2015年04月15日公開

4月に入ってから天候が安定しない。気温が冬に戻ったような日が度々訪れ、釣り人を悩ませたが、海の中は確実に春が近づいているようだ。千葉県・南房総では、イサキが好調に釣れ続き、連日“規定匹数(50匹)”に達しているとの情報に、4月12日、千葉県・相浜(あいのはま)港『安田丸』に乗った。
定刻の午前5時30分に出船
相浜港には、館山自動車道の終点、富浦ICから館山市街を経由して約30分。民宿『安田丸』の玄関に掲示されている席順の札を取り、港で待つ。駐車スペースは船の前にある。集合時間(午前5時)に合わせて4時30分に到着したが、既に数台の車が先着しており、改めてイサキ釣りの人気の高さを認識した。私を含め13人乗船で定刻5時30分出船。
ビシ、ドラフト調整は各自で見つけよう!
航程15分程で釣り場に到着。前日吹いた北風も収まり、波も小さくナギに恵まれた。船長から「タナ13m、指示ダナの2m下からコマセを振ってタナに来て」とアナウンス。アミコマセに付け餌はバイオベイトとオキアミを使う(仕掛けは仕掛図・写真参照)。コマセを振って待つとすぐにアタリが来るが、最初に来たのはタカベ、次にメジナそして小型イサキ。「まだ寝ているようだね」と、常連の松本菊夫さん(木更津市)が冗談交じりで話しかけてくれたので、ビシのドラフト調整を伺うと、コマセの量や振り方(竿の軟らかさ)によって変わる。タナの取り直しを2、3回してビシが空になるように、上下のドラフトを調整する事が大事と話してくれた。数字にすると上1/3、下2mm開放程度が7・3調子の竿に合っていると思われる。
イサキ釣りはコマセを振り、コマセと仕掛けを同調させタナで待ち、アタリがなければ再度ビシを沈め、コマセを振りタナで待つ。タナの取り直し動作とシャクリが必要で、この時期に置き竿では好釣果は望めない。
チャンスを逃さず!
船中ボツボツとイサキが上がり、2点掛け、3点掛けも出る様になったものの入れ掛りとは行かない。船長に聞くと「海水温は15.5度で例年より低いが、イサキの反応は続いている。しかし、今日はもう一つ活性が低い」との事。指示ダナ20~23mと深めに。すると、潮変わりの8時過ぎからようやく良型が釣れ出した。手返しの速い人や、多点掛けに慣れている人は順調に数を伸ばしていったが、“爆釣・入れ掛かり”とはならず、拾い釣りの様相。9時過ぎから北風が吹き出し、波も出始め、釣り辛くなってしまった。
その後、釣り場移動を繰り返し、小型の群れに当ったり、メジナやウマヅラに遭遇しながら拾い釣りをして、定刻11時30分に終了した。それでも船中数名が“規定定数”の50匹を釣った。魚の大きさには運があるが数にはない。魚影の濃さには驚かされた。
ベストシーズンはこれから!
「今日は入れ食いタイムがなく、拾い釣りになりましたが、何人かが“規定定数”に到達しました。これからが本番です。6月にベストシーズンを迎えるでしょう」と、船長。今釣れているのは“地付き”のイサキ。5月になれば“回遊モノ”も入ってくるとの事。イサキの旬は初夏である。
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事
