2024年08月28日公開
日立沖のマダイが好調!今シーズンは8月頃より数も伸び大型もヒットしているとのこと。さらに、ヒラメやイナダ、ワラサ、根魚等、多彩な高級ゲストフィッシュも狙えるようだ。秋シーズンに向けて調子が上向きになりそうな〝魚の気配濃厚〟な釣り場を探るべく、茨城県は日立久慈港『弘漁丸』にて出航することにした!
アクセスと乗船までに行うこと
日立久慈港までは常磐自動車道・日立南太田ICから約10分。港に着くと手前側に船が着いているのでその前で待機する。集合時間になると船長、女将さんが到着し釣り座をくじ引きで抽選するというスタイルだ。
荷物を下ろした後、港内に釣り客用の無料駐車場があるので車を移動する。続いて乗船名簿を記入。時間になると船長から釣り座のくじ引きの案内がある。友人同士など複数名で参加する場合は、電話予約の際、もしくは受付時に伝えておこう。
できれば専用竿を準備したい
今回の釣り方は「ひとつテンヤ」となり、操作性の高い、先調子の専用竿を持ち込むのがおすすめ。0.8号前後のPEラインの感度と、先調子のティップでアタリを捉えていく。
リールは小型~中型のスピニングリール。前述したように0.8号のPEラインを巻き、リーダーはフロロカーボン3号前後を組んだ。テンヤは3~10号を準備。今年は大型のヒットが多いので、とくにリーダーの傷は毎回チェックするべきだろう。
開始直後に良型マダイが
小泉大輔船長に挨拶がてら話を聞いてみると、ここ数日は良型のマダイも多く上がっており、この日も期待十分とのことだ。マダイの他にもゲストフィッシュの可能性も大いにあるという。これもテンヤマダイの魅力のひとつ。
エサになるエビが配られた後、海水で解凍。その場で調整材(硬化剤)に漬けたら準備万端。周りの釣り人にテンヤの号数を聞くと5~10号の範囲でスタートするようだ。
そして午前5時に出船。雲空で日差しが弱く釣りやすい気候の中、日立沖へ。ポイントまでは約45分。船長から「水深19mです。下から3m位を探ってください」とアナウンスがありスタートとなった。
開始して10分、右舷大ドモでさっそくヒット。引きが強くリールからラインがどんどん出されていく。幸先の良いスタートを見守っていると、良型マダイが浮上し無事ネットインにも成功した。重さは1.7kg。風格のある個体であった。
潮の向きに合わせてテンヤウエイトを変えるのも面白い
引き続き、小泉船長は細かく潮回りをしながらポイントを探ってくれる。潮回り毎に、潮下、潮上を入れ替えてくれるのも嬉しい。ラインが出ていく時と船下に入っていく時でテンヤの号数を変えるのも面白い。
潮の強さは、時間や風の影響を受ける。シチュエーションにもよりけりなのであくまでも一例だが、例えばラインが出て行く時は若干重め。そうすることで、重くてもテンヤが引かれている状態なのでスローに落ちて行く。
対して、ラインが手前の船側に入ってくる時は、重いテンヤだとすぐに着底してしまうので、軽めのものをセットしてじっくりと餌を見せる。すると、喰わせる時間を作りやすい。
しばらくするとマダイがヒットし始めた。細かいアタリからヒットに持ち込む釣り味は最高。連続ヒットの場面も見られ「マダイ好調」という事前情報にも頷ける。
さらに、美味なる秋の味覚「イナダ」も登場しビッグファイトを満喫したと思えば、小型のシイラもヒット。元気な青物も飛び出し、船内はさらに盛り上がりを見せる。途中、大型マダイらしきヒットもあったが、残念ながらラインブレイク。メインラインやリーダーはこまめにチェックしたい。
様々な魚が釣れる楽しいテンヤ釣り
ひとしきり撮影した後、記者も釣りをスタートした。様子見とばかりに8号のテンヤを付け、軽くしゃくり上げた後、フォールさせる。この時の沈むスピードの感覚でテンヤの重さも変更していく。
潮とのバランスでテンヤを変更することにした。5号か6号で迷ったが、6号で大き目のエビ餌を付け沈むスピードが遅くなる様に調整。するといきなりヒット!操作性の良い「テンヤ専用竿」でのマダイ釣りは快適だ。マダイも無事ネットインすることができ、さらに立て続けにイナダも釣り上げることができた。なお、大物がヒットした後のことを踏まえて、ドラグの調整は事前にしっかり行っておきたい。
13mの根周りへ移動すると、良型のウッカリカサゴやマハタ、ウマヅラハギ、ショウサイフグも上がりなんとも賑やか!活性が高い時間に入ると船中ではマダイも連発した。底にテンヤが付く前にアタリが出て、さらにアワセが決まると最高の一言。
このポイントでは小型・中型・大型マダイが同じところにいるようで、油断の出来ない展開。後半も大型らしきアタリが数回あったのだが、残念ながらヒットに持ち込むことはできなかったが、最後までマダイの引きを楽しみ、午前11時に沖上がりの時間を迎えた。
秋も近づきいよいよ大型マダイのシーズンも本格化しそうな雰囲気。日立沖のテンヤマダイ釣り、今後の展開が楽しみだ。