2024年06月03日公開
今年は東京湾の“フグ当たり年”のようだ!トラフグは空前の絶好調!続くショウサイフグも良型が多く、すでに白子は大きく育ち、脂乗りが良いと聞いた。そこで私も気合を入れて、数も好調の川崎『つり幸』に出掛けた。
今年の“湾フグ”は“案ずるより産むがやすし”か!?
まずは『つり幸』に問い合わせてみると、集合は6時。出船は6時50分とのこと。ひとまず宿の前まで車で向かい、スタッフから駐車場の場所を聞く。次に荷物をまとめて徒歩1、2分で宿に戻ったら受け付けを行う。乗船名簿に必要事項を記入したら店内で料金を支払い、氷を1つもらって、ショウサイフグ船『第十八さくら丸』に乗り込む。
実は私、外房などでのショウサイフグ釣りの経験は2、3度あるが、“湾フグ(東京湾のショウサイフグ釣り)”は今回が初挑戦。ラッキーなことに今までゼロはなかったが、毎度のことながら出船前は期待と不安が入り交じる。しかし、結果は大抵“案ずるより産むがやすし”。こんな時間も楽しみの一つだ(笑)。
道糸はPE1号以下、カットウは“ノーマル”“チラシ”ともOK
“湾フグ”初挑戦の私としては、とにかく今回はチャレンジャーとして頑張ろうと決めていた。佐藤和規船長が船に乗り込んですぐ、船長特製のカットウ仕掛けを購入。テンヤ針の“ノーマル”と“チラシ”の両方を購入(写真参照)した。餌の付け方は写真を参照していただきたい。
“ノーマル”は、頭と尾バネをハサミで切り落とし、テンヤ針に写真のように縫い刺しにして、殻を3枚剥く。“チラシ”は身を一節ごとに切って、殻を剥いて1回縫い刺しに。オモリはまず10号を使用し、潮の流れによって6~20号を使い分ける。胴突きの“食わせ針”を1本付けておくのが、船長のお勧めとのこと。
“ゼロテンション”で3~5秒に1回のペースでシャクる
『第十八さくら丸』は定刻の6時50分に出船、30分くらい走り富津岬の北側水深7~8mの場所にアンカーを下ろして船を停泊させた。「はい、どうぞ」と言う佐藤船長の合図で釣り開始。私はまず船長に釣り方を教えていただいた。
「オモリが着底したらイトフケをとり“ゼロテンション”にします。次に竿先が目線の高さになるように、やや立てて竿を持ちます。5秒に1回のペースで軽くシャクって空合わせしつつ、微妙なアタリでも即合わせます。これを1日中繰り返します。今の時間帯は潮が速いので3秒に1回ペースで良さそう。フグが掛かったら中程度の一定の速さで巻き上げてください」。
終盤大型の喰いが立ち、手が合うと連釣も!
最初の場所でポツポツとショウサイフグが釣れたのだが、潮が弛んでくるとアタリが遠くなり、佐藤船長の決断で富津岬の南側のポイントへと移動。すると、右舷大ドモでいきなりトラフグが釣れた!このポイントも潮の流れはそれほど速くなかったが、何かの拍子にフグの喰い気スイッチが入るようで、皆さん良型のショウサイフグを掛けては竿を大きく曲げていた。
私も竿を出す。まず感じたのは外房などと違いオモリが軽いので“楽”だと言うこと。手が合うと2、3匹立て続けに釣れた、そんな時は自分を褒めたくなった(笑)。帰り間際には大型の喰いが立ち、左舷胴の間(船中央)の上乗りスタッフ・桑原和哉さんが38cmの今日イチの大物をゲット。
全員満足の釣果!今シーズンは展開早く“今が既にチャンス”!
14時30分頃沖上がり、15時過ぎに帰港。釣り人は荷物をまとめて皆満足顔で下船した。それもそのはずで、この日の釣果は20~38cmのショウサイフグ6~13匹(10匹が2人)!“釣果ゼロはなく、皆平均に釣れて良型多く絶好調”だったのだ。
しかし、船長にはもう一仕事が残っている。「今日は釣り人が少なめだったので、このくらいなら何でもないですよ」と言いながらすべてのフグを捌き、綺麗な身欠きにしてくれた。また、たっぷりの大きな白子が感動的!それぞれを備え付けのビニール袋に入れて持ち帰ることができる。
佐藤和規船長によれば「ショウサイフグは例年これからが本番ですが、今年はもう白子が大きく育っているし、脂もよく乗っているので“今が既にチャンス”です。様子を見ている人はもう釣行されても良いかもですよ(笑)。それと、釣れたフグはバケツに溜めずに血抜きをしてクーラーの海水氷で良く冷やしてくださいね。これからの季節これをするか、しないかで鮮度に大きく影響します。今好調の旬のショウサイフグ釣り!ご予約お待ちしております」とのことだ!
今回利用した釣り船
出船データ
料金=男性 11,000円、女性 9,000円
※餌1パック(エビ10匹)付き(追加 1パック500円)、氷付き
※船長自作仕掛け販売あり
集合=6時まで
出船=6時50分
沖上がり=14時30分頃
レンタル=貸し竿あり
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。