長栄丸・千葉県御宿岩和田港
千葉県・外房、ジギングで狙う御宿沖の“青物”
港はやはり寒かった
午前2時過ぎ、アクアラインを走っていると、北風9mの表示が見えた。前日の8日も風が強く、出船中止があったと聞いていたので不安になる。集合時間の午前5時に『長栄丸』に到着。小雨も降っており寒い。「陸地では、風は強く感じないが、沖は吹いていそうですね」と、先着の釣人と弱気の歓談。それでもジギングマニア8人が集まり、午前6時に出船となった。
ジギング&キャスティング二刀流も
『長栄丸』は、事前電話の予約乗合船である。待合所は常時入室できて、深夜到着しても仮眠を取ることができる。釣り座は待合室にあるマグネット表示を取るシステムで、先着順である。午後船は直接、船着き場で待つ事になっている。ジギング船は原則片舷流しで、キャスティングは反対側の舷で行う。人数が多い場合は流し毎に船首方向を入れ替えるとの事。ジグは130~150gを使用する。
北風で流氷ならぬ冷水塊が接岸!
航程20分程で釣り場に到着。予想通り北風が強く、ウネリも上下3m前後ある。全員右舷に並び、水深60m前後からスタートしたがアタリが来ない。潮の色も白く冷たそうな感じがする。船長から「海水温12度台だ」とのアナウンス。
風、ウネリ、海水温の低下、そして降り続く霧雨、タバコを吸っている様に吐く息が白く見える中、ジグが白く薄濁った海中に向かって行く。頑張ってジギングを続けるが、2人に魚からの“サワリ”が有っただけ。少しでも海水温の高そうな沖に移動した。
沖は潮の色は良いが海水温は依然として13度台に届かずアタリは出ない。魚探にはそれらしき反応は出るのだが、魚の“ヤル気”のスイッチが入らず移動を繰り返す。実績のあるポイントや潮目、海鳥の集まっている場所など、移動して狙って見たがアタリが出ず完敗。終了時間の11時になってしまった。
しかし、3月5日にはヒラマサの6~9kgが5匹、サンパク(ワラサの地方名)が10匹の好成績も記録されており、条件さえよくなれば間違いなく期待出来そうだ。
船長に聞く
「北風が数日吹き続けて海水温が低下した。通常なら14度位あるのに今日の最低は10度を切っていた。ナギの日が続けば海水温上り、魚のスイッチが入りますよ」との事。
悪条件で魚の写真の無い取材になってしまったが、最後にジギング初級者(私)への船長のアドバイス。それは、ドラッグの調整方法。4kg程度の加重(ペットボトルに水を入れたものが好適)を、竿にリールをセットしてラインに結び、ゆっくり持ち上げた時に少し出る位がベターとの事だった。準備完了、次回こそと期待は膨らんだ。
(釣りビジョンAPC・野口壮一)
今回利用した釣り船 |
---|
千葉県御宿岩和田港『長栄丸』 〒299-5105 千葉県夷隅郡御宿町岩和田727-1 TEL:0470-68-2981 詳細情報(釣りビジョン) 長栄丸ホームページ |
出船データ |
ジギング予約乗合 乗船時間 集合5時30分/6時出船~11時沖上がり (午後船:昼12時から準備出来次第~日没沖上がり) 乗船料金:1万1,000円(氷付き) 午後船1万円 |