来てください」と続けた。これは参加しない理由はない!
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万1,000円(氷、餌1パック、昼食付) ※女性・子供(小学生以下)8,000円
追加餌=1パック 900円
集合=4時50分(4月1日〜、季節で変動)
出船=準備出来次第
レンタル=貸し竿 1,000円
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。