2024年05月28日公開
釣りビジョンの番組『BASS SESSION』は、シマノプロスタッフが全国各地のバスフィールドを各々のスタイルで攻略する番組。今回紹介するのは第2回「初夏のクリアレイク攻略」の回。山木一人が挑んだのはホームグラウンドの芦ノ湖。代名詞とも言えるシャッドテクニックなど、〝山木流〟の攻略法を解説していく!
ボイル多発もバイトまで至らず…即座に異変を察知する山木
6月終盤。まだ若干肌寒さの残る芦ノ湖で、山木一人は静かにタックルの準備を始めていた。例年、この時期の芦ノ湖のバスたちは春の産卵シーズンを終えシャロ―で小魚を追う。早朝からボイルが発生していたため、それを狙い撃ちしながら探っていったが、なかなか釣果に結び付かない。
山木「岸にいるやつ(ベイト)をバーって追いかけ始めるのではなくて、結構深いところから追いかけ始めて、浅い所まで追い詰めて喰ってる感じ。沖から岸に向かうベイトを追いかけてる」
山木によれば、基本的にバスたちは水深5~8mラインでステイ。表層付近で群れるベイトを見つけると捕食のスイッチが入り、シャロ―エリアに向かってベイトを追い詰める。映像の中でも沖からシャロ―に向かってベイトを追い込むバスを確認できたのだが、ここで山木はある異変に気付く。
山木「昨日の夜、相当風が吹いたんだね。浅い方(シャロ―エリア)だけ全然泡が消えない。バスが泳いでいるのが見えたけど、エビが跳ねてピシャピシャとならない。だから〝お日様〟だね。日の当たっているところの方がよさそう…しょうがないエンジンかけて移動するか」
この時期の狙い目であるシャロ―エリアの水質はよくない、と水面の泡で判断。このエリアに見切りをつけ、大きく移動することにした。
得意とするシャロ―エリアで見えバスを探す!
少しでも水質のいい場所、風が当たりにくい場所を探していく。途中、惜しいシーンも見られたが釣果を得られないままたどり着いたのが、芦ノ湖でも有名なポイントである白鳥ワンドだった。「うわっ、いっぱいいるじゃん。溜まってるんだね」と山木。ここは常に魚がストックされていて、シーズンを通して有望なエリアのようだ。これまで訪れたポイントとは打って変わって、シャローエリアには複数のバスの姿も確認できる。ワンドというプロテクトされたこのエリアは、水温、水質ともに安定しているため、活性の高い魚が集まっているのだろう。期待が高まる!
夏の芦ノ湖は〝サイト〟で〝シャッド〟が面白い!
ここで山木は得意とするサスペンドタイプのシャッドを手に取った。見えバスに対して、慎重にアプローチしながら〝ボトムに当てる→ラインを緩める〟ことを繰り返し行っていくとバスが反応!ルアーを見つめるバス…サイトフィッシングの醍醐味とも言える駆け引きの後、狙い通りヒットにまで持ち込んだ!白鳥ワンドに巣食うハイプレッシャーのバスであっても山木のテクニックに翻弄されてしまったのだろう。グッドコンディションの芦ノ湖らしいバスをキャッチした。
山木「夏になり天候が安定してくれば、シャロ―にもっとバスが増えてくるはず。そうなればポッパーやi字系もよくなってくる。それと桟橋やボート、冠水ブッシュなどをビッグベイトで狙うのも面白い」
山木の戦略が光る『BASS SESSION #2 初夏のクリアレイク攻略』は夏の芦ノ湖を楽しむための戦略が詰め込まれている。今夏、芦ノ湖バス釣行を予定しているアングラーは、ぜひチェックしていただきたい!