釣りビジョン

千葉県・内房でマダイが乱舞!“乗っ込み”開始か!?

2015年04月15日公開

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サクラの季節を迎えると落ち着かない。マダイの“乗っ込み”が始まるからだ。例年、関東エリアで真っ先に始まるのが千葉県・南房から内房にかけての東京湾口付近。今年の“乗っ込み具合”や如何に。3月31日(火)、東京湾口・富浦港『共栄丸』を訪ねた。

白板に名前を書き込み港に向かう

富浦港は、館山自動車道の終点、富浦ICから5分程の距離にある。港の手前に『共栄丸』の待合所がある。待合所入り口右手前の白板に名前を書き込んで座席を確保する。船着き場までは車で2分ほど。午前4時30分頃に到着すると、暗闇の中、数台の車が先着。私は1番手前に駐車した。

誘いはゆっくり 基本は置き竿で

5時少し前、笹子宏宣船長が到着。船縁にコマセカゴが人数分セットされて乗船許可が出た。釣り人は私を入れて11人。空が明るくなり始めた5時30分に出港した。海はベタナギ、寒さも緩んで絶好の釣り日和だ。10分程走ってポイントに到着。船長から釣り方の説明が流れる。「タナ取りは海面から。タナは道糸で測るように。誘いはゆっくり。基本は置き竿で。コマセはパラパラ出る程度」。そして投入合図が出た。指示ダナは30m。期待の第1投だ。

 

開始30分で13匹のマダイ!

結果は直ぐに出た。左舷ミヨシ(船首)から2番目の藁谷孝之さん(東村山市)の竿がいきなり曲がった。開始僅か2、3分のことだ。続いて隣でもやり取りが始まった。すると「右舷側でもアタった」と船長のアナウンス。しかし、行く余裕がない。やっとのことで撮影を終えて右舷側に廻るとミヨシから2番目の長谷川正己さんがファイトの真っ最中。既に2匹目だと言う。「第1投、2投と連続でマダイを掛けたのは初めて」と笑みがこぼれる。常時、誰かしらの竿が曲がって開始僅か30分で船中13匹が取り込まれた。

一級ポイント「象瀬根」に移動

アタリが途切れても、船長から「いい反応が出ているよ」とアナウンスが流れる度に2、3人の竿が曲がる。しかし、7時30分を回って潮が止まると同時に食いが落ちてしまった。1時間ほど粘って船長は移動を告げた。行き先は「象瀬根」と呼ばれるマダイの一級ポイント。常連さんによるとここは“大物”が潜む場所だとか。そしてその言葉は、直ぐに実証されることになった。

「ゆっくり大事に」船長から檄!
左舷ミヨシに座った岩下厚さん(市原市)の竿が海面に突き刺さった。リールが逆回転して道糸がジリジリ送り出されて行く。マイクを通して船長から「ゆっくり大事に!」と檄が飛ぶ。ドラグは調整してあるものの、竿が絞り込まれる度に緊張が走る。残り20mを切って魚の抵抗が弱くなったところで、岩下さん電動のスイッチオン。桜色の魚体が浮かび上がり、お隣の藁谷さんの差し出すタモに無事収まった。

初挑戦の1投目でマダイ!

左舷胴の間(中央)に座った岡田志津夫さん(南房総市)は、これまでマアジやシロギスなど東京湾内の小物釣りを楽しんで来たが、今回は一念発起してマダイに初挑戦とのこと。竿やロッドキーパーなどは全て船宿のレンタル。船長のレクチャーだけが「頼り」と言う。開始直後は船長の手を借りて投入。そして、その直後にマダイを釣り上げてしまった。

「まだまだ こんなもんじゃない」と船長
最終結果は、船中27匹。トップは藁谷さんと長谷川さんの6匹。全員が型を見たこと、そして“お土産”にイナダ級の大アジをゲットできたことで大満足の釣行となった。私には“乗っ込み”開始を実感させる内容だったが、船長は「まだまだ、こんなもんじゃない」とのコメント。4月中旬には、更なる大釣果も?

※今回取材した「共栄丸」は、2015年3月23日(月)に進水したばかりの新造船。今後、多くの釣り人に「沢山の感動」を提供してくれる筈。安全航行と大漁を祈念する。

今回利用した釣り船

千葉県富浦港『共栄丸』
〒299-2404 千葉県安房郡富浦町多田良880
TEL:0470-33-2116 釣果・施設情報 共栄丸ホームページ

出船データ

料金:1万円(コマセ、氷付き)…付け餌は各自持参
女性・子供割引有
集合時間:4時30分(船着き場)
出船時間:5時頃
沖上がり:正午頃
※季節により変動有(予約時確認のこと)
     
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