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“規定匹数”達成続出!!千葉県・南房総でイサキ開幕

2015年04月01日公開

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千葉県・南房総は和歌山県・南紀や静岡県・南伊豆と並んで温暖の地として知られる。黒潮の影響をダイレクトに受けるからだ。館山市のHPによると南房総フラワーラインでは早くも菜の花が終わり“夏物”に植え替え作業中とのこと。その温暖の地から、初夏が旬のイサキが開幕した、と嬉しいニュースが届いた。久し振りに海が凪いだ3月15日(日)、洲崎港『佐衛美丸』を訪ねた。

皆さんシーズン到来を心待ちに

イサキ開幕の情報が入ったのは3月上旬のこと。しかし、週末になると荒天続きで延び延びになっていた。満を持しての釣行だ。午前5時頃到着すると、先着組が数人待機中。挨拶すると、皆さんシーズンの到来を心待ちにしていた様子。受け付けを済ませ、荷物を乗船場所に並べて待つ。船縁にコマセカゴが人数分セットされて予約順に名前が呼ばれ、5人ずつ左右に分かれた。私は左舷ミヨシ(船首)に座った。

潮温が12℃まで低下、少々心配

6時少し前、「佐衛美丸」は早川忠信船長の操船で出港した。船長に最近の様子を聞くと「好天に恵まれず、今日が3回目の出船。先週は布良沖で好漁だったけど、昨日はダメだったらしい。今日は真沖からやってみるけど潮温が12℃に下がってしまった…」とのコメントに少々心配になる。

 

アタッてもハリ掛かりしない

港から10分程走って、最初の投入合図が出た。「タナは22m。25mまで仕掛けを下ろし、22mまで巻き上げ、そこでコマセを振って待つように」と、船長のアナウンスが流れた。最初のイサキが上がるまでに、長い時間はかからなかった。しかし、後が続かない。「アタッたよ」の声を聞いて駆け付けるが途中でバレてしまう。「魚は居るけどハリ掛かりしない」と皆さん口を揃える。どうやら活性が低いようだ。1時間ほど粘ってもトップで3匹と釣果が伸びない。「型見ず」も3人ほど居て、船長はここで館山沖への移動を決断した。

ビシの下窓は全閉、上窓は3分の1だけ開く
館山沖は、潮の流れが速かった。船長は船がポイントを外れる度に流し変える。その度に誰かしらにアタリがあるが、ポツリポツリの展開。それでも何とか桶の中が賑やかになって来た。9時を回って画撮りを終えて私も竿を出すことに。船長の助手を務める上野さんから「ビシは下窓をキッチリ閉めて、上の窓は3分の1開く」と教わった通りに調整して投入した。アタリは直ぐにあった。しかし、ハリ掛かりしない。2投目は上げる途中でハリから外れてしまった。なるほど皆さんの言う通りだ。

自前は合羽と弁当と“腕”

左舷で一人黙々と釣果を伸ばしたのが、船尾から2番目の川村武志さん(勝浦市)。聞けばイサキは初挑戦。「お神輿仲間」の誘いで参加したとのこと。竿も仕掛けもクーラーボックスも先輩からの借り物。「自前は合羽と弁当、あと“腕”かな」と笑う。そう言えば乗船時、ロッドキーパーのセット方法や仕掛けの結び方など教わっていた。その川村さんが頻繁に取り込む姿を横目に、先輩諸氏は首を傾げるやら悔しがるやら。

リベンジの機会はいくらでも

最終結果は4~18匹。私の釣果はイサキ8匹、トゴットメバル6匹だった。型は申し分ないが数的には不完全燃焼。しかし、これもシーズン始めにはよくあること。魚がコマセに慣れれば釣果も伸びる筈。実際、取材日の翌日16日(月)は42~50匹の大釣りを記録している。船長のブログには「昨日のお客さんごめんなさい」と記してある。そして、その後も連日のように規定匹数(申し合わせで50匹が上限)を記録している。シーズンは盛夏までのロングラン。リベンジの機会はいくらでもありそうだ。

今回利用した釣り船

千葉県南房洲崎港『佐衛美丸』
〒294-0316 千葉県館山市洲崎1-228
TEL:0470-20-8003 釣果・施設情報 佐衛美丸ホームページ

出船データ

イサキ予約乗合
料金:アミコマセ・付け餌・氷付き10,500円、午後船9,000円
仕掛け:船内で購入可能
集合:午前5時00分
出船:5時30分出船
沖上がり:11時30分頃
※午後船もあり(日の出時刻により変動:予約時確認のこと)
     
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